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ジェフリイ・フォード「イーリン・オク伝」(SFマガジン 2006年12月号/中野善夫訳)読んだ。
海水浴客の作った砂の城に暮らす妖精トウィルミシュ。潮の満ち引きの数時間のあいだしか存在しない城で繰り広げられるある一人妖精の物語を、少女が貝の中から拾った「伝記」の翻訳という形式で語ったもの。形式と幻想の儚さ、美しさがマッチした逸品と言えるだろう。
今作や「アイスクリームの帝国」も収録されるであろう、東京創元社から刊行予定のフォード第二短編集がいまから楽しみ。

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