新千歳空港行き快速エアポートの乗車口番号が、数字を廃してアルファベット+動植物になっている。
インバウンド観光客向けの工夫?(数字だと非日本語話者が他路線の乗車番号と区別しづらい。イラストの対象が英単語のイニシャルになっているし) 見て楽しい。
本作では触れられなかった「外見・愛情・性規範」は、まえだくん『ぷにるはかわいいスライム』(コロコロオンライン)が思いのほかとことん追求している。今秋からアニメ化。
題名どおりのギャグマンガですが、たとえば53話のオリジンストーリー(本編の前日譚)なんて、規範になじめない苦痛がわかりやすく、多くの人に共感できる形で描かれてますよね。
https://www.corocoro.jp/episode/14079602755589688089
つづき
もしかすると作者のモチベーションは
1.生き物の多様な生殖のおもしろさをフェティッシュに描く
2.男性をエッチに描く
あたりにあって、恋愛の一方性や犠牲は読者が受け入れやすい味つけに用いられているだけでは。
「悪い宇宙人に利用された(でも許しちゃう、両思いらしいので)」である。青春とエモーションでふわっと誤魔化している。それが悪いわけではない、好きなものを描いてよい。
通常の人間の性愛と異なる生態を模索するフィクション、私も好物です。
いま検索したら、同じ作者がpixivに掲載しているマンガが「犬たちが身体の斑を確認し合う」ケモノ作品だったので、私の上記直感に裏づけができてしまったかもしれない。
https://www.pixiv.net/artworks/118403385
眺野さお「ミアプラキドゥスより愛をこめて」の感想と気になるところ
心が動いたわけではないが面白く読みました。以下ネタバレ含む感想。
【仕掛け】
-冒頭で見える本の名前が『クマノミ、ブルーヘッドそしてアオウミガメ』なので、どういうネタかはほぼ読めた
-ブチハイエナのメス、タツノオトシゴのオスは「人間と性による役割や臓器が異なる生き物は結構いる」と冒頭よりメジャーな例で示唆している。
【批判】
-侵襲的な行為に合意がない
私もそこは気になりましたが、一応「悪い宇宙人に食い物にされてしまうよ」「それも悪くないかも」で事前、「勝手に内蔵増やすって無断でしちゃだめですよ」で事後に了承が取れているのだろうと解釈しています。
-生殖やつがいを意義ある貴いものと見なす価値観に批判や転倒がない。
むしろこちらが気にる。恋愛と生殖を混ぜて語っていいのだろうか。生き物によっては生態に恋の要素がないし。
-諸星さんが主人公に自らをかわいらしい女性と誤認させたまま
諸星さんの外形の意図が語られないままなのも気になる。戦略はあったのか。長谷敏司『BEATLESS』のアナログハックみたいな、人外への片想いも恋愛だよ派に異存はないが。
https://comic-days.com/episode/2550689798875760599
店主の席、空きます。https://m.realkyotoestate.jp/estate.php?n=21281
アスタルテ書房さんが今年度10月末に閉店するので店舗の引き継ぎ手を探している、という古本屋ニュースの中でもかなりデカめの話を目にしてさすがに椅子から転げ落ちた。マジか……。
おもしろ性愛SFだった 可愛い人外存在との不思議な青春の思い出かと思ってたのに相手にとっては一生を捧げた愛だったの、シビれるね……(意味深な蝉のコマの演出が良い)
ミアプラキドゥスより愛をこめて - 眺野さお / 【コミックDAYS読み切り】
https://comic-days.com/episode/2550689798875760599
英国の暴動、明らかに“我々の税金があいつらに費やされている”という論理で標的が決められ、ネット(SNS)で動員されているし、持ち主がこんな感じのSNSは問題外だと思う↓
>(イーロン・)マスク氏は4日、暴動の原因は「大量の移民と開かれた国境」だとする他のユーザーの投稿にリプライする形で、英国の「内戦は避けられない」とXに投稿し、批判を浴びた。翌5日にもキア・スターマー首相のポストに挑発的なリプライを行い、さらなる非難を招いた。
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3532816.html
緑の党として区政に携わり、ブリストルの現場に始めから終わりまで参加したAni Stafford-Townsend氏(they/them)のコメント:
「レイシズム、イスラム嫌悪、偏見の高まりの中で、これに対抗するのは我々全員の責務です。土曜のように文字通り直面する場合も、社会空間、職場、パブで遭遇する場合も。こうした場面で対抗に立ち上がるのは、土曜の状況と同じくらい恐ろしいかもしれませんが、同じくらい差し迫って重要なのです」(拙訳)
https://www.bristolpost.co.uk/news/bristol-news/bristol-councillor-describes-moment-far-9461606?int_source=nba
英国が大変なことになっているけど、カウンター(対抗)もがんばっている。
リバプールでは暴徒に焼かれた図書館兼コミュニティスペース(フードバンクや教育や就労支援の機能があり、近くにモスクがあるため標的にされたらしい)の再建のため金銭や書籍の寄付があっという間に集まったそう。
ブリストルでは、移民・難民が暮らすメルキュールホテルに暴徒が集まったとき、対抗集団は警察が集合するまで入り口を守り抜いた。
袋のまんまガパオライスの自動販売機(札幌駅構内)を示す、自分の腹の袋に入ったガパオライスを食らうカンガルーが気になった。作者名が見つからない。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000116975.html
新江ノ島水族館に水がメチャクチャ苦手なカピバラがいる(お湯は好き)と知りました。ミスト装置も嫌いだとか。
https://www.enosui.com/diaryentry.php?eid=06869&category=45
こちらはStandart Japanの成り立ちの記事(2021, リクルート)です。
https://www.recruit.co.jp/blog/guesttalk/20210910_2803.html
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist