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この人とお話ししたいなあ…と思いながら直接やりとりしない相互フォロー関係、ふぁぼりふぁぼられ数年間たってまだお互い話しかけてない、みたいな関係、これはこれで美しい気がしてきた

「ナイアド ~その決意は海を越える~」は『フリー・ソロ』コンビが手がけていることもあってとにかくやりたいからやる、という無茶な人を劇映画でありながらそのまんまに映すことに成功している。メイン格の人たちの再現度が高すぎて「最高額の予算がついたドキュメンタリーの再現ドラマパート」みたいになってるとこもあるのだけど、何しろ実話として魅力的すぎる関係性の話なのが好ましかった。ラストがね、人間ー!人間すごいよー!って感じなの泣いちゃう。自然相手のアスリートものとしての勘所と役者の良さがすごくハマってた印象。劇映画の演出技術面では引っかかりが少しあったけど概ね満足です。愛だろ、愛。

ウザいとことか仲間にも上から目線な態度とか「クラゲに刺されちまえ」とか言ってライバルの失敗を望むようなダイアナさんは全然完璧ではなく(最初から異様な負けん気の残り火が垣間見えるのがいい)でもやっぱりねー、こういう人になら「最後まで一緒にいったるわ!」ってなる気持ちもわかるんよ

アネット・ベニングとジョディ・フォスターの30年来の親友ぶりも航海士のリス・エヴァンスの佇まいもめちゃくちゃよくて、わーとなりました

時間はあったのに本を読むくらいしかしてない日のなんか失敗しちゃったなー感

年末はそんな仕事なさそうだなー、とホワホワやってたら仕事が飛んできた。仕事好きでもないけど、ほっといても依頼がくるのはありがたいことです

mastodonアプリ落ちてるからこっちを入れてみるなど。UIよいな

@spnminaco 知り合いのプロレスマニアの方も最高のプロレス映画だとおっしゃってたので、その筋の皆さんは多分結構な率でそのように受け止めているのではと…!

『骨』も『オオカミの家』も「修復した」ものとして「自分たちの創作を過去に実在したものにする(ことでそこに込められた不気味さや怨念の実体を浮き上がらせる)」のが面白いと思ったな。近年の南米ボディホラー小説的な空気感も有している、それこそエンリケスとかネッテルとか

存在しているけど実在しないものを語る手法としてのコマ撮り人形劇。ぐにゃぐにゃ形を変え続けること自体が観客に能動的な「読み」を求めるという高度な誘導。テクスチャ(ビニールの使い方ちょっとすごい)と音(ハム音の厭さすごい)にこだわってる、というかそこが全てみたいなとこが素晴らしいと思いました。劇場にガサゴソ音が全然しなくて、みんな息を詰めて見てるのがなんか空気として伝わってきた。

やっぱり人間と人間でないものの境界を壊すことができるのが実写以外のジャンルの最大の強みなんだよなー。家を擬人化するのでなく擬家化される人間ということは他の手法では難しかった気がする。2Dであり3Dである呪いの形。

金髪碧眼に変えることが「人間化」であるみたいなわかりやすいおぞましさにもヒイとなるけどデスクのポケモンシールにもギョッとなったわね、ポケモンシールのある頃まで続いてた話として…

ちなみにこのエルナン・ララインの息子がパブロ・ララインであのとんでもない『伯爵』(怒りの笑劇)で(自動的に父親も込みとなる)チリ政権の過去にブチ切れてるというのはオオカミの家も含めて文化とは現在進行形の闘争であるという事実を確認するものとして知っておいて損はないと思うの。

『オオカミの家』見てきた!これ『骨』と併映にしてくれたのありがたいな、何がしたいのかの良い補助線になってくれた気がする

あ、ゾディアックも微妙におもしろシーン入るのが好きだったの思い出したわ…(「どうしても気になるから聞くわ、何飲んでんだ」)

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フィンチャー、やっぱり「めちゃめちゃかっこいい(そして理にかないすぎてて不条理感の出る)コメディ」というジャンルは他の人撮れないんだからシリアスなのもいいけど(ゾディアックは大好きよ)こっちも定期的に撮って!ってなった。

『ザ・キラー』見たわよー。身も蓋もなくて面白かった!ようやくフィンチャーが「キャラクターのドラマ」をやめてファイトクラブみたいなモノローグで引っ張り続ける「世界観」のダークコメディをやることを自分に許した感がある(睡眠薬の効き目の読み上げとかそのままパラニュークやんけ)。

ファスベンダーの撫で肩がきいていて、立ち姿のそこはかとないおかしみがキメキメにならなさを担保してくれる。無感情なわけではなく無感情を言い聞かせてる人間にも機械にもなれない間の身体。その盛り上がらないお片づけタイムに同行する2時間。

で?という話をこれだけ面白くできるんだから素晴らしいわね。せっせせっせと人が動いてるだけでドラマはこれくらい虚無でいいのよ。世界のシステムは虚無で、俺も虚無で、しかし最強の虚無は虚無ゆえに生き延びる、ルーティン、ルーティン、ルーティン。普段と違うことはやらないほうがいいものさ。ルーティン、ルーティン、ルーティン。

なんかソダーバーグ(昔から仲良しで近い存在と目されてたときもあるけど実はかなりタイプが違う監督)にいちばん近づいた(けどやはりそこはソダーバーグよりだいぶわかりやすい)フィンチャーが見られた気がする。微睡ながら細かく震える瞼のごとく、動き続けるただそれだけよ

冷蔵庫の大量のマグネット?とかキャビネット?の大量のちょうちょ(ステッカー?)とかなんか本筋に関係ない好きなとこがたくさんあるんだけど、本筋に関係あるとこでいちばん好きなの、床に膝をつくとき必ずクッションを入れるとこだったな…痛いもんね…
あと自分に電話してる人を向こうに気づかれずに見る窓辺シーン、なんてとろんとろんな視線で見てるのがわかる撮り方なのかしらねってこっちまで嬉しくなっちゃった。全体に可愛げの塊みたいな映画なんだよな。でもその可愛げは死を想い喪失を想うからこそ立ち現れてくるもので

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突然ですけど、あんまりこっちでフォロー増やしてないのは全然流れないSNSもひとつくらい作りたいという意図からなので頻繁にやりとりしてる人以外避けてるとかそういうのじゃなく、フォロー返しするしないにあんまり意味はないです(じゃなかったら最初から鍵かけるとかします)。

こっちで興味持ってくれてる人とか、あとついったらんどから追ってきてくださった相互じゃない方とかもいらっしゃるようなので、話しかけられても答えたり答えなかったりしますが別にここで交流したくないという人ではないのだよ…と自己紹介

意外にこっちも見られるんだな…ということが最近ちょいちょいあるのでスタンスを伝えたくなった。

正欲、すごく評判いいのだが、タイトルをきいたときからそこはかとなく不信感が募る自分の感覚のほうを信じて見ないんだろなって気がしてる

これも今回は好きそうな気がすると思いつつあまり得意な監督じゃないし…って劇場行かなかったのよね。別れる決心とかもそうだったのだが、今回は好きそうな気がするというときは直感を信じた方がいいんだよな…

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今日は結局出かけられなかったのでおうちで『ペイン・アンド・グローリー』見てたんですけど、アルモドバルで初めての素直に好きなやつでした…私はどうでもよくなってた人がどうでもよくなくなる話が大好きなんだよ。色彩とか俳優とか断片では好きだけど全体的には?となりがちな監督がメロドラマ性はメロドラマ性として残しつつも自分たち(自分だけでないの)に優しくあろうとする話を撮ってたのね…すごいしみじみしちゃった、良かったです。

まだまだやれる、みたいな気概の話でもなくて、なんとかかんとかでもやっていきたい、って話なのがいいのだ…年取っていくこれからの自分には「どうでもよくならない」ことしかないと思ってるので、やっぱりお金と名前とそれで買える健康ー!とか意地悪なことを言ってしまいそうなところをやんわり制されて「私も…生活を…やっていく…」って素直に真面目に思ったし、いつものお母さん大好き映画としても欲望とロマンスの話としても、最もいたわり愛の話になっていた気がする

自己投影先がアントニオ・バンデラスになるあたりのロマンティサイズというか美化のあり方もこの作りなら当然ありなのです、原風景としての水と歌のイメージもとても素敵

気に食わないときはすぐどう気に食わないか全力でギャーギャー言えるもんです(否定的な感想がダメということでは全然ないんだが、ある程度真面目に感想言いたいなら「魅力を言語化するより悪口のほうが圧倒的に楽」は認めたほうがいいと思っている)

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『ハート・ショット』オチだけちょっとピンが甘い感じで惜しいんだけど、いちばん見られる短編だった。というか短編という形式は何をすれば面白いかがわかってないと長編より厳しいと思うんだよな。こういう「そういう話?」ってことができないとつまらないことのほうが多いと思う。女の子ふたりもフレッシュでかわいいし、ここから始まるドラマが作れそうな雰囲気もあるし。

『彼方へ』序盤のピアノポロポロ系スコアにかわいい子どもと遊ぶ父…みたいなとこのつまらなさからもうダメな予感全開で、最後まで全部に「感動の記号」をつけてるような…「大切な人を失った話」をこんなそのまんまに描くの何の意味があるの。理由をすっとばして運転手にするご都合主義もいたたまれない。オイェロウォさんの泣き方だけがすごかった。路上に落ちる大粒の雨みたいな涙。でもそこの流れの酷さも目を覆うレベルで、よくまあこんな…監督は著名な写真家らしいのですが…割と本気で腹がたった珍しい例。

『フランケンシュタインの怪物の怪物』デヴィッド・ハーバーさんの父親が残した謎テレビ番組をめぐって…というモキュメンタリーなんだが、なんで作った?感があるつまらなさで、でもこれはつまらないことを狙っているのもわかるからまあ、ダメージは低め。ハーバーさんを愛でる目的の方なら、まあ…

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『女が階段を上る時』を見てた。当然のように面白いんだが、まったくもってやってらんねえよ!まあやってきますが、人生いいことなんてなーんもないです!が極まっててホントひっでー話だな!

でも夜の女の話であろうが主婦の話であろうがこどもの話であろうが、成瀬の映画はすべて金!金!金!で進みつつ情は収支があわぬもの…なので好き、というのが前提

一方でやっぱ私成瀬のデコちゃん様主演作って他の女性俳優の主演映画より少し苦手意識あるかも(『流れる』とかアンサンブル映画のときは好き)。ちょっと苦手な「ある層の男から好かれるタイプの女」の生々しさが強すぎるというか。めちゃくちゃうまいので(かーちゃんとのやりとりがどんどんギスギスしていく感じとか凄いよ)説得力はあるんだが。

天然の保守性というか、女のハードボイルドはそれゆえの搾取されっぱなしを許容してしまうのかと少々居心地が悪い…雇われマダムをやるのに向いてない女の話だから当然これでいいんだけど、たぶん御本人のイメージもあって、その健気な感じがちょっとしんどいのだ

私は因業ババア(敬称)のシスターフッドなめんなよの『晩菊』とか、いっそ殊勝なほうにいくなら絹代様の私はもういいわ…な『銀座化粧』の窓辺の煙草とかが好きだな、まあそういってられないもっと切羽詰まった話なんだが

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