栞とブックカバーで、アイスキャンディーになっている、かわいい
成田良悟「デュラララ‼︎」(電撃文庫)を読んだ。
https://dengekibunko.jp/product/drrr/312133900000.html
「楽しみだなあ。楽しみだなあ。楽しみだなあ。この街は俺の知らない事がまだまだまだまだ溢れ、生まれ、消えていく。これだから人間の集まる街は離れられない! 人、ラブ! 俺は人間が好きだ! 愛してる!」 東京・池袋。そこにはキレた奴らが集う。非日常に憧れる少年、喧嘩上等のチンピラ、ストーカーもどきの電波娘、趣味で情報屋を営む青年、ヤバイ患者専門の闇医者、魔物に魅せられた高校生、そして漆黒のバイクを駆る“首なしライダー”。 そんな彼らが繰り広げる物語は痛快な程マトモじゃない。だが、彼らは歪んでいるけれども――恋だってするのだ。
(あらすじから引用)
昔買って積んでたので読み始めたが面白かった。
実は当時アニメは見たので先の展開は知っているが、また文章で見ると違った面白さがあるので読んで良かった
池袋という舞台で日常も非日常も綯い混ぜになって同居した物語だからこそ、魅力的な個性ある奇人達が動きを持って勢いに繋がり一気に読めました😀
カラーギャングや首を中心に回り始めた混沌とした池袋を舞台に進行していく物語の続きが楽しみです😊
井上悠宇「誰も死なないミステリーを君に 眠り姫と五人の容疑者」(ハヤカワ 文庫JA)を読んだ。
https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000014923
死期の迫る人がわかる少女・志緒は、人が死ぬミステリーを許せない少年・佐藤に助けを求めた。志緒がファンであるミュージシャン志望の少女・奏音に、死の予兆が現れたのだ。彼女はあることで歌声を絶たれ、さらに親友が昏睡状態に陥る悲劇に見舞われていた。志緒と佐藤は奏音の死に関与するのが、奏音のたいせつな幼馴染たちである疑いを知り…決して誰も死なせない―不可能を可能にする、佐藤と志緒の推理の闘い。
(あらすじから引用)
普通に面白かった。
ボリュームが中編一つ分くらいで、かなりライトミステリ寄りの内容であったから特段突出したところもなく読み終えた。
"死の予兆"が見えることが、ある種この作品の特異性になっているが、そこが起因して爆発的に面白くなるかと言われるとそこまででもなかった印象🙂
あくまで事件が起こることを予想し、それを未然に防ぎたいという作品自体の思惑として機能しているだけだったかなぁ、それに伴う事件のトリックなどは平々凡々だったこともある😗
後二作品が同シリーズで出ているから、そこで判断するのが吉なような気がする😑
紺野天龍「錬金術師の消失」(ハヤカワ文庫JA)を読んだ。
https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000014716
アスタルト王国の錬金術師テレサとエミリアは、セフィラ教会の聖地の塔へ調査に赴いた。《始まりの錬金術師》が遺した神秘が眠り、"神隠し"の噂が囁かれる水銀製の奇妙な塔には、隣国バアル帝国の錬金術師ニコラ・フラメル、教会聖騎士団や巡礼者らが集まっていた。だが突然の嵐で塔は孤絶。一夜明け、転がったのは聖騎士の首無し死体。やがて次々と犠牲者が…
(あらすじから引用)
いやぁ〜かなり面白かった。
"水銀塔"という壁や扉が全て水銀で出来た塔というロケーションに嵐で誰もがそこに留まらなければいけず外界からの助けも呼べないクローズドサークルなミステリで、ロジックやトリック、また因縁の"異端狩り"とのストーリーも綺麗に絡んでいたのは、とても気持ちよく楽しめましたね〜😊
直近読んだ中だと、この<錬金術師>シリーズは個人的におすすめできますね〜、会話などで多く構成されているライトミステリの部類に入るかもしれませんが、ちゃんと読みやすい推理小説なので是非読んでいただきたい😚
ただ続編がまだ出る気配を見せていないので、いつか出ることを願って楽しみにしております🥰
鈴森琴「忘却城」(創元推理文庫)を読んだ。
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488529048
忘却城に眠る死者を呼び覚まし、蘇らせる術で発展した亀珈王国。過去の深い傷を抱えた青年儒艮は、ある晩何者かに攫われ、光が一切入らない盲獄と呼ばれる牢で目を覚ます。儒艮ら六人を集めたのは死霊術師の長、名付け師だった。名付け師は謎めいた自分の望みを叶えるよう六人に命じ、叶えられた暁には褒美を与えると言うが……。
(あらすじから引用)
まぁまぁ面白かった。
設定自体がかなり細かく作り込まれた道教ベースのファンタジー、死後と生者が現実で交差し登場人物たちのさまざまな思惑が錯綜して最後までどうなるか分からなかった部分が良かった🙂
世界観の作り込みは良かったが、その分ストーリーに入り込むのに時間がかかった。というのも細かい用語もあるは頻繁に視点は変わるはで、中盤くらいからやっと登場人物達のキャラ立ちなどが腑に落ちたりして楽しさを少し感じることができた
三部作の一作目であり、同作者の別シリーズと同世界観であることから続きも読んでみたくなりました
惜しむらくはシリーズの出版が2作目の「錬金術師の消失」で止まっていること
紺野天龍「錬金術師の密室」(ハヤカワ文庫JA)を読んだ。
https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000014457
アスタルト王国軍務省錬金術対策室室長にして自らも錬金術師のテレサ・パラケルススと青年軍人エミリアは、水上蒸気都市トリスメギストスへ赴いた。大企業メルクリウス擁する錬金術師フェルディナント三世が不老不死を実現し、その神秘公開式が開かれるというのだ。だが式前夜、三世の死体が三重密室で発見され……世界最高の錬金術師はなぜ、いかにして死んだのか?
(あらすじから引用)
結構面白かった。
空想×論理のファンタジーミステリーだが、事件発生→探偵が容疑者達のアリバイなどの調査をする→次々と殺人が起こる→最後は関係者を集めて真相を解明の流れで王道的な探偵助手モノの形で描かれていたのは分かりやすくて良かったと思う
三重密室という単語が仰々しくもあるが、読んでみればなんて事は無く上手くファンタジー要素と論理を重ねたトリックで上手く纏めていたのでライトな文体も相まってサクッと楽しめました
シリーズモノの第一巻としては、かなり出来が良いように感じるし、実際続きが読みたくなりました面白いライトミステリでした
富樫聖夜「お飾り王妃になったので、こっそり働きに出ることにしました 〜呪いで動けない陛下に代わってうさぎと無双します〜」(ビーズログ文庫)を読んだ。
https://bslogbunko.com/product/okazariouhi/322107000828.html
ようやく想いを通わせたロイスリーネとジークハルト。
手を繋いだだけで頬を染める付き合い初めのカップル状態の一方で、ロイスリーネにもたらされた祝福(ギフト)の秘密が明かされる。
改めて彼女を守ろうと誓うジークハルトだが、ある日を境にうさぎから元の姿に戻れなくなってしまった!
夫の姿を探し、ロイスリーネが行き着いた部屋にはなぜかうさぎがいて!?
(あらすじから引用)
今作も面白かったです。
前巻で偽聖女事件も決着し、真に気持ちも通じ合ってハッピーエンドとなっており、カインとリーネの恋人関係もジークとの婚姻関係も一気に二つの味を楽しめて良い
また本筋のお話である夜の神の呪いや聖女のギフトなどに段々と核心に近づいて物語がまた一歩進みましたね、うさぎって凄いな🐇
ただ、この作品サブタイトル長いし、パッと見で何巻か分からないのはマジでいただけない