https://www.fnsugar.co.jp/essay/nishie/25
言語学・文化人類学者の西江雅之による、「エスニック料理」についての目から鱗が何枚も落ちるようなエッセイ。以前から自分は、「エスニック料理」という言葉がなにを指すのかよくわからなくて、ときには次のような現象と相同なのかも確信が持てずにいた。たとえば、リスナーが少ない、あるいは地理的に小さい国の音楽がときに十把一絡げに「ワールドミュージック」とくくられるとか、大きい書店でフランス文学やアメリカ文学の棚はあっても、東南アジアや東欧の文学はまとめて「その他の国々」でひとつの四角形におさまっていることもあるとか。「エスニック料理」は日本より寒い地域の料理を指すのには一般的に用いられない、と示唆されていてうならされた。
@biotit 図書館で申し訳ないのですが、學鐙の『サイボーグになる』の書評、拝見しました。克服すべきものとは別の、手話文化が「ある」と紹介されている点や、ふたりの著者を「徹底して謙虚」としている点など、自分が本を読んで面白く感じた箇所が書かれてるな、と感じました。やはりいつか誰かとじっくり話し合いたい本ではあります。
最新のSFマガジンに「孤独の治療法」が掲載されているM・ショウがSNSにいたのでつたない英語で感想を伝えたら、翌日にリプライが返ってきた。ウェブジン隆盛の時代、emerging writerや単著がない作家(ウソ、ある作家でも!)に感想を送ると高い確率でお返事が返ってくる気がしますね…。
そして、ウェブ空間であるからこそ、こうしたことにわざわざ言及すると、「ひけらかし」にも聞こえるかもしれない。ただ、作家にとっては、母国語の外に読者がいると知ることは励みにもなりうる。
1年くらい前までは、感染症で海外に行きづらい時代では「作品のレビューをするための表現に特化した英作文参考書」が出ればいいなあと本気で思っていた。Goodreadsみたいなサイトをかならずしも支持するわけじゃないけど、外国語は、受験やスコアゲームのためだけのものではないはずだから。
@mshaw Hi, I'm Japanese, and read your The Cure for Loneliness in translation with great interest. I felt this story shows us how ambiguous the borderline between rational and mad can be in the specific, extreme situation. It seems to be far beyond a mere horror short story, but a poignant and insightful fiction in our time.
@ayatoyuuki 「ことばと」に掲載された「唯一無二」、「ユリイカ」特集:現代語の世界のエッセイ、双方興味深く拝読しました。とくに後者は、不可避的な変化を蒙った現代文化の一断面について、切実な声でもって語られているような気がしました。
本好き、旅行好き。 海外詩/翻訳文化論/日本文学普及/社会言語学etc.文章のアップはSNSよりも主にブログのほうで行っています。よろしくお願いします。https://air-tale.hateblo.jp/