Dancing business suits, a handbag with legs, and contorted vehicles are just a few of the uncanny scenes visitors to Yorkshire Sculpture Park will encounter. #sculpture #humor
https://www.thisiscolossal.com/2023/07/erwin-wurm-yorkshire-sculpture-park/
文学フリマ大阪11(9/10)は新刊がないからコピー本でも作るか……。
関東以北にお住まいで面識のある方、カテゴリ:SF小説でいけそうなジャンルの同人誌の在庫があれば、大阪&福岡で代わりにご本を売ってきます。詳細はお気軽にご相談ください。
万が一、たくさん希望が来れば途中で締め切るかもしれません。
ひさびさに出勤ありきの労働や残業に勤しんでいたところ、疲労のためか肉体が揚げた芋やタピオカの入った飲み物を欲しています。でも耐えます。
SFマガジン2023年10月号、本日発売です。目次はこちらのリンクから( https://www.hayakawabooks.com/n/n409939ae9042 ) ご覧ください。
下記リンク先の早川書房note記事に、29歳以下の若いSF読者が思う「SFの好きなところ」全回答が一挙掲載されています。
※日本語と中国語で用意したアンケートの有効回答429名(日:232、中:197)分です。中国語回答は日本語に翻訳しました。
ワードクラウドを作ると、日中どちらもやはり「想像力」というキーワードが浮かび上がってきます。あと「現実」。現実を描いている点が好きという人と、現実とは切り離されているから好きという人が両方いるのが興味深いですね。
【SFマガジン】10~20代SF読者アンケート「SFの好きなところ」回答を全公開!
https://www.hayakawabooks.com/n/nc20302a918ce
睡眠の質の改善をうたう機能性表示飲料ピルクルミラクルケアが、ポケモンスリープとコラボレーションしていて、現実に課金アイテムが……とつい思ってしまった。
https://www.pilkul.jp/sleep/
お仕事の告知です。
「SF小説入門作品ガイド」:『SFマガジン』2023年10月号 - 鷲はいまどこを飛ぶか https://washibane.hatenablog.com/entry/2023/08/24/225742
参考に最近Electric Literatureで読んだ短編をふたつ紹介します。
"Exercises in Thinking" by Jane Pek
https://electricliterature.com/exercises-in-thinking-by-jane-pek/?mc_cid=bd29051c02&mc_eid=714e07d488
飛行機事故で息子が消息不明になった語り手は、霊媒を探して雇い、彼女に導かれてクアラルンプールで息子への交信を試みる。離婚した画家は結局亡き息子と意志疎通できずじまいで終わるが、霊媒が残した言葉をきっかけに最後に息子からくらった痛い一言を思い出す。
"Madwomen" by Megan Kamalei Kakimoto
ハワイに暮らすシングルマザーの主人公は、幼い息子の遅刻や覚えてくる悪い仕草やおねだりに悩まされ、お話をせがまれて悪い子供のところには海の狂女がやってくると脅す。海の狂女には12の目があり、二股に分かれた魚の尾には短剣状にとがったダイアモンドの鱗がびっしりとついていて、そこにキスして生き延びたサーファーやダイバーは不死を得られる……。息子を愛するがゆえに不安や焦りに捕らわれ、苛烈にふるまう母。これもまた一種の狂気なのか?
https://electricliterature.com/madwomen-by-megan-kamalei-kakimoto/
英語の短編小説が無料で読める、Electric LiteratureというWebサイトを知ってもう長い。ここに掲載されること自体もクオリティの証なのだ。
たまに年次資金集め(クラウドファンディング)にささやかにお金を出したりもしている。
https://electricliterature.com/
2023年から見る1998年のアニメってどうなんだろう。
当時観ていた世代としては、97-98年は深夜アニメという文化が突然開花して、急に大人向けアニメが大量発生した印象があります。私にとっては人生で一番アニメを観ていた時期でした。
参考:Wikipediaの深夜アニメの項目
https://ja.wikipedia.org/wiki/深夜アニメ一覧
今敏監督の『パーフェクトブルー』4K上映と、小中千昭の『Serial Experiments Lain(新装版)』復刊の報が続けて流れてきて、今って1998年だったっけ?という気持ちになりました。25年経っています。
なお続刊が予定されており、この巻は主人公たちが思い切った行動に出たり、すごい世界の秘密が明かされたりと阿鼻叫喚の結末で終わります。
さて、本書は歴史ファンタジーや改変歴史ものではなく「中国史に想を得た異なる物語」と宣言されています。武則天は中国史上唯一の女帝王にして非道な悪女とされていますが、本書の武則天はただの悪人ではありません。一冊かけてなぜ少女が社会すべてを敵に回したのかが書かれます。
世界観は纏足があって近代風ながら、タブレットやドローンがあったり、SNSと芸能界や政界のいやな関係性が描かれたりと現代にも重ねられています。歴史ネタはモチーフだけです。
そこそこロマンス要素があり、主役たちが容姿/体格に恵まれていそうな点は好みが分かれるかもしれません。私は、ロマンスやセクシャルな関心が登場人物たちの絆を深めた点は少し残念に思いました。
#鋼鉄紅女 感想2/2
シーラン・ジェイ・ジャオ『鋼鉄紅女』(中原尚哉訳、ハヤカワ文庫SF)を読みました。出版社からの頂き物です。
選ばれし男女たちが変形する巨大ロボット霊蛹機に乗り組み、人類の敵である機械生命体〈渾沌〉と戦い続ける……とロボットものの王道と思いきや、歴史や現代やポップカルチャーが多重に投影され参照されたアクションアドベンチャーでした。
主人公の女性「武則天」が世の常識や偽りを暴き、破壊していくさまが痛快です。男性はメインパイロット、女性はそのエネルギータンクのように使い捨てられていく仕組みは本当にしかたがないことなのか。当代最強の戦士ながら重罪人でもある〈鉄魔〉李世民は、いかにしてそのような立場に追いこまれ、酒で操られるようになったのか。
地方や辺境を、女性や少数民族を犠牲にする社会に決然と反抗する物語ですが、ときどき笑えるシーンもあります。連携力を上げるためにアイスダンスを踊る修行をさせられているのに笑いました。味方の博士みたいなポジションの人も出てくるし。
カナダ人作家である著者は『ダーリン・イン・ザ・フランキス』からインスピレーションを受けたそうですが、少し前のオタクが少し前のオタク向けに紹介すると、操縦法は『パシフィック・リム』で『創聖のアクエリオン』+『マクロスF』な感じ。 #鋼鉄紅女 感想1/2
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist