岡田一実さんの「醒睡」のこと
岡田一実さんの「醒睡」を読んでる。半分を少し超えたくらい。句集を読むのにかなり時間がかかる方なので、少しずつ。内容については全部読まないと何も言えない気がするけど、まず難しい漢字にルビが振られているのは、とてもいいと思った。もっとたくさん振ってもいいくらい。
「にれかめる」は、俳句に馴染みのない近所の人や、知り合いの農家の人がたくさん買ってくれたのだが、みんな言うのが「漢字が難しくて…」ということ。まず読み方がわからないと、辞書を引き慣れていないともうお手上げで、結局読まれなくなってしまう。だから、せめて辞書を引けるようにルビを多めに振りたいと思っているので、こういう例があると参考になる。
けっこう俳人はルビを嫌うけど、ルビくらいで価値が下がるような俳句は、もともと面白くないのでは?と思う。
慰霊の日までに削除を 牛島司令官の「辞世の句」 高良氏が要望、防衛相は「部隊の判断」
https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-3182916.html
#ryukyushimpo
「雪華」のHPを更新しました。今月の巻頭句は《鳥帰る空のほつれを縫ふやうに 柊月子》空のほつれは世界のほつれか。鳥が世界のほつれを縫ってくれているというのは、人間の儚い願望かもしれない。
散文置き場には、マブソン青眼「マルキーズ諸島」評(五十嵐秀彦)、堀田季何「俳句ミーツ短歌」評(鈴木牛後)を掲載しています。
松本てふこさんと高松霞さんのトークイベントを見ました。結社に所属しながら、どこかアウトサイダー的な立ち位置なのがいいですね。それくらいがちょうどいいような気がします。hituji-tarou というのは私です。つまらないコメントですみません。
話題の映画「関心領域」についての二つの解説記事です。作品への解像度も上がり、アイヒマンが決して【凡庸な悪】などではなかったとわかるとても良い記事なのでぜひ読んでみてください。
田野先生へのインタビューの方はネタバレがあるので注意。
ホロコーストは上意下達か、問い直す 映画「関心領域」に見るナチ幹部の実像
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15951963.html?ptoken=01HZNJ8F7B7XPQ8BZE1JE7TR74
こちらはプチ鹿島さんからのプレゼント記事になります。
https://x.com/pkashima/status/1798526232348504087
「関心領域」のヘスは無関心でも「凡庸」でもない ナチ研究者の警鐘
https://digital.asahi.com/articles/ASS660RYNS66UCVL016M.html?ptoken=01HZPCM99D2HNPNJZAQATK1CYT
こちらは「検証 ナチスは『良いこと』もしたのか?」の著者の一人、田野大輔先生御本人からのプレゼント記事になります。
配信チケット、購入しました!
皆さんにもオススメです!
【オンライン&会場観覧】2024/6/8(土)15:30〜トークイベント「短詩、どうなってるの?」 松本てふこ×高松霞 | Peatix
https://peatix.com/event/3945120
私はあと1冊は句集を出したいと思っています。北海道で酪農をしながら俳句を書いていたという経験を、何かのかたち(句集しかないけれど)で残しておきたいという思いはあるので。
実は、その思いが薄れつつあるというのも事実なので、なくならないうちに出しておきたい。出せるかな?
鈴木牛後(すずき・ぎゅうご)。俳句のことなど。ブログ「本日も深雪晴」https://miyukibare.exblog.jp/