懐かしい『十五少年漂流記』(ジュール・ヴェルヌ 著)を読んでいます。
私は同じ本を繰り返し読む子どもだったので、これは『ああ無情(レ・ミゼラブル)』の次くらいによく読んでいました。
リーダーのゴードン!意地悪なドニファン!見習い水夫のモコ!懐かしい!
みんなを引っ張っていく立場の、正義感の強いブリアンの名前は意外に覚えていなかった。いい人すぎると記憶に残りにくい説……。
読んでいると『ロビンソン・クルーソー』と少年たちを比べる描写が何度も出てくる。
こちらは去年読んだのだけれど、この人が難破した時は、持ち物がナイフ一丁とパイプ一本と僅かなたばこだけだったので、船の積荷の多くが無事だった少年たちはまだ望みが持てる。でも十五人も食べ盛りがいるのは相当厳しいかもしれない。
ロビンソン・クルーソーを読んだのは、その前に読んだ森見登美彦さんの『熱帯』によく名前が出てきたから。冒険小説にも色々あるけど、人間の知恵や忍耐力が試されている感じがして面白いですよね。
十五人の少年たちはこれまでに得ていた知識から、賢すぎるくらい慎重に日々を生きている。いつも年長者たちで集まって意見を出し合い、そのどれかを採用する形で無人島での生活方針を決めていくところが良い。
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