フォロー

フリッツ・ライバー「ベルゼン急行」(SFマガジン1998年11月号/金子浩訳)読んだ。
第二次大戦後のアメリカにて。ナチスドイツのゲシュタポの陰に怯える男のもとへ、『鉤十字の災い』というホロコーストについて書かれた本が匿名で届く。男は次第に精神に変調をきたし、排気ガスや電車の表示灯に影を見出し怯えていく……。
男の最期に至るまでの幻想を扱う手つきが極めて巧みで、”不穏の遣い手”ライバーの本領発揮といったところか。
1976年の世界幻想文学大賞受賞作。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。