職場読書会『ソマティック・エクスペリエンシング入門』ピーター・A・ラヴィーン著 終わり。原タイトル"Waking the Tiger"。トラウマは必ずしも通常人間が経験する範囲を超えた、ほとんど誰もが苦痛を感じるような出来事によって生じるとは限らず、出来事そのものによるわけでもなく、逃れられない衝撃に対する反応としての凍りつきにより身体に閉じ込められた衝動であり、心理的であると同時に生理的なものであるということ。そしてこの閉じ込められたエネルギーを放出し、生理的反応を完了させることが、トラウマを乗り越えるために必要なプロセスであり、語ることでカタルシスを得ることでは回復にはつながらず、むしろ再トラウマ化してカタルシス依存になってしまうということなど、トラウマ治療を行う上で必要不可欠な知見から始まり、凍りつきからエネルギーを解放するためにはフェルトセンス(身体感覚)を手がかりにすることが大切であるということや、トラウマの再演と再交渉との相違など、非常にわかりやすく書かれている。また、トラウマを重ねると身体に閉じ込めたエネルギーを閉じ込めるブレーキをかけ続けることにより身体が動かなくなり無力感が生じ、その溜め込まれたエネルギーと正義感を結びつけることが暴力的復讐の引き金になったりするという、まさしく現代→

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社会で起きていることの説明と言えそうなことも書かれている。
テレサさんの訳は大変読みやすく、一般の方にも受け入れられそうな良書です。心理クラスタは必読ですね!
ソマティック・エクスペリエンシング入門: トラウマを癒す内なる力を呼び覚ます amazon.co.jp/dp/4393365720?ref

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