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某氏経由で某社にも「くじらいくん会社やめるんだって!?」と伝わっていたことが判明し、意外とみんなTwitter見てるんだな……と思い恐怖した

ちなみにこれは某氏の飼い猫(動画送ってもらった)。猫に会いに行きたいなー。

【お仕事告知】本日発売の『SFが読みたい!2023年度版』で春暮康一さんのインタビュー記事の聞き手・構成を担当しました。『法治の獣』で国内編1位を獲得された春暮さんの貴重なインタビュー(実は初とのこと)ですので、ぜひお読みくださいませ。

hayakawa-online.co.jp/shopdeta

拾う神あれば捨てる神ありで、落ち込んでたらスーパー楽しい企画のお誘いメールが来てた

医局で小説ばっかり読んでるの把握してるからな!それはそうと君は小説とか書くの?言わないといけないことは早めに言わないといけないよ!!
↑全て把握されてるのでは?

裏でコソコソ兼業(書評とか)しているのも把握されているような気配もあるし、やっぱり無理があるのかもしれない

部長面談でやわらかな口調ながら怒られが多数発生し、もうこの世の終わりみたいなメンタルになっている

ほそぼそやっているPodcast「こんなん読みましたけど」第19回更新しました。
今回はアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の山田リョウの良さについて20分くらいからふね氏相手に語ってます。

open.spotify.com/episode/6rK6i

蟹味噌御大、Twitterは見てないだろと思って適当に運用してると、たまに「Twitter見ましたけどあれ何?」ってLINEが来るので注意が必要

シオドア・スタージョン「トウィンク」(SFマガジン1980年12月号/伊藤典夫訳)読んだ。
テレパシーの能力を持つ男。子を身籠った妻とともに交通事故に遭い、生死を彷徨う子のために、胎内の子と通信を開始し……。
焦燥感に駆られる男の描きぶり、そして出産される胎児の心情をテレパシーというガジェットを介して描き出すところが印象的。出産の恐怖を男が味わう、という意味ではある意味フェミニズムSFなのかもしれない。
貴重な伊藤典夫訳スタージョンなので読んだ。ソノラマ文庫『影よ、影よ、影の国』にも「超能力の血」(村上実子訳)という題で収録されているらしい(未見)。

吉川良太郎「いばら姫」(小説宝石2007年9月号)読んだ。
これは素晴らしい植物SF。傑作。
植物学者の妻で、幻想的な画風を持ち味としていた画家の遺作が語り手のもとに届けられた。茨に囲まれた城のような邸宅で、幼少期に触れ合った彼女と瓜二つの少女からそれを引き渡され、その秘密が明らかになっていく……。
中国奥地の仙術と不老不死、そして漢詩とを絡めた仕掛け・語り口が極めて巧み。タイトルの「いばら姫」の含意、そして読後感、何をとっても傑作といえよう。いいものを読んだ〜。

吉川良太郎「ぼくが紳士と呼ばれるわけ」(SFマガジン2003年7月号)読んだ。
〈エーテル機関〉なる技術が発展し、ナポレオンが流刑から復権を果たした”もうひとつの”フランス。そこで「紳士」と呼ばれる一人の盗賊が繰り広げる活劇物語。錬金術、カバラ、そして時間遡行術など、アイディアがこれでもかと詰め込まれた世界が大変スタイリッシュで魅力的な改変歴史SF。
長篇化の構想もあったというが、確かにこれは長篇で読んでみたかったと思わせる、可能性に満ち満ちた一作。有名人オールスターのパリを舞台にした改変歴史大作、読んでみたかった。

フリッツ・ライバー「ベルゼン急行」(SFマガジン1998年11月号/金子浩訳)読んだ。
第二次大戦後のアメリカにて。ナチスドイツのゲシュタポの陰に怯える男のもとへ、『鉤十字の災い』というホロコーストについて書かれた本が匿名で届く。男は次第に精神に変調をきたし、排気ガスや電車の表示灯に影を見出し怯えていく……。
男の最期に至るまでの幻想を扱う手つきが極めて巧みで、”不穏の遣い手”ライバーの本領発揮といったところか。
1976年の世界幻想文学大賞受賞作。

ヴァジム・シェフネル「沈黙のすみれ」(SFマガジン2007年6月号/合田直美訳)読んだ。
これは傑作。飛行機の墜落未遂事故の影響で全く話せなくなってしまった女性——「沈黙のすみれ」——を妻に娶った男だったが、二度目の飛行機急降下のショックによって、元の状態に戻ってしまう。元の状態、つまり病的な饒舌に……。
常軌を逸したおしゃべりっぷりに、元々無口な男は耐えきれず、見ず知らずの語り手に「あなたをなぐらせてください」とせがむ始末。その後もわざと車に轢かれたり……。最終的に妻はその饒舌を口ではなく筆で活かして文豪となるというオチも何ともとぼけていてよい。
ユーモアに満ちた知られざるロシアSFの名作。ユーモアSFアンソロジーを編むことがあればぜひ入れたい。

ジョン・ケッセル「バッファロー」(SFマガジン 1993年1月号/古沢嘉通訳)読んだ。
20世紀初頭、肉体労働に従事していた移民である作者の父親と、ちょうど米国を訪問していたH・G・ウェルズ。その両者がもし邂逅していたとすれば……という架空の出来事を綴る趣向の短編。ウェルズの大ファンであった父は、直接本人にその熱を伝えるも、移民である父と、社会主義国家の樹立を真剣に望んでいたウェルズとのあいだには、越えがたい格差が広がっていることが分かる展開はあまりにほろ苦い。
余談だが、ウェルズを使ったある種の歴史改変ものといえば、リチャード・カウパー「ハートフォード手稿」(『ベータ2のバラッド』)なども思い出す。
1992年ローカス賞短編部門&スタージョン賞受賞作。

ジェフリイ・フォード「イーリン・オク伝」(SFマガジン 2006年12月号/中野善夫訳)読んだ。
海水浴客の作った砂の城に暮らす妖精トウィルミシュ。潮の満ち引きの数時間のあいだしか存在しない城で繰り広げられるある一人妖精の物語を、少女が貝の中から拾った「伝記」の翻訳という形式で語ったもの。形式と幻想の儚さ、美しさがマッチした逸品と言えるだろう。
今作や「アイスクリームの帝国」も収録されるであろう、東京創元社から刊行予定のフォード第二短編集がいまから楽しみ。

アンディ・ダンカン「ポタワトミーの巨人」(SFマガジン 2002年3月号/古沢嘉通訳/世界幻想文学大賞短編部門受賞作)読んだ。
実在のボクシングヘビー級チャンピオンであるジェスは、奇術師フーディーニの舞台への参加を断り不評を買う。その後寿命を全うするも、気が付くとフーディーニの舞台に客として座っていた数十年前の若かりし日に戻っている。今度こそ、壁抜けの誘いを受けるのか?
実在のボクサーや奇術師、その間のトラブルを用いつつ、あるべき人生のあり方をタイムループものの書き方で描いた佳品。歴史のモブと化した人物にスポットライトを当て、その細かなひだを丁寧に描く。

ジェフ・ライマン「ポル・ポトの美しい娘(ファンタジイ)」(SFマガジン 2007年8月号/古沢嘉通訳)読んだ。
カンボジアで瀟洒な暮らしを送るポルポトの娘。彼女のもとへ、ある時見知らぬ人々の写真がコピー機を通して送られてくる——それはポル・ポトの政策の犠牲となった人びとだった。青年との恋愛を通して、父の贖罪を決断する主人公。成仏を願う彼女に、真の幸せは訪れるのか。親の罪と虐殺された人々への赦しという重いテーマを扱ったゴースト・ストーリー。

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