鈴森琴「忘却城」(創元推理文庫)を読んだ。
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488529048
忘却城に眠る死者を呼び覚まし、蘇らせる術で発展した亀珈王国。過去の深い傷を抱えた青年儒艮は、ある晩何者かに攫われ、光が一切入らない盲獄と呼ばれる牢で目を覚ます。儒艮ら六人を集めたのは死霊術師の長、名付け師だった。名付け師は謎めいた自分の望みを叶えるよう六人に命じ、叶えられた暁には褒美を与えると言うが……。
(あらすじから引用)
まぁまぁ面白かった。
設定自体がかなり細かく作り込まれた道教ベースのファンタジー、死後と生者が現実で交差し登場人物たちのさまざまな思惑が錯綜して最後までどうなるか分からなかった部分が良かった🙂
世界観の作り込みは良かったが、その分ストーリーに入り込むのに時間がかかった。というのも細かい用語もあるは頻繁に視点は変わるはで、中盤くらいからやっと登場人物達のキャラ立ちなどが腑に落ちたりして楽しさを少し感じることができた
三部作の一作目であり、同作者の別シリーズと同世界観であることから続きも読んでみたくなりました