社会で起きていることの説明と言えそうなことも書かれている。
テレサさんの訳は大変読みやすく、一般の方にも受け入れられそうな良書です。心理クラスタは必読ですね!
ソマティック・エクスペリエンシング入門: トラウマを癒す内なる力を呼び覚ます https://www.amazon.co.jp/dp/4393365720?ref=cm_sw_r_apin_dp_66VD97JJKQ9DM71ZA79V&ref_=cm_sw_r_apin_dp_66VD97JJKQ9DM71ZA79V&social_share=cm_sw_r_apin_dp_66VD97JJKQ9DM71ZA79V&language=ja-JP&skipTwisterOG=1
職場読書会『ソマティック・エクスペリエンシング入門』ピーター・A・ラヴィーン著 終わり。原タイトル"Waking the Tiger"。トラウマは必ずしも通常人間が経験する範囲を超えた、ほとんど誰もが苦痛を感じるような出来事によって生じるとは限らず、出来事そのものによるわけでもなく、逃れられない衝撃に対する反応としての凍りつきにより身体に閉じ込められた衝動であり、心理的であると同時に生理的なものであるということ。そしてこの閉じ込められたエネルギーを放出し、生理的反応を完了させることが、トラウマを乗り越えるために必要なプロセスであり、語ることでカタルシスを得ることでは回復にはつながらず、むしろ再トラウマ化してカタルシス依存になってしまうということなど、トラウマ治療を行う上で必要不可欠な知見から始まり、凍りつきからエネルギーを解放するためにはフェルトセンス(身体感覚)を手がかりにすることが大切であるということや、トラウマの再演と再交渉との相違など、非常にわかりやすく書かれている。また、トラウマを重ねると身体に閉じ込めたエネルギーを閉じ込めるブレーキをかけ続けることにより身体が動かなくなり無力感が生じ、その溜め込まれたエネルギーと正義感を結びつけることが暴力的復讐の引き金になったりするという、まさしく現代→
職場読書会、アラン・N・ショア著『無意識の発達』終わり。ショアの右脳理論の集大成と呼べる著作。ポージェスのポリヴェーガル理論も統合してて、中枢神経系/自律神経系の発達とその臨界期についても詳述されてる。脳幹/視床下部/辺縁系/右脳の発達の臨界期は胎生期から生後2年にあるということ、覚醒を調整するドパミン系、ノルアドレナリン系、セロトニン系ホルモン動態がとても重要な影響を残していること、また男児は女児よりも情動調整が難しく、安定化するのも女児より遅れるということ、胎生期からのテストステロンやコルチゾールの暴露などがとても重要な影響を残すこと、など、そして胎生期からの安定した育児環境が愛着パターンに大きく影響していることが詳述されてる。また新生児期は、特に男児は環境の変化によりホルモン動態が不安定にやりやすいので、せめて生後6ヶ月までは家庭育児にして決まった人が育てたほうが、その後生涯にわたる情動の安定につながると。ここまで胎生期の心理発達に関して詳述されてる著作は、私は初めて読んだのだが、胎生期から生後2年がその後の人生の情動の安定性に大きく影響するというのは、そりゃそうだよなと。人間の脳は胎生後期から生後2年の間のシナプス形成の速度は毎秒4万個なのだもの。出生時400gだった脳が→
今日の午前中は新婦人の支部委員会議に出て、都知事選について意思統一をして蓮舫さんを応援していこうという話をしました。
会議が終わって昼過ぎに駅前で都知事選を周知する宣伝行動。
それから買い物に出かけたら電話がかかってきて急遽新婦人の班会をやることになったので買い物から帰ったら即事務所へ。都知事選について会員や読者への連絡分担や報告などを決める。私は都知事選の選挙運動は初めてだけど、ベテランの人(共産党員でもある)は「都知事選は共産党の選挙と違って言いやすいからいいわよねえ〜」と身も蓋も無いことを言ってて笑っちゃった。そう、ウチの新婦人コアメンバーは党員が多いのだ…。
急遽の班会に党の事務所を借りたので、会議しながら党の配布ビラを折りだす人もいてなんかよかった。そのビラに〇〇さん1kgとか重さが書いてあるので「???」ってなってたら「枚数を数えるのは大変だから重さを計って分けてるのよ」って言われて頭が下がる思い。
とにかく都知事選はカオスになると思われ、候補者の乱立などから選挙に関心の無い層はより投票に対して忌避感を強くするんじゃないかなと思う。ガンガン話題に出して蓮舫さんを推すのが正解だという空気を作らないと。もう一ヶ月しかない。がんばりましょう。
写真は家からすぐの緑地。
職場読書会『フラッシュバックの対処と予防』服部信子著 先週終わってた。コンパクトな本だけど、重要なことが簡易な言葉でもれなく書いてあって、読むだけで自分自身のフラッシュバック体験も軽くなるのを実感出来る良書でした。
フラッシュバックは「記憶」だということ。記憶は現実を変えない。記憶にそんな力はないということ。それだけ気づくだけでもかなり心が軽くなる。そして、今現在に意識を向けることがフラッシュバックの軽減に繋がるということ。今のほとんどは安全だと気づくこと。当たり前のことのようだけど、こうして読んでみると、ああそうか、そうなんだよなと、実感を持って理解できる。マインドフルネスが大事っていうけど、こういうことなんだなあと。
とても実践的な本で、誰が読んでも役に立ちそうです🍀*゜
今すぐ使える 誰でもつかえる フラッシュバック対処と予防: アメリカ発 トラウマのプロが教えるフラッシュバックのすべて
職場読書会『トラウマと記憶』ピーター・A・ラヴィーン著 終わり。トラウマという身体に刻まれた未完の衝動を安全に完了させるためには顕在記憶だけでなく潜在記憶ことに手続き記憶にアクセスする必要があるということはセラピストなら皆知っていると思うけれど、その手続き記憶にアクセスし再交渉するには自律神経系と記憶との関係など、トークセラピーでは扱ってこなかった身体的な活動に関する知見を知る必要があって。その中核的部分を臨床例をまじえて簡潔にまとめた良書です。ピーターの症例での安定した細やかな観察とかかわりにはほんと感動します。
また、トラウマの世代間伝達は3、4世代に渡って続くことや、激高した感情とともに語られたことを人は「絶対的な真実」として記憶してしまいやすいことなど、今、エルサレム周辺で起きていることに関する理解の助けになりそうな記述もあり。
トラウマにかかわるセラピストにとってはマストですが、心に関心のある人皆にお勧めです。
職場読書会『からだのためのポリヴェーガル理論』スタンレー・ローゼンバーグ著 終わり。ボディセラピストの著作をちゃんと読むのは初めてで、ほんと勉強になった。
リラックスすると、身体は自ら自然な位置に戻る。安全であることは身体全体にとって大切なことなのだということを証明しつつ、ロルフィングとクラニオセイクラル・セラピーの視点から脳神経と筋肉、骨格、内蔵との関係、対人交流への影響などについてわかりやすく説明し、さらに身体からそれらを整える手技についても紹介している。
対人交流には5、7、9、10、11脳神経が重要な役割を果たしているとか、自閉症児は人の声を→
ドイツの下水中のコロナウイルス量は測定開始以来最悪になっているという情報。
https://twitter.com/_TheAncientOne_/status/1740014891698987049
コロナウイルス長期障害の小児患者では、ウイルスにより小腸の壁に分子レベルの小さな隙間が発生しており、この隙間から免疫活性化分子が血中に流れ込むことで心臓の炎症を起こしていることが分かったという記事。免疫系はスパイクプロテインに反応している可能性。
カナダもコロナウイルス拡大5年目に突入するが、未だに治療法は落胆するほど少ないという記事。長期障害の解決法はなく、治療選択肢も非常に乏しい。
https://globalnews.ca/news/10154267/covid-treatments-canada-options/
カナダのトロントにあるスターバックス、スタッフ全員がパレスチナへの連帯を示すために退勤したので閉店に。
河野大臣 将来の『オンライン投票』導入へ意欲 「デジタル化の究極のゴール」【TBS】
<将来的には国内でもオンライン投票の導入を検討したいと意欲を示した。オンライン投票の実施にはマイナンバーカードを活用する考え>
日本国憲法第15条第4項の「投票の秘密」に抵触するのではないか。
<すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。>
それに、マイナンバーカードを活用するというが、今みたくザルなセキュリティとおめでたい意識で、投票人の秘密は保持できるのか、甚だ疑問だ。
「マイナンバーカードを使うのがネット投票の可能性」
そいつが早晩、
「マイナンバーカードを使うのがネット投票の条件」
にすり替わりそうだ。
「マイナンバーカード認証でしか投票権を与えない」
とね。
猫好き。サッカーと音楽と心理学精神医学あと諸々。大宮サポ。Sigur Rós、スピッツ、ミスチル。
psychiatrist/訳書『愛着と精神療法』ほか。