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アイコン変えたりプロフィール編集したりはできない感じなのかな。

そういやこの前行った恐竜図鑑展にマストドンサウルスを描いた作品あったな。

明日からペーター・ハントケ監督の『左利きの女 4Kレストア版』が公開されます。めちゃくちゃフェミニズム映画なんですが「ハントケ セルビア」とか「ハントケ ユーゴスラヴィア」で検索するとかなり物々しい記事や論文が出てくるのでそれらに目を通したうえでこの作品を見るかどうかご自身で決めるのがよいかと思います。
個人的に注意喚起が必要と感じる描写は以下の4つです。

・男性が女性を雑誌か新聞で引っ叩く
・女性が子どもの肩を掴んで思いっきり揺さぶる
・子どもらしき人がベランダから飛び降りる(その後どうなったかは不明)
・数々の性加害行為で起訴されているジェラール・ドパルデューが一瞬カメオ出演している

企画の公式が全然プッシュしてない(ヴェンダースが関わってるくらいのことしか書いてない)のでなるべく多くの人に見てもらえるように書いておきます。

ほとんど誰の目にも止まってないアカウントですがこの作品を推した以上けじめが必要かと思いこのようなトゥートをしました。

本当にただ恐竜が好きだから「恐竜」というアカウント名にしてるだけなのでトランス差別に恐竜の絵文字使う連中にははらわた煮えくりかえる。

原作小説は日本では絶版状態らしく中古を探すか図書館で読むしかない。今回の上映で評判が広まって原作復刊、Blu-ray化と続けばいいなと思う。

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左利きの女

ノーベル賞も取った小説家ペーター・ハントケが自ら監督した作品でヴィム・ヴェンダースがプロデュース。

4Kレストア版がスターチャンネルEXで配信中で2023/05/05から「12ヶ月のシネマリレー」という企画で劇場初公開される。

日本ではDVDしか出てないんだけど今すぐにでもBlu-ray、もしくは4K Ultra HD Blu-ray化してほしい傑作中の傑作。1977年の作品ながら現代にも十二分に通じるフェミニズム要素を持つ作品でアケルマンやヴァルダと並んでハントケは評価されるべき。
本国ドイツ含めた海外でもDVD化しかされてなくてそんなに評価されてないっぽいんだけど極めて不当だと感じる。

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最近見て良かった

BLUE GIANT
女性の勝利
ル・ジュエ おもちゃにされた新聞記者
左利きの女→オールタイムベスト級
悪魔のような女
MONK モンク
別れる決心
僕の村は戦場だった
フェイブルマンズ
マジック・マイク XXL

まあすべてはバージョンが増えればいいだけの話なんだけど画面外字幕に関してはあまりメリットが思い浮かばない。また自分にとっては必要な要素だから「字幕が映像を汚す」という感覚もちょっとよくわからない。その言語のネイティブ、またはネイティブ並みに理解できる人ならではの発想かな。そうでない人間にとっては一瞬理解が遅れるとか目を動かす距離が大きいことの方がストレス高いと思うし、顔のクロースアップとか画面下付近で何かしらのアクションが起きているときに字幕を左右にずらすやつで十分対応できてると感じる。

映像を余すことなく楽しむために、あるいはその言語が母語なので字幕は必要ないという人のために字幕なしの非日本語映画を上映してほしい、という要望ならそういう上映も増えていったらいいのかなと思う。
映像における字幕の占有率ってたぶん2〜3%くらいだろうし映像をガッツリ見てほしいシーンならセリフは入ってないだろうし(モノローグならあり得る)とか個人的には思うけどそこは人それぞれなので。

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自分は邦画の日本語字幕版や視覚障害者用上映は必須にして通常版と同時公開するべきだと思っててその前提のうえで書きます。

洋画の中の日本語だからといって日本語字幕をつけないのはやめてほしい、という特殊な例の話に対して「基本字幕は映像の邪魔になる」という意見は論点が違う気がする。

「画面外に字幕を出せばいい」という意見に関しては、たまに古いソフトでシネスコを若干上にずらして黒い部分に字幕出してるタイプのやつがあるけど目を動かす距離が増えて若干見づらい。あれを大きい映画館でもやったら目を動かす距離がさらに増えてそれはそれで支障が出るかも。もしやるとしたら映像を小さくしてその下に字幕のためだけの黒縁を増やすことになると思うけど映像を楽しむための措置で映像が小さくなるのも本末転倒な気が。

以前ゾンビの日本公開版をリバイバルで見たとき全ての字幕が縦表示で右に出るタイプでめちゃくちゃ見づらかったんだけど、今そういうスタイルの上映はないと言っていい。なので色々試行錯誤した上での現在の字幕位置だと思う。

流れでキューバの怒りも見たんだけどこれはソ連のプロパガンダ要素が強過ぎて引いてしまった。Twitterで出回ってたのもこれの引用だったけど、注釈なしに「撮影がすごい!」と引用していい作品とは思えなかった。

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カラトーゾフの2作はクライテリオンのCloset Picksでトッド・ヘインズとケイト・ブランシェットの『TÁR』(なぜ邦題は”Á”のアクセント記号を外しているのか)組が選んでいたので見てみたんだけどめちゃくちゃ良かった。
ソ連の映画はロケーションの時点で他地域の映画と一線を画していることが多く、強い。

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最近見て良かった映画

四谷怪談(三隅研次)
マッキー
テンプル・グランディン 自閉症とともに
クイーン・オブ・ダイヤモンド
マッチ工場の少女
流転の王妃
ウォーターメロン・ウーマン
MEMORIA メモリア
不思議惑星キン・ザ・ザ
送られなかった手紙
鶴は翔んでゆく

時系列もよくわからなかった。限界まで説明が削ぎ落とされているため葬式が行われたと思っていた老人がまだ生きていて、失踪したはずの夫からの求婚が行われていて、混乱した。謎の手首の傷、泥だらけの何かの生き物の死体、3頭のゾウ(たまたま去年上野動物園であの頭を振る仕草は見ていたのでそこまでは面食らわなかった)など多くの明かされない謎。いやまあ、手首の傷はあの友人も何らかの暴力を受けていたか、その暴力によるストレスが自傷に向いたのかなとか想像はできるし、あの死体も一瞬出てきたネコなんじゃないかなとかは考えられるんだけど。

とか考えているうちにニナ・メンケスがSight and Soundの10選にNOPEを入れていたことを思い出した。こういうのに最新作が入るの珍しいなと思ってたんだけどクイーン・オブ・ダイヤモンドを見た後だとかなり納得できる。こちらが映画を見ているというより映画がこちらを見ているような体験だったから。見る/見られるの求道者なのかな。いやー、恐ろしい……。

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いや、にしてもなんと観客にとってチャレンジングな映画なんだろう。タイマンふっかけられたような、「おら、”見れ”んのか?」「お前にとって”映画を見る”ってなんだ?」とメンチ切られるような映画だった。つまらないと感じるのも無理はないほどの起伏のなさ、説明のなさ、撮影の素人っぽさ。特に良く言えばドキュメンタリーチックに、悪く言えばホームビデオのように所在なくパンしたりブレブレのズームを繰り返したりする撮影はギリギリアウトかも、と思わせる。中盤のディーラーとしての仕事を10分間以上一切の起伏なく描くシークエンスは、彼女の退屈を観客に体感させるには申し分ないやり口だけど、にしたって長い!長過ぎる!これはつまらないものだと切って捨ててしまいたい自分もいる。予告で惹かれた椰子の木が燃え盛るシーンも「もう終わっていいだろう」というタイミングも幾度も幾度も逃し続け「ここまで来たなら完全に燃え上がってしまうまで収められているだろう」と予想した我々を嘲笑うかのように中途半端なタイミングで次のシーンへと移ってしまう。悔しい。悔し過ぎる。

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戸惑い続ける76分間。見終わった後は自分がこの映画を理解できているか、そもそも理解しようとしてよかったのかなど様々な勘繰りがグルグルと頭を巡り海外の批評をいくつか読んだ。おそらく自分の感じた「永遠のような、しかしチープな虚無」「抗えない大きな力は目に見えない」といった感触はあながち間違ってなかったかなと思う。

国立映画アーカイブ、クイーン・オブ・ダイヤモンド待ちの人ですでにロビーいっぱい。椅子がない……。


【劇場公開】
デュアル
RRR
NOPE/ノープ
THE FIRST SLAM DUNK
エルヴィス
あのこと
アンビュランス
ブルー・バイユー
Zola ゾラ
秘密の森の、その向こう

【配信】
聖なる証
私ときどきレッサーパンダ
ファイアー・オブ・ラブ
ロスト・ドーター
ノット・オッケー
ファイアー・アイランド
クラッシュ 真実の愛
月(ゾエ・ペルシャ)
バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く
無垢の瞳

【旧作】
ジャンヌ・ディエルマン 〜
カビリアの夜
ラルジャン
幸福なラザロ
冬の旅
マルリナの明日
UNDER THE SEA 3D
ミークス・カットオフ
バウンド
TAKESHIS’

【実験映画】
LE CINÉMA・映画
わが映画旋律

映画館には100回も行ってないと思うけどフィルマークスだと400本くらい見てた。フィルマークスになかったのとか短編とか含めたらもうちょっと見てると思う。初めての映画館も15個くらい行ったし去年よりも色々見た年だった。


アリーチェ・ロルヴァケルがフェイバリットに挙げていたので見た。
とにかくジュリエッタ・マシーナに釘づけ。画面に現れるだけであらゆるものを掌握する。顔面がピクサーのCGくらい派手に動き回ってた。この映画見てしまったらもう「涙でマスカラが落ちる」演出はできなくなると思う。100からの0、でも0.1かも……?みたいな。だって君は生きてるじゃないか、というような、そんなメッセージ。これからもカビリアの「夜」は続くかもしれないけどそれを否定しない、させない結末。ロルヴァケルの映画も徹底的に辛いことが起きるけどそれでも何かは残る、行動の結果が0なんてことはないんだと教えてくれる作品が多いと思うからベストに挙げるのは納得。
この頃の娼婦はおそらく存在自体が違法で野宿も珍しくないし車で拾われても仕事が終わればそのまま放っぽりだされるような人たちなのがショッキングだった。そんな娼婦からも盗む人や洞穴で暮らす人など弱者への目線が優しいのか厳しいのかはよくわからない。つまりはジャッジしないってことなのかもしれないけど。

Netflix『聖なる証』
『ザ・ルーム』と同じ原作の人と知って大納得。
あらゆる要素の混濁が一本の真っ直ぐで、それでいて絶対に折れないくらい太い線で突き抜けていく。「物は言いよう」ならぬ「物は語りよう」。映画にINし映画からOUTする。何を家の中にいれ、何を家から追い出すのか。カゴの中の鳥かどうかは自分で決める。息を吸い、息を吐く。
「メタ」とか「第四の壁」とか誰でも言える時代にここまでその必然性を映画全体でもって体現した作品があっただろうか。変にセットを全部作り物っぽくしたりせずにあくまでフィルム傷ぐらいに押さえているところが好き。imdbに何も撮影機材の情報がないのでフィルム撮影かどうかは不明。
そしてフローレンス・ピュー。絶対に負けないという信頼感のある女性がこの映画には必要だったんだなと思うしそれはもうフローレンス・ピューしかいない。捉えどころのないニアフ・アルガーも良かった。
そして音楽も良い……。一回も物語を邪魔しなかったしちゃんと1800年代の話を現代的に語るためのチューニングがサウンドメイキングによってなされていた。
これは今年の配信ならTOP3には確実に入る。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』みたいにクライテリオンがUHD化してくれないだろうか。

のデカローグBOXに入ってる初期6作品+弟子のドキュメンタリー完走。
海外に打って出ていくのではなくその土地に根ざした、自分の好きな人たちを映像に収めることこそ素晴らしいことであると考えたキェシロフスキ。ドキュメンタリーから出発して短編、長編と常に労働者の視点を忘れなかったのが好ましかった。
特に面白かったのは『平穏』で、出所した男が肉体労働に従事→職場の親分子分関係の板挟み→一目惚れした女性に求婚し彼女は身籠もって仕事ばかりの男を糾弾、と要素だけ抜き出すとめちゃくちゃヤクザ映画っぽいんだけど闇夜をかける馬のイメージや走る電車をバックにタバコに火をつけるシーンなど美的センスの光るショットでもってアート作品にもなっている。無惨で救いのないラストはまさにその二つの要素のクロスする点で必見。

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