私が怒りを表明するのは、このまま放置していたら私以外の他者にも不利益が生じる問題、つまり社会問題や構造(システム)の不備に対してであって、自分だけが損して終わるような偶発的なミスに関しては、そのまま流してしまうことがほとんどだ。でも、後者はわざわざ報告しないので存在自体が感知されず、前者のみが表面化するため、「常に正義を求めて怒ってる、どんな些細なミスも許さない人」という認識になってしまう。そんなふうに感じ、うぐぅ......となってしまう者はどこかにいると思うので、同じだけど異なる「砂漠」を漂う存在がいることを知らしめるために、こうして言葉にしておこうと思う。
わかりやすい、あるいは自覚できているマイノリティ要素はないのだけど、子どもの頃から「この子は「ふつう」とは違う子なんだろうな」と母に思わせていた人間なので、ひとり砂漠を漂いつづける生になるのだろう。