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職場読書会、アラン・N・ショア著『無意識の発達』終わり。ショアの右脳理論の集大成と呼べる著作。ポージェスのポリヴェーガル理論も統合してて、中枢神経系/自律神経系の発達とその臨界期についても詳述されてる。脳幹/視床下部/辺縁系/右脳の発達の臨界期は胎生期から生後2年にあるということ、覚醒を調整するドパミン系、ノルアドレナリン系、セロトニン系ホルモン動態がとても重要な影響を残していること、また男児は女児よりも情動調整が難しく、安定化するのも女児より遅れるということ、胎生期からのテストステロンやコルチゾールの暴露などがとても重要な影響を残すこと、など、そして胎生期からの安定した育児環境が愛着パターンに大きく影響していることが詳述されてる。また新生児期は、特に男児は環境の変化によりホルモン動態が不安定にやりやすいので、せめて生後6ヶ月までは家庭育児にして決まった人が育てたほうが、その後生涯にわたる情動の安定につながると。ここまで胎生期の心理発達に関して詳述されてる著作は、私は初めて読んだのだが、胎生期から生後2年がその後の人生の情動の安定性に大きく影響するというのは、そりゃそうだよなと。人間の脳は胎生後期から生後2年の間のシナプス形成の速度は毎秒4万個なのだもの。出生時400gだった脳が→

1歳になる頃には1000gになるのだもの。
これらの記述を読み、周産期から生後2年のお母さんお父さんと赤ちゃんには本当に快適な環境を与えるべきと思った。育児休業も取るべきだし、生活を保障されるべきだ。
同時に、被災地の現状が子どもにどれだけ深刻な影響を与えてるのか、とか、コロナ感染やワクチンの影響はどうなのか、とか、いろいろ考えさせられた。
子どもと親の心理的ケアに携わってる人には必読書と思います。

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