こういったエンタメとポリティクスの再編過程によって、この情勢から遡って、いまだとノベゲ殿堂入り作品も変動している最中なのだろう。そこでは「家のしがらみや苦しみのガチさ」判定が新たなウェイトを担いうし、クロスチャンネル、瀬戸口が上位認定されたまま固定されているのはそのせいもありそうだ。
『ビジュアル美少女』所収江永論考の装甲悪鬼村正こだわりは、この線上に置ける。『月に寄りそう乙女の作法』もわりと現代風の調整だというふうに位置づけられうる。
ポルノプロダクトの面では、家しがらみが大筋に近親相姦展開の前振りになりやすかった。ヨスガノソラも痕もその範囲内。吸血鬼になってみんな眷属〜、みたいなハーレム路線も大差ない路線とみなされる。
他方、そういった近親相姦や愛欲ドロドロを削ると今っぽくなるという調整がありそう(呪術廻戦の禅院家皆殺し展開は削ったバージョン)。