これ、理論上はありえたが…というやつだな。ついに出てきたかと。
"電子黎明期から、この手の問題はいつか大きくなっていくと言っていました。基本、作家が販売数は正確かどうかを確かめる手段はなく、「信用取引」という慣習で受け継がれてきているゆえに、出版社側が闇落ちした場合、防ぐ手段が難しいんです。故に、今回なぜ不正が発覚したのかは公開してほしいところ"
https://x.com/kimirito/status/1728955923174248537?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
いい話。
"うちの妹はちいかわのこと全く知らないらしいけどグッズとかは持っていて、公式漫画を悪意のあるオタクが描いてる二次創作だと思っていたらしい"
https://x.com/chamrai/status/1729012546882134333?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
整理しているうちに気づいたが、私はこういうユニットの派生や変形といったネットワークリンクでもって把握することを、タグ属性による作品把握よりも何かを得られると確信しているのが基礎にあるんだな。タグだと、流砂みたいな不定形さがあり、あの作品にもこの作品にもこのタグが該当することが何ら驚きを与えない。
個別のユニット(キャラビルドといくつかのジョブや身振りの組み合わせがメイン)だけではその作品が男向け女向けは決定できず、それらはチューニングや外部付属品次第で変動する、というのがポイントになる。
ユニットがジャンルを必ずしも規定せず、別ジャンルにまたがるとか、そういう幅を描けると、人の関心を引く論述になりそう。
キャラデザが女性絵師で、メインが少女だらけで肉弾戦、ヒロインの厨二バトル属性と、いじめられからの逆襲要素は、ティーン女子狙いが行けそうだが、どうなんだろう。おおむね男性客狙いかな。
ひきこまりは、幼女戦記の「ちびヒロインが偉そうでおもろい」型から逸らした路線の一つで、作者の資質よりもこっちの方がミームとして横断的に活発になった。
そう整理すると、『ティアムーン帝国物語』(処刑回避したいちょろクズ幼女皇女)とか『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』(ちび軍人ヒロインが隣国に脱出してダウナーイケメンを口説き落とす)とかと並ぶ。
竜帝はこれ。https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS04201867010000_68/
いまアニメ化してる『ひきこまり吸血姫の悶々』(原作はラノベ)、これも幼女戦記ミームだね。原作と漫画版は、主として男性向け寄りのあわよくば男女狙いって感じ。うまくふると転天枠で行けるかも。作者は男性なのかなあ。よくわからん(作者は史記好きで始皇帝もじりの筆名だから、その属性で考えると普通に男性やろとなる)。
東北地方を中心に過去最悪の人的被害をもたらしているクマ。中国地方でも生息域を広げており、本州最西端の山口県でも近年、目撃情報が相次ぐ。自治体が警戒を強めるなか、関門海峡を挟んで隣り合う九州に渡る可能性を指摘する専門家もいる。絶滅したとされる九州に再び野生のクマが上陸することはあるのか。
クマの九州上陸はあるのか 山口で生息域拡大 関門海峡泳げる? | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231125/k00/00m/040/286000c
こういったエンタメとポリティクスの再編過程によって、この情勢から遡って、いまだとノベゲ殿堂入り作品も変動している最中なのだろう。そこでは「家のしがらみや苦しみのガチさ」判定が新たなウェイトを担いうし、クロスチャンネル、瀬戸口が上位認定されたまま固定されているのはそのせいもありそうだ。
『ビジュアル美少女』所収江永論考の装甲悪鬼村正こだわりは、この線上に置ける。『月に寄りそう乙女の作法』もわりと現代風の調整だというふうに位置づけられうる。
ポルノプロダクトの面では、家しがらみが大筋に近親相姦展開の前振りになりやすかった。ヨスガノソラも痕もその範囲内。吸血鬼になってみんな眷属〜、みたいなハーレム路線も大差ない路線とみなされる。
他方、そういった近親相姦や愛欲ドロドロを削ると今っぽくなるという調整がありそう(呪術廻戦の禅院家皆殺し展開は削ったバージョン)。
お、春にツーニェン展が東京で開催か。
https://www.fashion-press.net/news/111759
このところ90年代歴史改変SF(つまり架空戦記)について探っていたが、この検討を一度挟んでから、逆行ループもののウェブ作品(『悪役令嬢の中の人』とか『接近不可レディ』など)を読むと整理しやすいな。
改変SFなのは同じで、90年代までのそれはナショナルヒストリーが変わるが、現代のループものは身近な人や家とのしがらみへと変容しててつまりファミリーヒストリーが変わる。そこにさらに「世界の命運との戦い(だいたい話を締めるための仕掛け)」が追加されたりする。
家とのしがらみ案件でアンチ家父長制の匂いが出る。
この系譜のエンタメはアメリカの家族系譜探しや孤児物語が大衆小説で強力な基盤を構築したことから位置付けていくと見晴らしが一気に得られるはずで、さらに『ルーツ』などブラックカルチャーのエンタメを補助線にするといいんだろう。
この種のエンタメがファミリーヒストリー掘り返しと連動してそう
おやすみぷー
英語圏でのフェミニズムやジェンダー、ポストコロニアル的なゲーム研究の成果がもっと日本にも入ってきてほしい。すでに様々な媒体でのエッセイや論考はもちろん、アカデミックな形での研究もかなり蓄積がある。もっとこの辺がゲーム研究として知られれば、ゲーム研究に入る人も増えるし、今とは違う形の論が育つと思う。
『町山智浩とライムスター宇多丸は、映画語りをどう変えたのか?前篇』と『無職が聞く、日本最強の(元)自宅警備員による「TSUTAYA時代の映画語り」』を読み終えた。
良い本だった。
新刊の無職が聞く〜の方は、対談集『オーバーザシネマ』で不明瞭だった政治的モダニズム(ロドウィック)と侵犯行為のつながりを明確にし、広い射程に繋げ直した。ここから何か本を生成できそうなアイディアが語られている。無職が聞くシリーズは、町山本とは別に展開に期待。
ジョージさんの語りも、てらいのない知的なもので、このスタイルが良い感じ。
前回出た、町山宇多丸本の前編は「00年代後半からの映画教養形成」の系統をまとめてていい本だった。現行文化のリテラシーの形態を探るものでもある。広い層に届く本になってると思う。
北村紗衣が元タマフルリスナーの強調と、通過儀礼尊重から徴兵令オッケーが町山、の指摘で麗日グッジョブ感ある。
島田裕巳からインスパイアされた町山は通過儀礼論を映画読解に盛大に用いていると整理され、また、露悪やダークヒーローものをミルトン『失楽園』モデルで把握していると概説されるわけだが、町山は、オタクコンテンツの永井豪的ミームを全て失楽園に還元すればええやろというタイプだと思えばわかりやすい。
#読書 #感想
奈良のコンビニに書店の棚がやってきたら、意外な出会いが生まれた話(ライツ社)
https://note.wrl.co.jp/n/n1bce69f10772
コンビニが近隣の独立系書店の協力を得て、独自のセレクトで本を販売する棚を設置、という話。新たな本との出会いの場として機能している模様。
それ以前から、近隣の農家の産直野菜販売もしていたという話も含めて、地域の交流拠点としてのコンビニの可能性を感じさせる話でもあり。こういう独自の動きも、フランチャイズ的に許容される場合があるんだな、という意味でも興味深い。
あと大和郡山にこんな本屋ができていたとは。気になる。
面白い。セブン本部の仕入れではなく、町の書店の二次卸しというかたちで組み込んだのか。
こういう写真集、もっといろんな地域であると良さそう。https://x.com/nt1chk/status/1723711921495462373?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
あまり書き物ができてない。