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冷戦崩壊と90年代のポスト冷戦秩序の開始期における世界認識の模索、それとサラリーマンがノベルス小説を山程読む時代、日本最強感覚の翳りを見せつつある頃の産物なんだろうなといった洞察が進む。

また、ディック『高い城の男』、アトウッド『侍女の物語』を頂点とする、冷戦期~ポスト冷戦期において歴史改変SFがいかに巨大な裾野を持っていたかということについて考えさせられる。バイオレンスジャックも北斗もAKIRAもアップルシードもわりと全部歴史改変SFじゃん、と気づいてしまった。この枠は、いまでは失われたように思われるが、現実をフィクションで上書きするというプリミティブな欲望をくすぐるんだろうなーと。歴史を作品で操作できるというのが魅惑か。

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『紺碧の艦隊 別巻』収録の93年の記事を読むと、荒巻は歴史の60年周期説を考えて構想したようなので、え?柄谷?となる。(実際には荒巻はラビ・バトラ『1990年の大恐慌』勁草書房、1987を経由していて、柄谷の60年周期説は1988-89年頃のテキストなので、直接の接点はない)

『架空戦記スペシャルガイド』(1995)は仮想戦記ブームの気配が推察できる点で面白い資料なんだけど、荒巻にもベストセラーを嫌々生み出した感が全然ないので笑った。荒巻監修の戦略論・地政学論の読本を出してたというから、ほとんどゲーム設定本マーケットみたいになってる。

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ちょいと気になって昔の荒巻義雄に関していろいろ資料を触れているんだが、真面目に取り組むなら、彼の仕事で仮想戦記時代を分離するのが無理じゃね…?と思える。

石田圭子さん、本を出すのか。

『ナチズムの芸術と美学を考える 偶像破壊(イコノクラスム)を超えて』(三元社)

sangensha.co.jp/allbooks/index

白江幸司 さんがブースト

アートフォーラム誌のオープンレターは日本語コミュニティ内でも扱われるべきとおもい、翻訳しました。
https://x.com/tenjuu99/status/1718163927912391138

なるほど。ツリー丸ごと読んだほうがいいツイートだった。

"近大のウナギは元々水産研究・教育機構でウナギの完全養殖してた先生が近大に転職して同じ事しただけで進捗的には2010年とあんまり変わってなくてぇ…まだ種苗として利用可能になるシラスウナギの育成はこれからでぇ…1匹の育成に現時点で従来の10倍くらいのコストがかかっており…"

x.com/tukiko_22/status/1717475

韓国フェミニストによる魔法少女論かな。

ペク・ソルフィ、ホン・スミン『魔法少女はなぜ世界を救えなかったのか?』渡辺麻土香訳(晶文社、2023年11月刊行予定)

comingbook.honzuki.jp/?detail=

こういうのジャンルになってるのかな。

"今なんですが、なんやかんやあって首絞めギミックを作っています…😇
"

x.com/Zero_1218/status/1717137

白江幸司 さんがブースト

あらためて、ハマスのテロに襲われたイスラエルのスデロットの街の写真をこの記事で見ている。「何だ、普通の街じゃん」というのが第一印象で、日本の都市近郊にもありそうなこんな街がなぜテロに…と思いかねないわけだが、しかし、その前にここがガザから2キロと離れていないということをどう考えるのか。

200万人の人が閉じ込められ、原則として一生そこから出ることができず、劣悪なインフラと崩壊した経済の下で暮らしている地域からたったの2キロのところに、広くて白くてきれいで、世界中のどこにあっても、裕福な中間層が住んでいるところだと認知されるような住宅街を作ったというのはどういうことなんだろうか。そこに住み、愛着を持ち、そこが安全で持続可能だと疑わなかった人たちの価値観はどういうものだったのだろうか。写真を見ながら、そんなことを考え込む。この街は、世界最大クラスの壁に守られたはずの、ゲーテッドコミュニティだったのではないか。

digital.asahi.com/articles/ASR

白江幸司 さんがブースト

とても恐ろしいものを今から日本語化します。

「あと46時間のうちに、燃料切れが原因で、ガザ地区のすべての病院が機能を停止するだろう。保育器に入っている赤ん坊は死ぬ。けが人も病人も、治療が受けられなくなる。人工透析が必要な人たちも死ぬことになる。……続
#ガザ投稿翻訳 #Gaza Translation

twitter.com/nofrills/status/17

続……イスラエルの当局者は、燃料は一滴たりともガザには入れないと言っている。」

#ガザ投稿翻訳 #StopGazaGenocide

twitter.com/nofrills/status/17

twitter.com/EyesOnSouth1/status/1716575626050605332 #ガザ投稿翻訳 #Gaza Translation:
「ガザのインドネシア病院が燃料切れでシャットダウンした。すべての医療設備が動いていない」

en.wikipedia.org/wiki/Indonesi ガザ地区北部ベイトラヒアにインドネシアの支援で作られた病院。2016年開院。ベッドが100床、手術室4室、ICUが10床

twitter.com/nofrills/status/17

twitter.com/BayanPalestine/status/1716577496722714878 #ガザ投稿翻訳 #Gaza Translation:
「ガザ地区北部の主要な病院であるインドネシア病院が、今しがた、燃料を使い果たしました。完全に電気が切れています。病院に電気がなくなるのが何を意味するか、おわかりでしょうか」

twitter.com/nofrills/status/17

そういえば、戦前や戦後の「とりあえず手に職つける」系の仕事ってあったと思うけど、何がいい文献なんだろう。祖母の実家の家系では「下駄屋、銭湯、クリーニング店」とかの職に手を出すパタンがあって、あーこれユダヤ人が床屋やるのと同じだよな…とか思ったものだった。「コリアンが就きがちな仕事」の系統もありそう。

なろう作品の主人公が就く仕事では、飲食店、クリーニング店、清掃業、廃品回収業、修理等便利屋、害虫駆除業、などをこれまで見つけている。サラリーマン漫画が半壊した現状における、ポスト青年誌的な秩序がそこに垣間見える。

「転生日本人が野蛮人じゃね」とする契機はけっこうすでに実作で展開されてて、『家つくりスキルで異世界を生き延びろ』では転生者が「ニホン族」と呼ばれ、乱暴行動によって疎まれつつ、一部の現地民から羨望される、という扱いになっていたりする。主人公はニホン族だとバレないように隠れて活動する感じ。ニホン族は、男女ともに性欲原理で行動しているのが多かったり。

コミックゼノンでやってる『豚の復讐』(原作付きだが漫画オリジナル)は、クラスメート転移もので、41人ほど異世界に転移しているが、いじめられっ子主人公以外のクラスメート全員が現地で暴虐の限りを尽くしていて、現地民と結託してクラスメートを殺す話になってる(シナリオはめちゃくちゃ単調だが、ヘイトと充足の回路だけで回してるのでそこそこ人気)

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今なら、ナイロビが置かれている状況と日本の貧困を並べる感覚もあるはずだから、ナーロッパを、西欧というよりはナイロビに寄せて練り込む契機も増えるだろう。

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90年代の木城ゆきと『銃夢』にもこういう南北格差っぽい要素の投入(ユートピアに住む天上人とそこから落下するゴミでできた下界の都市)はあったが、いかんせん日本がまだ貧しくないから、今見ると作品にリアリティが全然ない。

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こういう情勢こそがナーロッパに導入されるネクストかもな。

"ベルリンの街を歩けば、町中で古着を寄付する回収ボックスが目にとまる。自分はもう着ないけど誰かの役に立つかもしれない、リサイクルされるのだから良いことだよねーと、深く考えずに着古した洋服や靴を入れてしまう。ゴミ箱に捨てるよりは罪悪感も薄い。(…)しかしその7割は、主にアフリカなどの新興・途上国、グローバルサウスに輸出されているのが現状だ。

(…)“寄付”として送られる古着は、現地のテキスタイル産業を壊滅状態に追い込み、地元の人を失業させていると大きな問題になっている。モザンビークではこういった古着を「災厄の服(Calamity clothes)」と呼んでいるほどだ。"

madamefigaro.jp/series/yukai/2

夢の中で、食べたご飯のなかに虫が入っていて、小さな虫だからそのまま咀嚼してしまおうと、なぜか決意し、しかしそのあと吐き出すべきか逡巡しまくる、という場面を何度か見た。あらためて語ると、あまりに比喩的な圧縮に見えて面白い(受け入れ難いものの体内化と抵抗)。

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