共産田村氏、独自色に腐心 野党共闘の成否が課題:東京新聞 TOKYO Web https://www.tokyo-np.co.jp/article/325931
・党員に言論の自由&表現の自由が存在しない
・党首選をやらない
・パワハラ肯定
──と、既に独自色を出しまくりなのですがそれは
(逆に言うと、これらの逆を行くとただの立憲民主党になってしまうのを分かっているからこそ、言論の自由や党首選を否定したがるんでしょうけど、そんなことをアイデンティティの根底に置いてる政治団体が健全なわけないだろと既に多くの人に見透かされているわけですからねェ…… )
その福田平八郎展、みんな大好き(みんな大好き?)《漣》がまさかの撮影可だったことで、そこだけ個撮状態だったことは以前にも触れましたが、実際はほかにもいくつか撮影可の作品──まぁ《漣》と並ぶ大傑作な《雨》や《竹》は撮影不可でしたが──があり、このあたりの美術館側による撮影可/不可のチョイスも深読みしたら面白そうだよなぁとは思いましたが、それはともかく、個人的には展示室のラストあたりに展示されてた、「福田が東京国立近代美術館で開催されたアメリカ現代美術展の出展作をササっと模写したドローイング」には、これ撮影可にしてほしかったなぁと思うことしきり。福田によるマーク・ロスコやアンディ・ウォーホル、ロバート・ラウシェンバーグ(?)の模写なんて、大事故案件感がすごすぎるやろ、という
「モネ 連作の情景」が閉幕 大阪中之島美術館の最多動員記録を更新(産経新聞) https://news.yahoo.co.jp/articles/ab0252424efb853a171803a1c829013b16b89bd7?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20240507&ctg=lif&bt=tw_up
「モネ 連作の情景」展、中之島美術館だけで45万人以上、先に開催された上野の森美術館と合わせると92万人近くが来場したそうで、「日本人の大多数にとって、美術史は印象派で終わっている」という昔からの俗説(俗説?)を改めて立証した形に?
当方は同時開催の福田平八郎展の方は見に行きましたが、会期末近くということもあってか、平日なのにこの「モネ 連作の情景」展には大行列ができておりまして、でも福田展の方は(会場内はぼちぼち混んでたとはいえ)スッと入れたので、ひさしぶりに行列に並んでいる人々を差し置いて、これ見よがしに先にエスカレーターに乗れたのでした
明治維新からネット社会へ―古書の街・神保町はどう生き残ってきたのか https://www.nippon.com/ja/japan-topics/b11002/
神保町の歴史のみならず明治以降の古書流通史にもなってて、なかなか勉強になりました。神保町、ヘタしたら10年くらいご無沙汰状態なのですが コロナ禍も乗り越えた店が多い様子なのは何よりです。しかしそれにしても
明治20年ごろには、江戸時代から続いていた本屋はほぼ廃業した。
「廃業する人もいれば、参入する若手もいるので、新刊書店のように激減することはありません」と佐古田さんはきっぱり言う。と、なかなかなパワーワードが散見されてて、東京はそうなってるんか…… と思うことしきり。京都だと京都市役所の近所に、明らかに幕末くらいからやってそうな古書店(看板の字が達筆すぎて店名不明)とかあったりしますが……
フランク・ステラさん死去 米現代美術の巨匠 https://www.47news.jp/10883572.html
フランク・ステラ(1936〜2024)。他の多くの理論クラスタ(理論クラスタ?)民同様、当方も国立国際美術館あたりで初期のミニマルアートに接した後DIC川村記念美術館で80年代以降の作品に接して ど う し て こ う な っ た と唖然呆然としたものですが、かかるステラの「転向」──おそらくOCTOBER一派からしたらほとんど裏切りに近いような気がsゲフンゲフン──が同時代もしくはそれ以降の現代美術にどのような影響を与えた/与えなかったのかについては英語圏でもあまり議論されてなさそうかもしれず、今後に持ち越されてしまうんでしょう。知らんけど。ART TRACE PRESSが今でもあればなぁ……
ファーガス・マカフリー、2018年にNYの本店で〈具体〉展を開催したとき、オープニングでの村上三郎の紙破りパフォーマンスを、日本の前衛美術を長年にわたって米国に紹介してきたアレクサンドラ・モンローにさせていて(リンク先参照)、これは批評的にドンピシャだよなぁと唸ったもの。 上で村上三郎のご子息とこの話題になったときも、NYで初の〈具体〉展でパフォーマーに女性を起用したの、プレゼンテーションとしては満点ですよね〜と互いに好感しきりでした。来年の京都でも、マカフリーの批評的手腕に注目したい(←誰目線やねん )
https://twitter.com/akmunroe/status/989856108448833537?s=61&t=EQaGe0jZT_d0NXpWAz0BKw
ガラス箱の中の小宇宙と性。アンゼルム・キーファー「Opus Magnum」展(ファーガス・マカフリー 東京)レビュー(評:香川檀) https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/anselm-kiefer-opus-magnum-review-202404
現在ファーガス・マカフリー東京で開催中のアンゼルム・キーファー「Opus Magnum」展(開催中〜2024.6.29)についてのレビュー。『想起のかたち 記憶アートの歴史意識』(水声社、2012)など、ドイツ現代美術における歴史や記憶をメディア/メディウムとする潮流や作品についての著書が多い香川檀武蔵野美大教授が執筆しており、これはTOKYO ART BEATの中の人が良い仕事をしはりました。
キーファーというと、鉛製の超巨大オブジェがドドーン! という作風で知られますが、今回は彼にしては小品が多いようで。それでも「歴史を裏側から見る」ための寓意が横溢しているらしく、この系統の作品が来年二条城で見られるなら、それはかなり楽しみですね。床が抜けてしまう心配もなさそうですし←←
阿波座にある大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)で開催中のEmerging Artists Osaka 2024。
中崎町にあるアトリエ三月、西天満にあるgekilin.、現在は特定のスペースを持たずキュレーションやプロデュースに特化しているサロンモザイクという三つのアートスペースのユニットTRI-FOLDによるアンデパンダン形式の公募グループ展。数年前から開催されてますが、今回、改めてアンデパンダン+コンペティションという形にリニューアルしています。
さておき、会場には100名(!)の出展作家の作品がところ狭しと並んでおり、大半は絵画・平面ではあるものの立体やインスタレーションも散見され、画風やメディウムなども多種多様で、ほとんどカオス状態。似たような傾向のをピックアップしてシュッとまとめるのが近年のグループ展においてトレンドとなっているものですが、まったく真逆を志向しているわけで、見飽きない。自分で描かない者としては、うゎそう来たかと思ったり、ぁこれはヤバいなぁと思ったりと、楽しい。
そんな中で個人的に最も瞠目したのは、岩井さとみ《或る日のこと》(画像参照)。160cm四方という大画面に、ほとんど子供の落書きのような趣で人物や猫が描かれているという、かなり全振りしたような作風ですが、しかしもう少し見てみると背景の色使いや、何より線画によるモティーフの描き方に今井俊満(1928〜2002)の最晩年の絵画──それまでの、今井も領導していた(アンフォルメルに代表される)フランス現代絵画の潮流やメソッドを全て擲ってギャルを描き、多くの現代美術マニアを呆然とさせたのでした──にもつながるものがあるように思われ、キャラクターアートやイラストレーションに対する、モダンアート側からのカウンターパンチとして、非常に出来が良かったです。特に今回の場合、隣にきゃらあい女史の非常にウェルメイドなキャラクターアートが展示されていただけに、余計に際立っていたわけで。岩井氏は2001年生まれだそうで、個人的にはまったく存じ上げないのですが、願わくばこれがビギナーズラックではないことを切に祈る。明日まで
「泉茂1950s 陽はまた昇る」展|2024.6.14〜7.28|市立伊丹ミュージアム https://itami-im.jp/exhibitions/izumishigeru2024/
折も折(?)、泉のデモクラート美術協会時代の仕事に焦点を当てた展覧会が伊丹市で開催されますね。この市立伊丹ミュージアム(旧伊丹市立美術館)や和歌山県立近代美術館が割と継続的にデモクラート美術協会についての研究を蓄積させていっている──で、そんな蓄積の上に泉をアクチュアルな美術家として再生させようとしているのが、先ほどあげた稲葉氏や山中氏の活動である──ことに注目すべきでしょう。こういった潮流と合わせてデモクラート美術協会について見ていく必要がある
「岡本太郎に匹敵」前衛美術家・瑛九の記憶つなぐ 芸術家が集い妻が守ったアトリエ惜しみ展覧会企画:東京新聞 TOKYO Web https://www.tokyo-np.co.jp/article/324401
瑛九(1911〜60)の自宅&アトリエって、昨年まで残ってたんですね(驚)。惜しくも解体されてしまったものの、保存運動から始まった「瑛九アトリエを生かす会」が今秋にさいたま市で展覧会を開催するとのこと。彼が率いていた「デモクラート美術協会」については、関西ではその有力なメンバーのひとりだった泉茂(1922〜95)の再評価作業が稲葉征夫氏や山中俊広氏といったギャラリストによって進められており、そういった動きともリンクしたら面白くなるかも……
好事家、インディペンデント鑑賞者。オプリもあるよ♪