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いや、ジェイムズ・クリフォードは勉強するならみんな名前ぐらい知ってたと思うよ。04年に出た『西洋美術研究』10号をリアタイで読んで、すでに油性マジックで私はチェック入れてるよ。美術プロパーでもない私が。

三元社の『西洋美術研究』って、「日本だとどうしても保守的歴史研究多いな〜。でもたまに興味を引く論考もあるじゃん。さらに読むなら英語圏の『Representations』(en.wikipedia.org/wiki/Represen )とかニューアートヒストリー以後のジャーナルを掘るしかないか〜」ぐらいに考えてた。

sangensha.co.jp/allbooks/swa.h

『西洋美術研究』バックナンバーをよく見ると、Daniel Arasse, Le Detailについての書評あるし、Belting, Bild und Kultの書評あるし、認識されてたのに邦訳はされないで止まったんかーい、と頭を抱える。日本の人文出版パワーしょぼい。この頃の被書評物で翻訳が出たのはストイキツァとユベルマンぐらいか。

ディヴィッド・フリードバーグ「隠された神:16世紀ネーデルラントにおける画像と禁令」やダリオ・ガンボーニ「現代美術とイコノクラスム」の邦訳掲載されてるのが見どころ(6号)。ここからイメージ論的転回が訳されてよかったのにそんなことにはなってない。

7号のパラゴーネ特集だけど、ヴァルキ『パラゴーネ』は2021年になってひょっこり訳された。

展覧会特集のフォスターやクリフォードらに言及してる項目はIH、つまり池上裕子なので、えっ『越境と覇権ーロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭』の池上? もっとそういう仕事してもよかった人なのか?? という反応になるやつ。
researchmap.jp/read0107023

英国ブラックアートを90年代初頭から扱ってた萩原弘子が、なぜか全然読まれてないのと同じで、注目されてしかるべきだったのに放置されたりしたんかな〜と思った。

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