日本軍が甲午農民戦争の農民軍の「鎮圧」を行いましたが、
それは、日本軍が海外でおこなった最初の虐殺と考えられる、と井上勝生先生が指摘されています。
甲午農民戦争がテーマのドラマ「緑豆の花」は各種配信で見られます。
十色さん情報では、あと5日でアマプラ見放題にくる、とのこと。
日本語字幕なしでOKな方は、韓国SBSの公式ページで無料配信しています。(ハングル字幕は表示できます)
https://programs.sbs.co.kr/drama/nokduflower/vod/59073/22000331112
韓国で、尹錫悦抗議に行くのを警察に邪魔されていた農民の人たちの団体、「チョン・ボンジュン闘争団」というそうです。
甲午農民戦争のリーダー、緑豆将軍チョン・ボンジュン(全琫準)です。
「古い世の中を覆し、「人すなわち天」である平等な新しい世の中を切り開きます」
と、団体のトップの方が声明を出されています。
「人すなわち天」は、チョン・ボンジュン率いる東学軍のスローガンです。
(関連)
「トラクターを引いてソウルに入ったチョン・ボンジュン闘争団「130年ぶりに夢をかなえた」」(ohmynews)
「緑豆の花」、U-NEXTやHulu、みるアジアなどでも配信中です。
1~3話はabemaで無料で見られます。とりあえず3話まで見ることをおすすめします。
要するにパナマとはラテンアメリカで150年続く米帝国主義の「ショーウィンドウ」である。
カリブに関して言えば、ドミニカ(ここもレーガン政権時に軍事侵攻)、ハイチ、プエルトリコ、そして革命までのキューバとハイチは同じカテゴリーに入ると言えよう。従って、この地域でカストロ、ゲバラが「英雄」になるのは理の当然である。
勿論インテリはある時期のキューバ政権の治安政策を批判はするが、だからと言ってUSAが主張する「自由と民主主義」を信じる(まともな)人はいない。
冷戦終焉後運河は形式上パナマに返還されたが、トランプの発言はこれを「巻き戻そう」とする文脈である。
しかし、トランプ、同時にNATO加盟国は軍事費負担を「GDP比5%に上げろ」と言い始めている。これは先日NATO事務局が「GDP比3%」を要求したのをさらに競上げた形。
トランプの軍事費5倍増の要求対象には当然日本も入っている。もしこれを呑めば日本社会は決定的に立ち行かなくなる。
それにしてもトランプの方針は覇権国家の「ソフトパワー」を全て削ぎ落すもの。だからと言って世界を支配することを諦めるつもりはない。何と言っても軍事と金融では米は世界史上最強国となっている。
これから4年間、世界は「トランプの米国」にどう立ち向かえるのか?
トランプがパナマ運河の通行料を「高すぎる」、「われわれは搾取されている」と言い出し、適正価格に下げなければ、「運河管轄権を取り戻す」と言い始めた。
そもパナマ運河とはスエズ運河開設を指導したサン・シモン主義者のレセップスが仏政府の援助で手掛け始めたが、失敗。それを「カリブ海をUSAの裏庭にする」棍棒外交の方針の下、米国が主導して開設した。
しかし、実際にジャングルの中でマラリアと栄養失調に苦しみながら作業に従事した労働者の圧倒的多数は中国人労働者(クーリー)である。これは米大陸横断鉄道の作業についても同じ。しかし、パナマの場合、マラリアと栄養失調によって大量の中国人労働者が死に至った。
さて、パナマは元来コロンビア領であったのだが、米国は運河を直轄に置くために、「パナマ共和国」なるものを建設、コロンビアから切り離した。
しかし、スエズ運河がエジプトのナセルによって国有化されたの一にして、パナマでもトリホス大統領が運河管轄権の返還を要求、国民の圧倒的支持を受けた。ところが、こともあろうにレーガン政権は1981年にトリホスを「得意の飛行機事故」で暗殺、「あの」ノリエガを後継に据える。
しかし、ノリエガが邪魔になると1988年に海兵隊が侵攻して逮捕、米国で裁判の上、服役。
ここ数年短期的記憶障害がいろいろな形で現れるのだが、今の所一番困るのは、「風呂」である。
少し考え事をしながら、風呂に入っていると、「さて、一度体と髪を洗ったのかどうか(勿論石鹸とシャンプーで)、わからなくなる時がある。
そういう場合、念のため「もう一度洗う」のだが、最近どうも3度、4度を繰り返している節がある。
というのも、そういう場合、風呂の使用時間が長くなるので、身体と頭が妙に「ゆだってきて、くらくら」するのである。そこで、「ああ、これは反復しているなー」と判断して、風呂から上がる。
実害はないと言えばないし、逆に全身の血行がよくなっているのかもしれないが、やはり「反復」に気付いた時の気持ちはあまりよくない😅 。
哲学・思想史・批判理論/国際関係史
著書
『世界史の中の戦後思想ー自由主義・民主主義・社会主義』(地平社)2024年
『ファシズムと冷戦のはざまで 戦後思想の胎動と形成 1930-1960』(東京大学出版会)2019年
『知識人と社会 J=P.サルトルの政治と実存』岩波書店(2000年)
編著『近代世界システムと新自由主義グローバリズム 資本主義は持続可能か?』(作品社)2014年
編著『移動と革命 ディアスポラたちの世界史』(論創社)2012年
論文「戦争と奴隷制のサピエンス史」(2022年)『世界』10月号
「戦後思想の胎動と誕生1930-1948」(2022年)『世界』11月号
翻訳F.ジェイムソン『サルトルー回帰する唯物論』(論創社)1999年