@AlterEgo_Irene さすがに声出して笑いました 大丈夫です
来週発売のSFマガジン10月号《ファッション&美容SF》特集、読切「あなたの部分の物語」を寄稿します。
“部分”が“部分銀行”預かりになって数十年、「スムース」な下半身が最高に男らしいという価値観が浸透した国のお話です。お楽しみに!
https://x.com/Hayakawashobo/status/1823643263276081371?t=LF5HoODpZTj2PUSmFxX6XQ&s=19
【電子書籍、やっと出ました】
ドンキー・アーカイヴ第2回配本
第15回創元SF短編賞を受賞された稲田一声さんの作品、そして「稲」「田」「一」「声」一文字ずつをテーマとした覆面競作をお楽しみください。創作やエッセイもございます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3F8413?ref=cm_sw_r_cp_ud_dp_JK4CW1BX8NE3E1MFN7KP&ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_JK4CW1BX8NE3E1MFN7KP&social_share=cm_sw_r_cp_ud_dp_JK4CW1BX8NE3E1MFN7KP
https://brutetaro.booth.pm/items/6007300
@michishikagami 公開範囲を限定するとちょくちょく通知がいかないことがあるようなのですが、25日の件お返事しております。ぜひご一緒しましょう〜
『精霊を統べる者』を読みました。2
半分を超えてからは、もう強烈なページターナーで、オタク熱狂みたいなシーンも次々投げられてきて(九人の王!)、こんなに歓迎してもらっていいんですか!? 状態でメロメロになってしまいました。正拳突き[独自用語]がめちゃくちゃ強い!
また、本筋とは関係ないのですが、絶対言わないといけないこととして、本書含む《デッド・ジン・ユニバース》においては、(少なくとも)西アフリカにはドラゴンが生息しているらしく、深夜に全員起立しました。本作と同じ精度でドラゴンのいる20世紀初頭の都市を描かれたら、おれのやることなくなっちゃうかもしんないですね笑(笑い事ではない)
それはともかく、他国の様子とかも見たいですよね。ゴブリン宮廷(!!)と同盟関係にあるらしいドイツなんか、そんなん読みたいに決まっているため。ユニヴァースが続いて(続くでしょう!)読めるときが来るのを期待します。
『精霊を統べる者』読みました。
おもしれ~! ディテール面で、ジンの登場による歴史改変や、エジプト社会・文化習俗(とその変容)といったポイントは、知識が足りなくて半分も受け止められている気がせず、自分が楽しさを十全に引き出せたとは思えないのですが、それを抜きにしても、みっちり詰まった描写が凄まじく、クラクラしました。特に色彩とファッションの描写が非常に絢爛、綿密で、そこが主人公ファトマの「毎日違うスーツに着替えてくる超伊達者」という、個性や関心事から来ているのが分かるのも楽しいです。
異世界を舞台にした捜査物としての面白みも十分。ミステリ的趣向に目を向けると、捜査の丁寧さ&展開の素直さもあって、犯人(?)含めて大体先が読めてしまうのが難点と言えば難点かもしれません。しかし何より、女性同士のロマンス、連帯、関係性を含んだエンタメSFファンタジー小説としての期待に真っ向から応えてくれる作品で、非常に嬉しかった! 強いて言うならファトマとシティのロマンスシーンはもっとあって良かったと思うので、あと20ページくらいお願いしたいですね。解説によると二人の出会いを描いた短篇もある(作中でも言及あり)とのことなので、東京創元社さんの方に熱視線を送っております。
作家(阿部登龍)。第14回創元SF短編賞受賞作「竜と沈黙する銀河」(紙魚の手帖vol.12)、「狼を装う」(同vol.18)。SFとファンタジーと百合とドラゴンとメギド72が好き。
お仕事のご依頼は東京創元社までどうぞ。
通販 http://abe-dragonslay.booth.pm