https://keroldanvers.theletter.jp/posts/76673e40-e3a1-11eb-babc-0950dd2c9ac3 #ホルガ村カエル通信
"一見、自由意思に見えようが、そこには見えざる手があり、女性たちの人生をコントロールしている。
…女性が個人から《資源》になってしまう落とし穴は無数にある。"
数年前に、代理母や性売買の問題と絡めて書いた『ブラック・ウィドウ』の映画評を流しておきますね。
女性がこれまで散々言ってきた(&クソリプを喰らってきた)ことをツイートして万Buzzしてる男がいてモヤる。まぁ、男が拡声器になる方が話が早い面はあるのだが、結局それも女性差別のせいだから、なんか溜息が出ちゃうよね〜。
ちょっと前にアマゾンで1万円超えのしかなかった絶版本が良心的な古本屋から3600円で出てるのでポチるか迷ってる(さっき『哀れなるものたち』の原作買っちゃったところ…)
記事から長めの引用
"私たちは歴史学で「奴隷は解放された」「奴隷制はなくなった」と教えられた。だが、コロナ禍であきらかになったのは、低賃金労働者や5000万人といわれる現代奴隷――賃金を与えられず、身体拘束を受け、性奴隷あるいは農業奴隷にされる人々――が東欧から供給されていた現実だ。これは私見ではなく、国連組織ILO(国際労働機関)と関連NGOが報告していることだ。奴隷制は終わってなどいないのである。
この現代奴隷市場は、難民キャンプができればできるほど活況を呈する。たくさんの性奴隷の女性たちが勧誘され、西欧に輸入され、西欧や東南アジアなどから日本にも連れてこられている。このように長く続く触れたくないことを見て見ぬふりをしながら、ドイツの文明的な記憶文化を大事にするということに、私はものすごい落差を感じる。"
Sexwork is Workはこういう実情を覆い隠す可能性のあるフレーズだから、やっぱりダメだと思うんだよね。
https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/29293
"反省を込めていえば、ナチス研究は、1980年頃から経済の視点が抜け始める。マルクス主義経済学の研究者が減ったことも背景にあるが、経済史のなかにナチズムを位置づけられないことは大きな問題だ。"
やっぱりマルクス主義経済学を学ばなければいけない気がしてくるな…。
この講演録の後半に非常に示唆に富む部分があったので引用したい。
“ シオニズムは、西欧植民地主義が結晶化したものだ。かつて日本が中国東北部につくった満州国では、日本から「未開の地を切り拓く」というプロパガンダで農民たちが渡っていったが、そこにはすでにきれいな田んぼがあったといわれている。なぜか? それは朝鮮の移民たち、場合によっては日本の植民地主義のなかで追われた人々がその地を切り拓いていたからだ。その地を二束三文で買い叩き、武力で奪い、そこへ日本の貧農を入植させた。そのとき、その地の中国人、朝鮮人を「土匪」「共匪」と呼び、これらの暴力が怖いからと言って銃を持って入植を進めていった。これはパレスチナでユダヤ人がやっていることと重なる。「原住民」を人種的に見下すということを、私たちは反省的に見ていかなければならない。”
植民地主義が蔓延りだすと必ずセットとして行われるのが「原住民への蔑視、非人間化」だ。被抑圧者たちを無知なものとして扱い頭数でしか捉えようとしない。故に構造的支配層が抑圧の原因であるにもかかわらず相対比較で少数であることを強調し自分達はマイノリティであり、制度として倫理的にも擁護、保護、庇護させるものであると嘯く。違う場面ではあるが、現在進行形で我々が見せられているある光景と重なっている
こちらの、西ドイツの復興は中東戦争によるイスラエルの兵站を裏で支えたからだ、という藤原辰史氏の論考は実に興味深かった。個人的に、日本の戦後復興は、朝鮮戦争、ベトナム戦争という米軍の戦争の民生部門の兵站を担ったことが最大の要因であると思っているけど(そこへの目眩しとして「日本人の類を見ない勤勉さが高度経済成長を支えた」などと言うような様々な尤もらしいナラティブが作られた)ウクライナ、ガザの戦争、そして米国が主導する台湾有事という実際に起きた、そしてこれから起きそうだと仕掛けられている戦争によって日本とドイツ両国が第二次世界大戦後に辿った道のり、経緯が再検討されることになっているのは、決して偶然ではないんだろう。
QT: https://fedibird.com/@gaitifuji/111984890120865746 [参照]
『コンビニ人間』を読んだ。面白い…。小説家ってすごいな〜(月並みな感想)
名前はカインと読んでください。ヘビメタ好きのカエルの妖精。ドイツ語を偏愛する軽めの語学好き。映画(主にMCU)も好き。海外ドラマもちょっと。
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