本好き、旅行好き。 海外詩/翻訳文化論/日本文学普及/社会言語学etc.文章のアップはSNSよりも主にブログのほうで行っています。よろしくお願いします。https://air-tale.hateblo.jp/
中西夏之『大括弧 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置』(筑摩書房、1989)、数行読むたびにくるしくなったり何か月も立ちどまらなくてはならなくなるから、読み始めて12年経ったくらいではまったく先が見えない。
ただ、読みおえたら生涯最高の一冊になると思う。種村季弘、小沼純一、古谷利裕、関悦史といったこわもての方々が好意的に、あるいはちょっととくべつな仕方で言及しているから、復刊されてほしい。
「判断するめやすのあくまでひとつ」ですが、食べログ百名店でどういうお店が挙がっているかは、部門別にちょこちょこチェックしています。というか、今年になってからかなり廻っています。
上野、不忍池。一目万年。
夏なのでモアンチャークニャイやソト・アヤムなど、東南アジア料理を作りたくなります。あと、料理にアクセントを加えたくて、評判を聞くスパイス専門店の通販でデュカ(ドゥッカ)まで取り寄せてしまいました。
情報過多に疲れると、余白に還りたくなる。山崎佳代子はダニロ・キシュの翻訳はきちんと読めていないのですが『鳥のために』など詩集が好き。
和田忠彦と四元康祐の対談「詩、小説、翻訳の向こう側」(「現代詩手帖」2019年10月、2020年2月号)、じっくり読んでいますが本当に啓発的で刺激的。カルヴィーノ、タブッキ、ペソア、シンボルスカ、時里二郎、小池昌代などが話題に上がっていますが、探して読む価値があると思います。
SFオンラインの「『20世紀SF』全候補作リスト」、たとえばウィルヘルムの中短篇で(未訳のもの含め)なにが面白そうか知るのに有用だったりします。ただ、このリストがかならずしも選者のオールタイムベストではないと銘記されていることには留意したいです。
国産の大規模で包括的な世界文学事典って、90年代の集英社世界文学大事典が最新になってしまうのでしょうか。ただ、英語圏に限定されていますがつい最近「20世紀英語文学辞典」(05年)という本を知って、気になっているオーストラリアの詩人について新しい情報を得られたりはしました。
富士川義之氏がある座談会で先鋭的なイギリス作家としてあげていたのが、クリスティン・ブルック・ローズ、B・S・ジョンソン、あともうひとり、ゲイブリエルなんとかという人だったのですが、このゲイブリエルのフルの原語の綴りがちょっとわかりません。。。
現役の書き手でルビの使い方が心底から大好きな人というと、『数式に物語を代入しながら何も言わなくなったFに、掲げる詩集』「ファルコン、君と二人で写った写真を僕は今日もってきた」の中尾太一です。
石川美南『物語集』、佐藤弓生『眼鏡屋は夕ぐれのため』、川野芽生『Lilith』、多田智満子『遊星の人』などは幻想小説のファンに薦められるとても良い歌集だと思っていますが、個人的に一等愛着があるのは大滝和子『人類のヴァイオリン』です。
今週は、日本語学校で留学生のカンバセーション・パートナーを務めるボランティアに参加する予定です。事情があってストップしていますが、英語を用いて日本語を教えるオンラインの仕事も以前はしていました。
韓国語、「街」と「距離」が同音異義語(거리)だというのは面白い。人と人との距離が縫いとじられると、ひとつの街がそこにたちあらわれる。
中国では2022年に「第七官界彷徨」の著作権が切れ、翻訳が進められています。英語圏ではこの中篇の全訳がすでにあるのですが、Review of Japanese Culture and Societyという学術誌に訳出されたきりで、本のかたちでは今のところ刊行されていません。後者については、「MONKEY」1号で由尾瞳氏が英語版にはじめて出遭ったときの新鮮な感動を綴っています。
自分も、一生のうちに一回くらい同人誌なるものを作ってみたい。知人に言ったら「そんなの作ろうと思えばすぐ作れちゃいますよ」と笑われちゃったけど。
間宮緑氏って、日本のノンフィクションまるまる一冊をエスペラント語に訳すなんてこともしているのか。
大江健三郎『同時代ゲーム』やキアラン・カーソン『琥珀捕り』や沼野充義のさまざまな文章を読んで、思想運動としてのエスペラント語に興味が出てきた。とにかく、東欧の歴史について少しでも理解を深めたい。
SNSで好きな詩を紹介する実験(あくまで部分的な引用)。きょうは現代タイの女性詩人、チラナン・ピットプリーチャーの詩集『消えてしまった葉』(港の人)より。ご本人のサイン入りで所持していて、宝物の一冊です。
「奇書」というコトバがなんとなく似合いそうな本(の一部)。『つぎの岩につづく』『ナペルス枢機卿』『大理石の断崖の上で』『魔法使いの伝記』『花と機械とゲシタルト』『動物化するポストモダン』
自分のブログにおける伊藤重夫『チョコレートスフィンクス考』(跋折羅社)の感想はこちらです。https://air-tale.hateblo.jp/entry/2023/03/29/021725
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