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はしもと さんがブースト
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独立出版『inch magazine』さんの海外短編翻訳企画PocketStoriesの02が出ます。
パク・ヘウル『この星を離れた種族』(廣岡孝弥訳, 2024.11.30発売予定)
韓国の新進SF作家の環境問題に抗う短編ひとつ、ユーモラスな掌編ひとつを収録。

私は解説を寄稿しています。作品・作家の紹介は廣岡さんが担当していて、私は近年話題のCli-fiやソーラーパンクとは何か、SFでどのように環境問題が扱われてきたかを1950年代からふりかえって書いています。
instagram.com/p/DCMZo90SEU3/?i

BT 光栄です。鼻先がにゅっと長い生き物のように本や人のdigを続けてまいります。

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編集後記には入れられませんでしたが、今回当誌に寄稿いただいた方、木海さんや山口真果さんなど、(emerging writerを探しあてることにかけてはどんな野生動物よりも恐ろしく嗅覚的な)海外小説紹介者・橋本輝幸さんの文章ではじめに存在を知った方が何人もいます。ここに記しても流れてしまいますが、御礼申し上げておきます。

一晩寝たら喉はばっちり快復しました。しばらくテキストコミュニケーション主体のリモートワークだったからか、声を張り続けられなくなっていたようです……

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少し、黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』や、J.G.バラードの『人生の奇跡 J・G・バラード自伝』(『太陽の帝国』の元にもなった体験談)を思い出しました。大戦中にもかかわらず明るさ、自由さ、美しさがある子ども時代。

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実在する故人をモデルにした長編なのに、だいぶ冒険小説で意表を突かれました。

日本統治時代に絶大な権力を持つ商売人“旦那様”こと王氏の7人の息子のうち、誰が後継者になるのか? 王の相談役で相続の立会人にもなり、王氏から密かにあるものを渡され、未亡人からも信頼されていた孫仁貴は、一部の息子たちにに恨まれる。はたして彼を密告し、台湾から出奔させたのは誰だったのか。王が孫仁貴に渡した物は何だったのか?
一方、孫仁貴の長女の利発な孫愛雪は、まずは台湾の日本人学校や日本企業で優秀さを見せ、夫ともに移り住んでからは日本で自らビジネスを構築していく……!

なお前半でわずかに、男性の同性愛が描写されます。ただし時代のせいで悲劇に終わります。

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【告知】
11月16日開催のSFファン交流会例会にて東茅子さん、鳴庭真人さん、香月祥宏さんと共に「歴代未訳海外SF紹介というお仕事」というテーマでお話することとなりました。歴史をお伺いしつつ、最悪な現実に立ち向かう力をくれる最新おすすめ海外SFについてご紹介する予定です。よろしくお願いいたします!
din.or.jp/~smaki/smaki/SF_F/

今夜は珍しく社交をしに都会に行きました。後半、喉が枯れました。
しかし、色んな人に対面では初めてお目にかかったり、感想を述べられてよかったです。テキスト以外の表情や音声によるコミュニケーションのほうが、なんだかんだで届けやすいものもあるのは確かです。そこが最近の課題でもあります。

パキスタンやインドやバングラデシュでは、Hijraと呼ばれるジェンダーをパスポート他の公的書類にも書けるそうです。
バングラデシュでは今年、Hijraのためのモスクができたり、外交官が自らをHijraだと公言したりしたそうです。
aljazeera.com/gallery/2024/4/5
newagebd.net/article/222687/oa
とはいえ、やはり男性をあえてHijraと呼ぶ罵倒用法も残っているようで。
また、クーデターで倒された前政権がHijraの格差是正措置に手厚かったために、反動で学生運動団体が是正措置の削減を訴えたりしているという記事も見かけました。

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SFマガジン2023年10月号特集「SFをつくる新しい力」のために日本と中国の若手読者(30歳以下)にアンケートをとったとき、性別欄に男・女・その他・無回答を用意したところ、日:232名、中:197名のなんと両方で約5%が「その他」を選択していました。
これは雑誌で公開されたデータからわかる情報です。
日中のように公的書類に男女以外を記載できない国だろうと、ジェンダークィアはいます。

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【朗報】今号で書評を掲載したSamantha Harveyの長篇Orbitalがブッカー賞を受賞しました!(なんと入稿から10時間後に発表)。英語圏ではすでに多くの書評が出ていますが、関心のある方にはTimes Literary Supplementの、著者自身が出演した2023年11月の回のpodcastが強くおすすめです。
the-tls.co.uk/regular-features

Reactor(旧Tor.com)に掲載されたジョー・ウォルトンの21世紀SFFTいろいろベストテン、さすがの充実ぶり。
なるほどと思う本からそれ読めてない本!、意外な選書までラインナップを見るだけで面白いです。
reactormag.com/on-selecting-th

BT ブッカー賞を獲ったOrbital, 文学フリマ東京で販売される文芸誌『jem』さんがちょうどレビューを掲載予定ですね
>《未訳作レビュー》Samantha Harvey Orbital
note.com/jem_site/n/n3cc9e7d87

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ようやく情報公開いたします!来たる12/1(日)、『jem』の創刊号を刊行します。文学フリマ東京39で初頒布、ブースは「つ-11 (西3・4ホール)」今回の特集は「未来視する女性作家たち」、また小特集として「東方幻想の世界」。note上で目次を公開しました。 #文学フリマ東京 note.com/jem_site/n/n3cc9e7d87

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ブッカー賞、前評判通りのSamantha Harveyの『Orbital』だった!国際宇宙ステーションを舞台にした話。今読んでるものが終わったら読む〜(電書を溜めてる…)

thebookerprizes.com

#洋書

陳柔縉『高雄港の娘』(田中美帆訳/春秋社アジア文芸ライブラリー) 、とてもいい。
詳しくは書評に書くつもりですが、人間くさくキャラが立った魅力的な登場人物たちと、せりふの掛け合いが特にいい。
台湾語のせりふには“訳者が高校卒業まで育った愛媛南予方言を採用した”(P.353)そうです。
ノンフィクションライターだった著者の小説デビュー作かつ遺作だそうです。
shunjusha.co.jp/book/978439345

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