『本日公休』を先日観てきました。理髪店を営む女店主の常連客や家族の絆を巡る何気ない日常を映し取った映画で、あらすじ以上の出来事も本当に起きないのですが、「後頭部を見ればどんな髪型が似合うのか一発でわかる」という主人公と常連の間の関係性、「あなた(子ども)が何を考えてるかわからない」という親子の関係の描写を行ったり来たりすることで、一人の人物の「誕生から墓場まで」というライフサイクルを描写する表現と、台中の下町の風景がいい感じに組み合わさって、しみじみ良いなぁと思わされる映画でした。あと店番のキジトラチャンが超かわいい。ルンバ(息子が持ってきたもの)にびっくりやニャルソックといった自然体なネコチャンを見られる映画はきっとこれだけ。

そういや先週末に『破墓』を観ました。最初はアジアンホラーによくあるやつかな?と思ってたのですが、ラストに近付けば近付くほどに「これ、ゲ謎じゃん!!!!!」となっちゃったね。
でも日本と韓国の葬送のカルチャーギャップを知るとても良い入門書でもあると思います。陰陽五行説は現代日本においてあまり見受けられなくなってるので………

本日は関西コミティアにも行ったのですが、自分の関心が風景(建造物)に比重が傾いていることを実感した日でした。画像は今日の戦利品と侍タイムスリッパーのパンフレット。

まだ『ソウルの春』も観れてないし、『本日公休』も気になってる。2024年まだまだ観れてないの多すぎる。

侍タイムスリッパーを観ました。時代劇愛もそうだが映画愛、撮影所愛に溢れてて、こんなに愛おしい映画作ってくれてありがとう………の気持ちになりました。あと気を抜くと高坂新左衛門Big Big Big Big Love(BGM:ビックカメラ)って何度か叫びそうになった。パンフの撮影裏話に「いかにしてクランクアップまで何とかこぎつけたか」を6頁に渡って記す監督も含め、役者もスタッフも全てが愛おしい、低予算映画という肩書き要らずの超納得の邦画傑作です。

ベイビーわるきゅーれ3、文句無しの大傑作だった……… 1・2であったぐうたらフリーター感満載の会話劇パートは少ないもののその分のエキスがトッポのチョコ並に詰まってるし、敵役の池松壮亮のコミュ障真面目キャラクター像を主役の一人である伊澤彩織と対照的に描いていたことで心情も読み取りやすかった。邦画銃戦アクションとしてバッチバチに良かったし、宮崎県庁が治安の悪いアジア映画になってたのもめちゃくちゃ笑ってしまった。

7月からほぼ連日体温越えの中屋外作業をしてたんですが、空調服に速乾インナー&首裏に保冷剤で日中何とかやってました。熱中症と夏バテ予防のために五苓散とビタミンB&Cのサプリを欠かさず摂ってた。あとは定期的な塩分タブレット補給。

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酷暑を通り越して"""死"""の季節だった4ヶ月間の現場を何とか倒れずに乗り切りました………

『親密さ』も4時間半(!!)あるのですが前編と後編で全く質が変わり、前編は同じ劇団に所属するカップル(脚本/演出担当)がギスギスしながら破局に向かってゆくストーリー。ここでもカップルの会話の運び方がとても良く、特に喧嘩後の二人がこれまで足りなかった会話を交わしながら夜明けとともに東横線の橋を渡ってゆく長回しのシーン、これだけで「凄いものを見た」という気にさせられてしまいました。後半は彼らが作り上げた舞台をみっちり2時間映し、ドライブマイカーの原型ってこの作品なのかと納得。そしてラストシーンの感嘆の声が出るほどの良さでした………

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そういや先日の話にはなるんですが、濱口竜介監督の特集上映にて念願の『ハッピーアワー』と『親密さ』を見てきたので、今更ながらの感想を。
『ハッピーアワー』は仲の良い4人の既婚(或いは元)女性の男女・女女の関係を巡る群像劇で、構成と脚本の妙がえげつなく、ワークショップで募られたほぼ新人の俳優陣(‼︎)と5時間弱の上映時間(‼︎)でもあっという間に終わる、すげ〜映画でした。2つのワークショップが基軸となっているのですが、その打ち上げシーンを延々と長回しで撮影して物語が一気に転回する様をまざまざと見せつける、会話劇が得意な濱口監督の真骨頂だな~と思わされましたね…
ラストまでこの4人の女性の行く末はどうなってしまうのかわからない、だけど観た後は不思議と絶望感を感じずすっきりした気持ちになる、納得の傑作です。

4ヶ月の酷暑の現場が来週ようやっと終わりそうなので、一人現場お疲れ会をしています。四国のお酒ばかり飲んでしまった。

人生にはネコチャンに揉みくちゃにされる時間(ルビ・ボーナスタイム)が必要ってワケ。

この週末は朝来市に行ってきたのですが、宿は安くて料理が美味くスパ銭(天然温泉)が近くにある、竹田城は普通に綺麗で早朝チャレンジしたくなる、今回は定休日だったものの城下町に猫カフェがあるので、再チャレンジしたくなりますね。生野銀山もあるけども、電車が2時間に1本のガチ田舎(その田舎の雰囲気も合わせて良かった)なので、車必須ですが………

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