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幻想パートっぽい切り替えがけっこう動物っぽいのがおもろい。そして鬼頭と違ってペドポルノ近接性よりはショタとブラザーフッドが多め。

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なるたるやぼくらのは性的モチーフや破壊、生死を露骨にやることで先鋭化したが、これは90年代文化から永井豪をやったというところがある。いじめとポルノなどの成分配置が90年代モード。
他方、モチーフは共通するが、構成要素間の隔離をうまくやったのがチェンソーマン。デンジがいかに胸がどうこうのと吠えようと作品秩序がデンジのリビドーとあまり連動しない。
アヤシデはそこで、性愛要素はいったん括弧において、友愛と不和に集中することで別の尖らせ方にチャレンジ。いじめがシリアスなティーンズに刺さりそう。藤本は教室内秩序の感度を尖らせるには歳食ってるので若い人の方が有利になる。吉野マトもだが。

バトル漫画は青年期における生の要素の昇華として展開するんだけど、それを構造化しつつコントロールして擬似的にメタを張れてるのがチェンソーマンの強み。メタで一段上をやるのではないなら、ドロっとした熱量でぶっ飛ばすしかない。この二択に挟まれると、田辺イエロウ「界変の魔法使い」はベテランとして達者だが、藤本的なキレの良さも、若い人の武器もない、と鮮明になってしまう。

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『アヤシデ』、だいたい全部読んだ。希死念慮と世界破壊の熱量はチェンソーマンよりあるので、もう少ししたら話題になりそう。3巻が発売されてまもないが、ちょうど3巻から展開が激しくなってきてる

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まあ、山岸凉子をいまのエッセイ漫画説教モードでやると、こうなるよなあ、という感想にもなった。山岸はミサンドリーに基づく男性異常者表象多いんだよな

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たしなめる意見もけっこう多いので、別饅頭は「俺はSNS正義の外にいまーすアピール」にふけりすぎだな(なにかみた)
x.com/kenbikyou_i/status/18344

エマヌエーレ・コッチャのノンヒューマン生命主義、ポストアガンベンっぽさはそれなりに面白く読みつつ、食い足りないものを感じていた目で見ると、同じようにラトゥールやデランダ(つまり拡張版ドゥルーズガタリ)を経由しているジェーン・ベネット『震える物質』の方がぐいぐい推し進めている感じがあり、面白い。

ベネットは政治学プロパーだから、人と事物のネットワークとして見立てるときに、主体・客体のはっきりした区別に基づく道徳の問いはどうなるのか、あらたなかたちで問えるのか?というのを論じてて、議論展開がおもしろい

現在の、「男性名義で青年誌に描く女性作家で絵柄が男性女性のバイナリーコードにもはや割り振りがたい作品」の一つ。

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展覧会特集のフォスターやクリフォードらに言及してる項目はIH、つまり池上裕子なので、えっ『越境と覇権ーロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭』の池上? もっとそういう仕事してもよかった人なのか?? という反応になるやつ。
researchmap.jp/read0107023

英国ブラックアートを90年代初頭から扱ってた萩原弘子が、なぜか全然読まれてないのと同じで、注目されてしかるべきだったのに放置されたりしたんかな〜と思った。

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アートシーンって10年代初頭ぐらいまで「政治やってるやつは美術わかってない。理論やってるやつ造形よええ」ぐらいの政治か美学かという二者択一が跋扈してたので、そのせいでは。

10号は流石に今読むと古いと思うが。

『西洋美術研究』バックナンバーをよく見ると、Daniel Arasse, Le Detailについての書評あるし、Belting, Bild und Kultの書評あるし、認識されてたのに邦訳はされないで止まったんかーい、と頭を抱える。日本の人文出版パワーしょぼい。この頃の被書評物で翻訳が出たのはストイキツァとユベルマンぐらいか。

ディヴィッド・フリードバーグ「隠された神:16世紀ネーデルラントにおける画像と禁令」やダリオ・ガンボーニ「現代美術とイコノクラスム」の邦訳掲載されてるのが見どころ(6号)。ここからイメージ論的転回が訳されてよかったのにそんなことにはなってない。

7号のパラゴーネ特集だけど、ヴァルキ『パラゴーネ』は2021年になってひょっこり訳された。

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シフ編『美術史を語る言葉』(邦訳2002年)にも文献目録付きでプリミティヴに関する概説あるよ。こういうのが出てもみんな小馬鹿にして読まないだけでは。

いや、ジェイムズ・クリフォードは勉強するならみんな名前ぐらい知ってたと思うよ。04年に出た『西洋美術研究』10号をリアタイで読んで、すでに油性マジックで私はチェック入れてるよ。美術プロパーでもない私が。

三元社の『西洋美術研究』って、「日本だとどうしても保守的歴史研究多いな〜。でもたまに興味を引く論考もあるじゃん。さらに読むなら英語圏の『Representations』(en.wikipedia.org/wiki/Represen )とかニューアートヒストリー以後のジャーナルを掘るしかないか〜」ぐらいに考えてた。

sangensha.co.jp/allbooks/swa.h

クリフォードは、日本では仏文シュルレアリスム研究の側から美術畑以上に知られていた印象。邦訳刊行(2003)リアタイでは、四谷で石岡さんが勧めていたのを覚えているな。

四季賞に関しては、去年ぐらいにこの記事読んで、「いやーこれだと認識が古すぎるな…、90年代後半〜00年代前半よく読んでた読者のイメージすぎる」と思ってたんだが、

note.com/afternoon_manga/n/n3f

この記事の方がアフタ編集部が正史にしたい「この10〜15年の錚々たる受賞者一覧」かな。
note.com/afternoon_manga/n/n5a

05年にヤマシタトモコ受賞だが、アフタでのBUTTER連載は2010年で、それまでBL漫画をあちこちで描いてたわけだから、
ja.wikipedia.org/wiki/ヤマシタトモコ

やはり、受賞作品と短編はすごいが、連載企画にまでスムーズに行かない傾向があるように思うなあ。

近過去四季賞受賞作をちょいちょい見繕って読んでた。

呪術廻戦渋谷事変を、「労働者としてのストレスフルな生活」要素を足してうまく改造したような作り方だな

“四季賞、こんなにガン責めでいいんだ。めっっっちゃよかった。お手本みたいな作品。

comic-days.com/episode/3161128

x.com/gagaga21480621/status/15

水田マルは今作(2022夏)の後、もう一度四季賞で受賞し(2022冬)、それから裏サンデーで『アヤシデ』で連載化か。

urasunday.com/title/2562

@imdkm いまはもう日本語あるで(『近代の〈物神事実〉崇拝について』)

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