この投稿の翌日から発熱して、全身の痛み頭痛嘔吐などに苦しみ、腎盂炎では?やはり違う原因不明、などの経過をたどって10日ほど寝込みました。
そんな中でどうにか再校を済ませた新刊、『10代に届けたい5つの“授業”』(大月書店)が3月末に発売です。私はジェンダーの章の後半で、なぜ社会に性的マイノリティがうまれるか、学校の何が困難かなど、構造の問題を書きました。学級文庫や図書館にぜひ入れてほしい一冊です。ぜひご予約やリクエストをよろしくお願いします。
『10代に届けたい5つの“授業”』
生田武志(編著)・山下耕平(編著)
松岡千紘(著/文)・吉野靫(著/文)・貴戸理恵(著/文)・野崎泰伸(著/文)・なかのまきこ(著/文)
発行:大月書店
四六判 240ページ
定価 1,800円+税
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784272331130
QT: https://fedibird.com/@yugi_y/111826350339728619 [参照]
立岩真也先生を偲ぶ会、諸々対応しつつ何とか終わりました。最後まで一切の指揮系統がなく、具体的な指示もないまま、役職と給料に見合わない業務で疲弊しました。
最後の研究科長の挨拶で「完璧に準備するよりも立岩さんのように楽天的に…」という言葉がありましたが、それは人事を尽くした者のみが言える言葉です。不慮の事態があっても後回しにされたことがない健常シスヘテ男性かつ社会的地位があるから「何かあってもそのときはそのとき」などと言えるのです。不備があったときにそれを許すかどうか決めるのは不便を被った側です。
このかんほとんど実務にも携わらず、ユニバーサル対応の検討にも参加していない立場でありながら余りに傲慢な態度です。この会について責任がありながら果たしていない教員は他にも複数人おり、本当に軽蔑します。組織が崩壊したまま本番に至ったことに関して、徹底的な総括を求めていきます。
https://www.youtube.com/live/VSMEL6OdUBI?si=05nr15-3CBFs0qFn
配信は100名以上の方が見ており、それについてはよかったです。
〈拡散歓迎〉「立岩真也先生を偲ぶ会」、配信URLを設定しました。中継は(怒りの紆余曲折ありつつ)日本語字幕と手話通訳を同じ画面でご覧いただけることになりました。遠方の方はぜひご利用ください。
https://www.youtube.com/watch?v=VSMEL6OdUBI&feature=youtu.be
webで世界に向けてお越しくださいと発信するとき、誰が来てもいいように備える主催の責任があるいうのは共通の前提じゃねーんだな、なぜそれを師匠の、「立岩真也」の偲ぶ会で痛感しなければいけないんだと思いながらも、最善を追求して準備を進めています。
2016年4月17日「中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ」より
https://news.1242.com/article/98002
今 、熊本県・大分県を中心に 、大きな地震が続き 、災害が発生しています。亡くなられた方々もあり 、怪我をされている方々 、病気の治療もままならない方々 、避難を余儀なくされている方々も多くて 、救援もまだまだ届ききれない 、この状況で、冗談を言ったり笑ったりするというのは 、いかがなものかと、考えてしまいました 。(…)せっかくの生放送なんですから 、この電波を通じて九州へ 、リスナーの皆様の心を伝えながら 、いつも通りに番組を進めてまいりたい 、そう思いました 。
(…)
今 、不安な現場でラジオを聴いていらっしゃる方も 、おいでのようです 。弱っている方々にあてて 、もっとガンバレとは 、わたくし 、申し上げられません 。けれど 、悲しいことですが 、弱っている時ほど 、それを狙って 、心ない人というものは 、襲いかかるものです 。盗み・詐欺・暴力・性暴力 ……身を守る力も弱っている方々に 、せめて体力の残っている方々は 、目を配ってあげて下さい 。でも直接に手を貸すには 、技術を持った人の力も 、必要です 。目を配って 、そういう技術のある人に 、早く知らせて下さい 。(…)
石川県国際交流協会
地震(じしん)の無料(むりょう)電話通訳(でんわつうやく)サービス
ことば:英語(English)、中国語(Chinese)、韓国語(Korean)、ポルトガル語(Portuguese)、スペイン語(Spanish)
「北陸地方 能登地震でお困りの方へ
私たちGID Link(…)災害の専門家、GIDの専門医がメンバーにおります。ホルモン治療や、術後間もない方などお困りの方おられたらお繋ぎしますので、ご遠慮なくお声掛けください。その他のことでもお困りごとはご遠慮なくお声掛けください。可能な限り対応致します。緊急ご連絡先 090-7493-3487」
https://gidlink.info/archives/1526?fbclid=PAAaY4PNc3igr6rijJZWdYM_Cv5NJIYgIZtwD3rPPcblhTL8rkAyY-mG5VwbU
とのこと。
代表者はGID.jpで活動していた方のよう。
https://gidlink.info/profile
いま敢えて「GID」を使用している意図はわからないし専門医がいるから安心とも思わないが、ホル切れやオペ後など緊急事態の方には必要かもしれないので。
地震、津波などのPTSDなどでしんどい方へ
24時間365日、誰でも無料・匿名
あなたのいばしょチャット相談
【厚生労働省支援情報検索サイト登録窓口】
https://talkme.jp/
よりそいホットライン 被災者専門ライン
https://www.since2011.net/yorisoi/n8/
がいこくごのニュースとぼうさいじょうほう
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/multilingual_links/
(役立ちそうなのあればツリーに繋げます)
NHK手話CG 防災・天気情報
https://www.nhk.or.jp/handsign/?tab=tsunami
緊急時遠隔手話通訳サービス
https://plusvoice.co.jp/pvrtc/disaster.php
災害時の外国語指さし会話集
英語、中国語、韓国朝鮮語、タガログ語 、ポルトガル語、ベトナム語
https://www.city.gifu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/378/401r3dokuhon_foreignlanguage.pdf
本人はいやーちょっと、と言いそうな催しですが、「立岩真也先生を偲ぶ会」のお申し込み、メッセージを受付中です。中継は(怒りの紆余曲折ありつつ)日本語字幕と手話通訳を同じ画面でご覧いただけることになりました。お越しになれない方はぜひご利用ください(URL後日)。
就職の面接にも弔辞を読むときもスーツを着なかったらしいひとなので、ノーネクタイとはいえ壇上の人間がジャケット着てるだけで敬遠するでしょう。いつものようにノートPCを広げて何かを書きつつなら、中継くらいは見てくれるかもしれません……
『季刊 福祉労働175号』、日程的に厳しく寄稿はできなかったのですが、かわりに?インタビューをしていただきました。社会にはトランス(やその周辺の人々)をとりまくコストがどのようにあるのか、障害の社会モデルと(少し)関連した話もしています。
本誌をお送りいただき、とりあえず長瀬修さんの「思い出の立岩真也」と、元気のないおさむさんの「就労移行支援やめるマンガ」を読みました。充実の誌面、ぜひ皆さんもお手に取ってみてください!
https://gendaishokanshop.stores.jp/items/657fbdf70e0729002d78938b
明日から開講です!
後から視聴(アーカイブ)ができるのでお申し込みは開講後も可能、すべてリアルタイム日本語字幕付きです。
参加者の皆さんとのやりとりを反映しながら、最後には元気の出る話になるよう、楽しく進めていきたいと思います。
QT: https://fedibird.com/@yugi_y/111510995426943024 [参照]
(上の続き)
煽情的で、「LGBT活動家の企み」を暴き、自分の求める「答え」を差し出してくれそうな説明文によるものではなかったのかどうか。
★この件で無駄に精神的な疲労を感じているが、今週末はこれです、よろしくお願いします!!
https://fedibird.com/@yugi_y/111431885053341854 [参照]
KADOKAWAの例の本は、不確かな説を含み医療を受けた本人の語りで構成されているわけでもないが、加えて倫理的な問題もあるという瀬戸マサキさんの指摘。https://twitter.com/MasakiChitose/status/1732245671443681774
トランス男性/AFAB /FT系当事者の身体的特徴を揶揄する(「こんなに女の子に見えるのに」=気の迷い、思春期にありがち)のは、「女子ども」扱いした上での主体性の否定であり、当事者の気力を繰り返し奪ってきた。トランス医療の議論に資するような内容ではない。
そもそもKADOKAWAは「不妊化要件が違憲となった今」という煽り文句も付けていたが、この本に鑑みれば手術の可能性が減るのは歓迎すべきことではないか。実際の当事者の身体を本当に慮っていればこういう書き方にはならない。
「言論弾圧」だ、知る権利があると言う人々は、日本の医療状況に目を向けたことがあるのだろうか。本人が希望している以上の手術を勧める医師がいる、正規医療の手術で満足できず他所で修正する当事者もいることは15年前から書いてきた。そうした足元の現実はどうでもよく知ろうともしてこなかったのに、この翻訳は大切だと思うなら、何によって気持ちが動かされたのかを考えてみてほしい。(下に続く)
(一連の投稿に追記)
なお、私が「FT系」などの言葉を使うことについて、別のSNSで使用をやめてほしいという意見があり、それについては「仰るようなことも踏まえて、「トランス女性、MT系、AMAB」と並べています。当事者がどのような言葉に馴染み、どのように名乗っているか現実として統一されておらず、他者がそれを言い換えるべきではないと考えているため、私が書くときにはどれかに限定する形はとらず列挙しています。上の投稿では最初だけですが、原稿などではいちいち列挙していますし、講演では、非当事者が(名乗りのわからない)当事者を名指すときは、出生時の性別を介さずトランス男性やトランス女性を使うのが無難だという話もしています。海外論文を検索すると(…)FTM transgenderのような用例があるので、ポルノ以外であまり使用されていない、は少し言い過ぎではないでしょうか。特にフィールド調査や聞き取りを論文化する際は、書き手が本人の名乗りを勝手に曲げてしまうことの方が問題だと思うのですが……。」と応答しました。その方は納得されていないのですが、他者がアイデンティファイのために使っている言葉を不要とする態度を、私はとれません。
(上からの続き)
貴社が当該本のゲラを竹内久美子氏に送付したという事実は、この本をいかなる層にいかに読ませたいかをよく示すものです。トランス男性、FT系、AFAB当事者に対する「疑い」を以前から持つトランス当事者は、この本を理由にその攻撃を強め、コミュニティは更に分断されるでしょう。当事者による攻撃を「免罪符」として全体の排除言説も勢いを増し、「男らしくない」実際の当事者の身体の状況もあげつらわれ、蹂躙されるでしょう。貴社はそれを望んでいますか。無数の人間が、具体的な個人の身体について好きに言いたて、「こういうところがやはり偽物だ」と否定し、その根拠として出版物を利用することを。
「幼少期に性別違和がなく、思春期以降に突然“性転換”」し、それによって安寧を得た当事者として述べます。私(たち)の身体は、流行でも思考実験の道具でも金を稼ぐための玩具でもない。出版人ならば、名前と顔を持った一個人として実際の当事者に対峙できないまま、このような本を出すべきではありません。
KADOKAWAのヘイト本が発売中止になったということなので、送ったコメントを紹介しておきます。
トランスミソジニーと言うとトランス女性に対する言葉なんですけど、実際は特に若いFT系のX、クィア、ノンバイナリに向けられてきたのも剥き出しのミソジニーなんですよね。私も提訴で顔出したときから、なんぼほど言われてきたかわかりません。
いま、日本の「一般社会」ではトランス女性、MT系、AMAB当事者が話題になりがちですが、トランス男性、FT系、AFAB当事者に対する「正当なトランスであるかどうかの疑い」は、当事者コミュニティ内ですら内面化されてきた根の深い話です。MT系当事者が、トランスであること・シス女性と共通の経験を有していないことで複合的なバッシングを受けるように、FT系当事者もまた、女性として生まれたことで「女こども」ゆえの主体性欠如を疑われ、滑らかな肌や乳房、妊孕性を失うことを必要以上に「惜しまれる」のです。そうした構造は、「男らしい」トランス男性が「男らしくない」FT系やノンバイナリ当事者を攻撃する理由にもなります。
(下に続く)
KADOKAWAのヘイト本翻訳の件、明らかな問題をすでに指摘されてるものをわざわざ…とか、性転換とか伝染とか邦題の悪意…とか言えることはなんぼでもあるけど、「一般社会」ではトランス女性、MT系、AMABが話題になりがちだっただけで、FT系への「疑い」は当事者コミュニティ内でも普通に内面化されてきた話だからなぁ。思春期の女の子はそんなものとかはもちろん、コミュニティで力を持つ年嵩のMT系の人とかも、FT系へのものすごい偏見を普通に垂れ流してきてる(そしてなぜかほとんど問題にされてない)し……。もちろん「男指向」のFTMが「なよなよした」FT系を断罪することも常にあったし。
トランスヘイトってそういう内部が抱えてる差別偏見抑圧と無関係に存在してるわけじゃなく、事実シスのヘイターに当事者が材料を「謹呈」するのもよくある光景なので、この本もそういうふうに使われるだろうと思う。内部のヘイトや当事者間の相剋は(明らかに若い世代で減ってきてるとはいえ)根深いし、今の反ヘイト言説はそこへの着目が足りないと思う。
旧ツイッターも広報用として残してありますが、最終的にどこに移行するかは決まらず……向こうの投稿を転載することもあります。
『誰かの理想を生きられはしない とり残された者のためのトランスジェンダー史』(青土社)、共著『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』(ヘウレーカ)、『反トランス差別ブックレット われらはすでに共にある』(現代書館)等。出版物、掲載情報、イベント出演などをお知らせします。web上で読める寄稿、関連HPは上のリンクからお願いします。
何かあるとすぐさま強烈に異議申し立てするたちなので、なかなか安定雇用に至りません。寄稿、連載、講演のご依頼もいつでもお待ちしています。