『グインサーガ』栗本薫著
ヒロイックファンタジー、というか群像ファンタジーなのかな。記憶を失った超戦士グインが剣と魔法の世界で自分自身を捜し求める長大な物語。登場人物800人以上。100巻で完結を目指すも終わらず、130巻まで出た所で著者死去。その後は複数の作家によって書き継がれている。現在、本編147巻外伝26巻まで出ている。
はじめて手に取ったのは高校に入ってしばらくしてから、近所の書店だった。何の予備知識もなく、著者についても知らなかったのに、なぜ買ったのか覚えていないけど、のっけからハマった。こんなに面白い物語があるんだと感動した。中世ヨーロッパ風世界に時折あらわれる超科学SF風味。おそろしくリアルに描かれる風俗、宗教、食事、都市、宮廷、政治、戦争、自然、超自然の怪異。
熱中して読んだり、何年か離れたりしつつも、けっきょく一生読み続ける本になった。数年前、全巻セットがネット書店で出ていたため、これは予備を買いそろえるよい機会だと反射的に注文してしまった。というわけでうちには2セットあります。
#大好きな作品を語る