トランスヘイト関連
シーソーブックスの件、断片的な情報から推測でものを言うのはアレだけど、ポップ作成者と思われるアカウントの過去投稿を見ると、件の本がゲンロン運営のシラスで茂木健一郎に紹介されたから読んだ、というスタートのようで、かつそのあと書いた自分の書評もシラスで高評価だった、それが自信になってポップも、というような流れになっていることが予測できるんですよね。
ゲンロンは「中立なオレ冷静」アピールする傾向のある媒体で、茂木はセクシュアルマイノリティ全否定の日本保守党結成宣言の本に応援団のひとりとして寄稿しちゃってるし、みたいな背景を知っていれば、そこを入口にするのは危ないということがわかるのだけど......。入口の入り方、大事ですね。
荻窪の本屋Titleがウェブサイトで毎日更新してる「毎日のほん」でとりあげられるのは、出版業界的には非常に名誉なことなのだけど、いかんせん「毎日のほん」だから明日には別の本になっていて、いまさっき見つけた私がみんなに自慢できるのはあと1時間あまりで、それ以降は狼少年になってしまうのが、この「毎日のほん」の罠です。
https://twitter.com/title_books/status/1783636699865833672?s=46&t=chyQfs6W2RfeREPFeTQ2mA
今月は納品ミスも何度もあり、頼んだ本が来なくて頼んでない本が届くなどしている。わざわざ取り寄せをした本を無断キャンセルされてもいる(私生活が大変らしく、たぶん注文したこと自体忘れている)。でもそういう悪意のない/どうしようもないミスはだいたい指摘することなく「まあいいか」で自分の損を流してしまうのだけど、社会に害を及ぼす悪に関してはがんばって物申すようにしている。だから私は自分のことをとてもやさしい、あるいは弱気な、他人のミスを指摘する勇気もない人間だと思っているのだけど、世間的には「正しさばかりを求める堅苦しい面倒なやつ」だと思われているように感じていて、それがずっと苦しかったりする。実際の私は怒れない人間なのに、いつも怒っている人だと思われている。
正しくあろうとするほど、つまり皆が幸福であることを目指すほど、ときに厳しさが必要になることもあるのだけど、その厳しさゆえに疎まれ見放されることになるのなら、そんな社会は崩壊してしまえばいいと思う。
開店してから5時間の売上1980円(来店1名)。もうずっとこんな感じ。
本屋lighthouseのナカノヒト。おぺんのおともだち。