以前読んだエッセイに『小銭をかぞえる』は女性読者から猛抗議が来た、と書かれていた。
それほどの具体的な反響があるなんて、どれだけ酷い男が出てくるんだろうと楽しみにしていたのだけれど、本当に人間のクズのような人が主人公でした〜!!
十年ぶりにできた六歳下の恋人との同棲について書いた「焼却炉行き赤ん坊」と「小銭をかぞえる」の二作品がおさめられている。
タイトルを読んでまずギョッとするのだけれど、実際の赤ん坊の話ではなく、でもそれ同様に彼女が可愛がっていたぬいぐるみの話。
愛する恋人との微笑ましい会話や可笑しみのあるシーンもあるが、徐々にエスカレートする、どこまでも独りよがりな主人公の言い分は聞いていて気持ちの良いものではない。
頭に血がのぼりやすく、暴言を止められず手を上げてしまい、思い切り怒りをぶちまけたあとに必ず不安気になるところなんか、その性質をよく表している。
これが冷静に書かれた私小説であり、癖があるのにとても読みやすい文章で構成されていて味のあることが、二重に複雑な気持ちにさせる。
どうしようもない主人公のことをこんなに嫌だと思っているのに、この先この二人はどうなったのだろうと、ふと気になってしまう。
#お風呂ドン
見たいテレビがあれば、その時間までに素早く入浴を終えることもできる。
#fedibird
本文中の絵文字サイズをちょっと大きくしたかったから、設定で変えられるようになって嬉しい
@ShinKaonio
それまだ食べたことないですな〜 どうしても甘いパンを買ってしまいがちです。でもどれを食べてもうまい!
#お風呂ドン
今日はお風呂上がりに疲れてない
でもコンディショナーの詰め替えはしていません……明日やる……
#お風呂ドン
入浴完了!
コンディショナー詰め替えをやっと買ってきたはいいけど、今日は詰め替えるのが面倒で〜
明日こそやる!
相沢沙呼/マツリカシリーズの三作目『マツリカ・マトリョシカ』を読んでいて、肝心のマツリカさんが全然出てこないので待たされてじりじり
マツリカさんが出てこないと始まらないし終われない
青春真っ只中の学園ミステリだけど、つらい過去を抱えて自分のことも好きになれない・人とうまく関われない・変われない主人公の心情を吐露するシーンなんかは「うん、そうだね」と見守りながら読んでいたりして、結局三作品全部読んじゃったな。
うじうじしてる主人公ってあまり好きじゃないけど。
というか話はこれで終わりじゃない雰囲気
#マストドン読書部
三津田信三『凶鳥の如き忌むもの』は、ホラーミステリーの刀城言耶シリーズ二作目。
前作よりもホラー要素が少なくミステリ色が強めで、あまり怖がらずに読めて個人的に助かった!
不気味だったのは、漁村で恐れられている鳥女(とりめ)という化け物の存在かな!
主人公は怪奇幻想作家で、怪異譚の蒐集家。怪異を求めて各地に出没し、その度に恐ろしい事件に巻き込まれたりしている……らしい。
今回、孤島で執り行われる怪しげな儀式に対しても、そこで起きる人間消失に対しても、主人公は恐怖に取り込まれずにあくまで現実的に論理的に解明していこうとする姿勢が安心できる。
郷土史や民俗学の立場からも興味深い話が聞けてワクワクさせられるところが好み。
自分の推理を披露するだけ披露して、特に解決には導かないお決まりのターンで思わずニヤッとしてしまった。ちょっととぼけた良いキャラクターですよね。
いわくつきの18年ぶりの儀式に一体どんな意味が込められているか、その中心人物である代々の巫女たちの覚悟や決意、町の人々の信心、言い伝えや古事記の記述など、面白い点が沢山あった。
怖さは少なめだけれど予想以上にずっしりと重みのある話で、余韻の残るラストが良い。
#運動ドン
最近は15分何かしらの運動をしたあとに、この動画の運動をやって合計30分
きついけど、ウエストがぎゅーっと引き締まってきて楽しい
@ShinKaonio
読んで良かったです〜!
途中「なんでこんなに悲しい話を書くんだ〜!」と叫びたくなったんですけど、何歳のときに読むかで、その受け取り方も変わりそうです
また時が経ってから読み直すのはいいですね
家族愛か〜。本人かどうかも確認できないまま、なんだかんだで面倒を見ていた家族のことを考えると胸がぎゅっとなります
#運動ドン
今日も30分間筋トレとダンス
久しぶりに汗だくになった
フランツ・カフカ『変身』(原田義人 訳)を読んだ。
あらすじだけは知っていたけれど、突然虫になるってどういうこと?!と、なんとなくとっつきにくさを感じていた小説。実際に読んでみるとかなり印象が違う。
主人公のグレゴールは朝目覚めたら巨大な毒虫になっていた。その設定は自分でも意外にすんなり受け入れて読めたけれど、読み進めるほど、重要なのはそこじゃない気がしてくるのだった。虫という一点だけで、これまで避けていたのは勿体なかったな。
ひたすらグレゴールの苦悩を読むのかなと思ったら、徐々に家族の言動にフォーカスが当たっていく流れが自然でよかった。
虫になるその瞬間までは親孝行で妹思いの、よき息子でよき兄だったはずなのに、いざ状況が変化してみると、これまでグレゴールの存在が家族にどんな影響を与えていたかが表れてきて、複雑な気持ちになった。
それでも人は前を向いて生きていく必要があるし、切り替える勇気がなくてはこの先やっていけない。
中心になって家族を支えていた人物が、突然なんらかの事情でそれを続けられなくなることはどの家庭でも起こりうることなので、色んなパターンで置き換えて考えてしまう。特にこのラストは身にこたえる。
小説を読むのが日々の癒し。
日頃読んでいる本の報告や、いいなぁと思った本の感想、そのほか美味しいものを食べたり飲んだり、運動したりお風呂に入ったり、日常のことも雑多に投稿しています。
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