万事、それはそれ、これはこれ。そんなふうに瞬間ごとに振り分けられる能力と人徳が備わっていればなにも悩むことなどないのだろうけど。13年前からずっと脱原発を望んできて、福島に住むようになって、あれほど警戒していた地元の産品をデフォルトで食べるようにもなったけど、それはけっして安全が確認出来たからでなく、保障されたわけでもなく、この土地でふつうに暮らすということの一部になったからであり、ある意味自ら進んでモルモットになった心持ちを自分で受け入れる、そんな諦観にも似た意識からなんだと思う。戦争も、占領政策も、あまたの公害問題も、きっとこういう次元に落とし込まれるからこそこの世から悲惨の二文字はなくならないんだろうと身をもって感じる日々。
いつか来た道。
道迷い遭難の鉄則は来た道を戻る。
でないと、死ぬ。
GPIFの植田最高投資責任者が「特定の2証券会社のみ」に国債取引を独占させ、さらにうち一社の役員とは「証券会社時代の特別な人的関係」があったことから、GPIFの将来の投資行動に関する情報まで提供していたことが、監査報告で明らかになったと云ふ。
植田氏はゴールドマンサックス証券取締役を経て2010年にGPIF理事に就任。
この報道だけ聞けば、これは「インサイダー」取引にあたるとしか解釈できない。
しかもGPIFと言えば、世界最大の投資機関家であり、国内債券にその巨大資金の25%を投入している。となると、この取引を独占し、あまつさえ「インサイダー情報をも享受した証券会社が「濡れ手に粟」の巨万の利益を叩き出したことは容易に想像がつく。
老後年金のようなセーフティネットを「ギャンブル」に依存すること自体望ましくないのだが、この「ギャンブル」が不正に運用され外資が巨万の利益を得ていたとしたら、これは「大スキャンダル」である。
他方、物価と保険料は上がり続けるでは、「ルサンチマン」を抱えた大卒サラリーマンが「手取りを増やす」の不倫党首のデマにコロリ、あの「斎藤」の改革を支持、ともなる。
パワハラに関して言うとこの連中にとって被害者は「公務員」であって「内心」何の同情もないのだろう。
いつも診療疲れた、疲れた、と愚痴を書いてばかりで恐縮だけど、世界、国内主要抗うつ薬と同抗精神病薬を日本で一番処方しているのはぼくみたいなので、実際多分間違いなく日本で一番患者さんみてる。
製薬会社MRの方々には最大手から全部リストラの暴風が吹いてみんな会社を辞めさせられてるけど、うちとこの担当の人は各社セーフみたい。
土曜は今週休みだけど、へたばりすぎて寝込むくらい。
兵庫県知事にコンサル入ってた件、「わたしこんなすごいことしました!」と意気揚々と報告できるコンサル担当の感覚に慄いている。ビジネス=お金のことしか価値基準がない、ということなのだろうか。
先日の衆院選では、安部派と維新が大きく議席を減らし、牧原出東大先端研教授などは各種メディアで「中道保守の勝利」などとご自身が選対本部長であるかのように、嬉々として解説していた。
しかし、これは「甘すぎる」見方。実際には、西村、萩生田の安倍派の中核二人は当選。維新も議席を減らしたとは言え、大阪の小選挙区は全勝。
木庭顕さんは、先週木曜の朝日デジタルへの寄稿で、極右と闇の結託勢力は、中央権力の周辺から一時後退したことで、さらに過激化し、虎視眈々と反撃の機会を伺う力を温存している、としていたが私も同感である。
実際、今度の兵庫県知事選は、極右と闇の結託が、衆院選で動員した戦力を兵庫県知事選に特化・全力で振り向けた結果とも言える。
例えば、「あの」斎藤は街頭ではほとんど実質的な発言をせず、N国の立花が「斎藤を当選させるために立候補した」と見えを切りながら「陰謀論」を展開、百条委員会委員長の自宅に押しかけて脅迫演説を繰り返した。
同じことを斎藤本人が行っていたら、これは群衆もさすがに「白けて」お話にならなかっただろう。残念ながらこれが「ヒトの心」というものである。
それでも稲村さんの約100万票は前回の斎藤当選票より多い。むしろ健闘と言える。「ソーシャル」の線を強く打ち出せば楽に勝てただろう。 [参照]
大阪と和歌山のMIX。ふぐすま県在住の 地球人。