【2010年代映画マイベスト10】+たいせつ枠7
あなたを抱きしめる日まで (2013)
LEGO® ムービー (2014)
マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)
プールサイド・デイズ(2013)
ショート・ターム (2013)
タイピスト! (2012)
COP CAR コップ・カー (2015)
パレードへようこそ(2014)
めぐり逢わせのお弁当 (2013)
クリード チャンプを継ぐ男 (2015)
【たいせつ枠】
サニー 永遠の仲間たち (2011)
パティ・ケイク$ (2017)
ミスエデュケーション (2018)
ベスト・ワースト・ストーリー (2016)
シング・ストリート (2015)
ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド (2011)
イット・フォローズ (2014)
ああ多すぎた。記憶に新しいほど厳選するのが難しくなるね。で、今だと変わるね。
5年前(え!)にまとめてた、2000年代&2010年代マイベスト映画はこんな感じだった。(こうして思い出せるのもこの時代からブログとか記録をつけるようになったからで、それ以前はもう記憶が…)
【2000年代映画マイベスト10】+6本
Dear フランキー(2004)
ドリーマーズ(2003)
ミラノ、愛に生きる(2009)
リトル・ランボーズ(2007)
パイレーツ・ロック(2009)
アクロス・ザ・ユニバース2007)
アイム・ノット・ゼア(2007)
エイプリルの七面鳥(2003)
ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008)
ONCE ダブリンの街角で(2007)
+
プラネット・テラー in グラインドハウス(2007)
プルートで朝食を(2005)
エリックを探して(2009)
ぼくのエリ 200歳の少女(2008)
ゾディアック(2006)
ヒットマンズ・レクイエム (2008)
ファッションブランドに全然疎いんだけど、『チャレンジャーズ』の「I TOLD YA」Tシャツが気になってちょっと欲しいかもって思ったら…お値段に鼻水出た。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000010711.html
『チャレンジャーズ』観たぞん。三浦カズが「サッカーの話をしてるんだ」(古すぎ)と言えばガチだけど、グァダニーノは「テニスの話をしてる」のにもちろんそうじゃない。女のサーブしたボールで戯れる男同士。バナナ、チュロス、ロング缶ビール。
ゼンデイヤの立ち位置というか存在意味はわかるようでわからんような気もしつつ、131分1本勝負の「真昼の決闘」がわかりやすい漫画みたいで笑ってしまう(ドカベンとかスポーツ漫画だと1試合に数ヶ月とか数巻かかったりするじゃん)。てか、クライマックスは鈴木清順みたいだよね。他にも所々にそこ?それ?ってアングルやカットが挟まってくるし。
ボールを追って観客が左右に首を振る、テニスといえば「あるある」なカットも巧く効いてて満足。ゼンデイヤの隣のおじさんに助演&功労賞を。出演時間&存在感たっぷり、気になって目が離せない!
ルカ・グァダニーノは『ミラノ、愛に生きる』でうおおおーとかなりグッときたんだけど、それ以来の大向こうを狙ったケレン味しかないヘンなテンション。どうやらベルトルッチ『ドリーマーズ』の影響あるらしいけど、大好きなんだよねあれ…少なくとも『Saltburn』よりは私向きだった。
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』観た。ちょっと『チップス先生さようなら』『ヒストリーボーイズ』+『ブレックファスト・クラブ』みたいなオーソドックスな物語だけど、脚本自体はちゃんと今仕様になってて、むしろゆったりした進み方に当時の時代感があったような。でもあーアレクサンダー・ペインはやっぱり父息子のロードムービーになるんだねえ。でもって、自分にはぬるいというか毎度食い足りないんだよねえ…。
『ホールドオーバーズ』と設定が似てるって言われてた『17歳の処方箋』をそうと知らずにたまたま最近観たんだけど、なぜか2002年製作のこれの方が古い時代感をひしひし感じたんだ(まあ何せサリンジャーのオマージュなので)。
おーークロエ・オクノの『Watcher』邦題『視線』でNetflixに入るぞ!https://www.netflix.com/jp/title/81586244
ずっと食わず嫌いしてた(マッチョな芸人の話かと思ってた)『キング・オブ・コメディ』、観たらスコセッシの中でもかなり面白かった。
喜劇を悲劇に悲劇を喜劇に、シームレスな虚実と反転するホストとゲスト。何者でもない自分が何者かになれば話を聞いてもらえると思った男の話。台本の要らない真実だけが彼の持ちネタ。
マスメディア隆盛時代にパーソナルな話に終始してて、大物を演じる小物感たっぷりなデ・ニーロの演技も良かった。てか、なんだかジャック・タチのユロ氏を思わせたりもして、特に前半はフランス映画っぽくも感じたほど。しかも大きい=大物にジェリー・ルイスとはなあ。
でも自意識と客観の落差って観ててほんと辛い…だって自分もふと我に返るとキモい奴じゃねーかとゾッとしていたたまれなくなるもん。
長年観たくても叶わなかったけど、待ちに待ってようやく観られるとなったら勿体なくてなかなか観る勇気が出なかった『遠い声、静かな暮し』、ついに観ました。ある家族の叙事詩というか、黙示録というか。いや、テレンス・デイヴィスの映画は紛れもなく亡霊映画。怖い怖い。好き好き。てか、マイ亡霊映画はテレンス・デイヴィスが基準かも。
亡霊映画とは、そこにいない存在の気配。なんたってStill Lives(複数形)。狭い玄関、狭い階段、無人の空間に聞こえる声。微風が揺らすカーテン、闇の中の炎、壁に掛かったモノクロ写真。同じ壁紙、同じレースのカーテン、同じパブ、同じ雨。馴染みの人々はそこを出て行ってはまた戻り、祝い、弔い、歌う。うん、アイリッシュといえば歌だよね。
いないはずの父親は、澱んだ空気と共にそこかしこに漂っている。涙や悲嘆もそこかしこに。結婚が墓場なら、あの家は扉が開いた棺だ。写真に見える人たちが動き出し、固定カメラが不意にパンしていく瞬間のなんと恐ろしいことよ。後ろ姿と暗闇に浮かぶ顔も怖いよ…この「誰もいない何も起きない空間がいちばん怖い」はショーン・ダーキンに受け継がれてるのでは。
しかし、予告編にあって物凄くゾーッとしたシークエンスがなかったんだけどあれは何だったんだろう?記憶違い?
ひそかに学園映画ウォッチャーなので、『オナー・ソサエティ ~優等生のひそかな野望~』(2022)をチェック。赤いコートで「侍女の物語」からの『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(アンガーリー・ライスがリース・ウィザースプーン)経由、そのほか定番『ブレックファスト・クラブ』まで美味しいとこ取りだけど、それなりに「演じる」で一貫してて面白かった。
芸達者なアンガーリー・ライスとゲイデン・マタラッツォくんのように、glee以降?の学園映画にミュージカルが増えたからシアター&ミュージカル畑の若手キャスト需要が高いのか、シアター&ミュージカル畑の若手キャストを起用するからミュージカルが多いのか。演劇部のミュージカル(これも『SIX』っぽい)がやたら巧くて完成度高いよ!
イラストレーター。得意ジャンルは映画とスポーツ。赤悪魔者。