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山白朝子 著『死者のための音楽』は、怪談専門誌に掲載された作品を集めた第一短篇集とのこと。
「山白朝子」とは乙一氏の別名義なので、最初の作品でこの完成度の高さも納得。

怪談と言っても怖さはなく、グロはあるがどちらかといえば不思議な、懐かしい日本の昔話のような空気が漂っている。
登場するのは人間だけではなく、幽霊や人喰い鬼、正体不明の大きな鳥なども物語に重要な役割を果たす。
直接的に神は出てこないものの、きっといるだろうなと何度か思った。

死者と生者や、あの世とこの世の境界を混ぜ合わせて、白黒つけないまま置いておくような話が多かった。それは遺された者が慰められるような、優しさのある話なのかもしれない。
そういう点ではこの世界に広がりが感じられて良かった。私たちが知らない存在や、狭間のような場所がどこかにあるかもしれないと想像するのは楽しい。

私は七篇のうち五篇が好みで、もうほとんど全部好みだった。
読んでいてどれも途中で悲しい予感がしてくるのが特徴で、その期待を裏切らず最後にしっかり切ない気持ちにさせてくる。余韻で胸が潰れそう。
この切なさは主に登場人物たちの愛情によるものだと思う。怪異譚だけれど愛の話なのだ。

kadokawa.co.jp/product/3013100

次に読むのは『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 :blobcat_shootingstar:
クレイジーな村田沙耶香ワールドに行ってきまーす :blobcat_guide:

『死者のための音楽』を読んでいます。
時代設定はさまざまで、この世とあの世との境界を曖昧にするような短編集。
でも書かれているのは愛で、とびきり切なくて余韻のある短編ばかりなので、すぐ次の話を読むのが躊躇われる。好みです :blobmelt:

"あらゆる酒好きの人間は、酒について書いた文章を好んで読む者とそれ以外の者とに分れる。"
(丸谷才一『酒のエッセイについて 二分法的に』より)

どうも私はお酒に関する文章を好むほうみたいで、『作家と酒』楽しく読んでいます。
やはりお酒の失敗談も出てきて、「この人どのエピソードも泥酔して他人に運ばれているな」とか。溝に転げ落ちた話とか。他人の別荘に入り込んでた話とか。 :blobcat_hansei:
読んでいる分には笑っていられる。

私はお酒の失敗はたぶん無くて、上司に付き合ってビール・焼酎・日本酒と飲んでいたら適量を越えて気持ち悪くなったことがある、その一度だけで他は楽しいお酒しかない。酔うと陽気になってニコニコ :blobcatmelt2:

酒の肴が必要ないタイプの作家が多いですね。
私も美味しいお酒をただそれだけで飲みたい!人がいる時は周りに合わせるけれど、ビールもお料理が届く前に飲み干したい。お酒はお酒、ご飯はご飯で楽しみたい。
そうは言っても空きっ腹にアルコールは酔いすぎてしまうので、度数が高いとそうもいかないです。

読んでいると私もお酒を飲みたくなってきて仕方がないので、今日は飲みながら続きを読もうかな。

heibonsha.co.jp/book/b588132.h

行ってみたかったカフェでコーヒーだけ飲んだ :Shiropuyo_coffee:

マーガレット・アトウッド著『侍女の物語』(斎藤英治 訳)は、司令官の邸宅に配属された侍女を主人公としたディストピアSF。
様々な環境汚染などの影響で出生率が低下した社会で、生殖機能を有する女性たちが監視・管理された生活を強いられ、権力者の子を産むことを求められる話である。

侍女が語る過去は、まるで私たちの未来の話を聞いているようにも思えてくる。
何故このような社会になったのか。持っていたものだけでなく、名前さえも奪われるとはどういう事か。物語のなかでそれらを知っていくと、これは現在の話でもあるという思いすらしてくるのだ。

これは性別に関わらず、幸福から最も遠い国での辛くて苦しい話だけれど、私は「面白い!」と思いながら読んでいた。
保護・監視・支配の厳しい規則は鉄壁だと思ったのに、やはり人間同士のことだから刻一刻と状況が変わるのが面白い。繊細に丁寧に書かれた感情や、人間関係の変化は非常に読み応えがあった。

特に女性同士で秘密を共有する時の雰囲気、これにグッときてしまう。
気付けばどの立場の女性たちにも「なんだか分かる」と親近感を覚えていた。友人のような、同僚のような、姉妹のような、そんな目で彼女たちを見ていた。

hayakawa-online.co.jp/product/

『作家と珈琲』が味わい深かったので、『作家と酒』も読んでみることにしました。
いろんな作家の、お酒にまつわる短いエッセイや詩など。
今のところまだ序盤なので、酒に呑まれずほどほどに楽しむエッセイが続いています。でも「酒はお茶と同じ」と書いている作家もいて怖い :resonyance:

新年会🍻 :blobtanuki_yakiniku:
すじ煮込みがトロットロで美味しくて、ほかのメニューもまた今度食べに来たいと思った……!
マッコリを初めて飲んでみた。飲みやすい。


30分エアロビやりました :don:
汗だく!
和菓子3つも食べてちょっと罪悪感あるけど運動はいつも通りで :Shiropuyo_silent:


苺大福が食べたくて和菓子屋さんに寄ったら、桜もちと桜道明寺を見つけてしまった〜! :blobcataww:
2024年、桜始まりました〜🌸
今年もいっぱい食べるぞ〜 :ablobcatpnd_heart_happy: (桜スイーツが大好き)
この苺大福も、ふわふわもちもちでめちゃくちゃ美味しかったです🍓

@ShinKaonio
おー!読まれましたか!
ちゃんと三体でしたよね :blobcatmeltthumb:
色んな理由が分かったりして納得でした〜!二次創作だけど :Shiropuyo_thinking:

『侍女の物語』を読み始めました。
フォロワーさんが読んでいるのを見かけて興味を持ったのだったかな。

最初に書かれている創世紀からの引用を読んで、どういう物語なのかをなんとなく理解しました。
一昨年くらいから旧約聖書を時々読んでいて、(本当に時々なので全然読み終わらない。)妻ラケルが夫ヤコブの子どもを授かれず仕え女に産ませる話は、特に印象的だったので覚えていました。

読んでいてなかなかしんどいディストピア小説です :pseudoblobcatsweats:


運動し始めたらやる気出るでしょ〜と思ったけど、最後までただしんどいだけだった :ablobcat_zubunure:
まぁ30分間よくやりました :blobcatgoogly:


入浴完了しました :blobtanuki_ohuro:
ドライヤーしないといけないですね…… :blobtanuki_jitabata:


動いてるうちにやる気が出てきて30分エアロビ頑張れた :blobcat_MUDAMUDAMUDA:
肩を回す度に内部でバキバキと音が鳴ります…… :Shiropuyo_reachflip:

懐かしい『十五少年漂流記』(ジュール・ヴェルヌ 著)を読んでいます。
私は同じ本を繰り返し読む子どもだったので、これは『ああ無情(レ・ミゼラブル)』の次くらいによく読んでいました。

リーダーのゴードン!意地悪なドニファン!見習い水夫のモコ!懐かしい! :blobcatxd:
みんなを引っ張っていく立場の、正義感の強いブリアンの名前は意外に覚えていなかった。いい人すぎると記憶に残りにくい説……。

読んでいると『ロビンソン・クルーソー』と少年たちを比べる描写が何度も出てくる。
こちらは去年読んだのだけれど、この人が難破した時は、持ち物がナイフ一丁とパイプ一本と僅かなたばこだけだったので、船の積荷の多くが無事だった少年たちはまだ望みが持てる。でも十五人も食べ盛りがいるのは相当厳しいかもしれない。

ロビンソン・クルーソーを読んだのは、その前に読んだ森見登美彦さんの『熱帯』によく名前が出てきたから。冒険小説にも色々あるけど、人間の知恵や忍耐力が試されている感じがして面白いですよね。

十五人の少年たちはこれまでに得ていた知識から、賢すぎるくらい慎重に日々を生きている。いつも年長者たちで集まって意見を出し合い、そのどれかを採用する形で無人島での生活方針を決めていくところが良い。


生ケーキを急にもらうと困る……けどしっかり食べました :Shiropuyo_hohoemi:
Topsのケーキは初めて!くるみ入りなんですね〜。


:sumi:
湯温を1℃上げただけで全然違う〜!
ちゃんとあったかい :shiawase:

@ShinKaonio
最後の訳者あとがきの前に、三体IIIのあらすじが書いてあったので、おさらいしなくてもいけるかもです :blobcatmeltthumbsup2:
内容は、本格SFと二次創作のネットっぽさが混ざり合った感じなので、好き嫌いが別れそうだと思いました :ablobcatnod:

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