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昨晩は、伊藤理佐がエグい下ネタだが毒っぽさはないことについてずっと考えてた

日本の学術でエンタメを扱うのが遅れた理由、だいたいこれなのでは。反社が独占的に統括さてるので、関与すると迎撃されがち。

x.com/issekinagae/status/17014

女性作家のトークスキルに根拠付けられた毒吐きパフォーマンスは、互助的なトークとケアの蓄積の裏面でもあるんだろう。
他方、男の文化では地位獲得、功績、難局解決などが「キャラたちの置かれている秩序の変容」を集約しがちで、内部調整の感度が低くなりがち。

@mumumu4yyk さくらももこはちびまる子以前とちびまる子初期が「毒があってすごい」と言われまくりでは? そこからさらに「初期とちびまる子を分けるのは不適切」「コジコジにもそういう面がある」までの振り返りが没後言われまくってた。

日本エンタメ秩序(オタクカルチャー含む)には「欲望だから正義と関係ない」という信念がかなり根強くある。でも実際にそこにあるのは「欲望=正義」の原理なんだと思う。ステートメントや異議の代わりに「欲望の露呈」がある感じ。大義や理念を掲げることをとにかく拒否するが、憎悪、欲望、復讐ならばオッケーになるところがあり、欲望の発露や露呈が主張や異議を代理する特徴がある。
この秩序では、罵倒としての「こんなのポリコレ」は「エンタメじゃない」と同じ意味になる。だが、エンタメに政治的主題が含まれるのはどの国でもあるので、国ごとの秩序なんだっよなという話にまとまる。

で、そんな日本的エンタメ秩序の中では、エッセイやノンフィクションがステートメントやコミュニケーションの代理になりかけていて、エンタメと主張の中間地帯をまたがっている。

瀧波ユカリも毒吐き系だし、女性ギャグ漫画って攻撃的なことや場を凍りつかせるコミュニケーションに根拠があるような4コマとかも珍しくないよなと。男性版は無いわけではないが、そう多くない。これはたぶん男性ギャグ漫画がよりテレビ番組準拠で展開したからで、女性ギャグ漫画はそうでもなかった(テレビ番組のセクシズム秩序を一旦回避した)、というのも考えられそう。そこで考えると、久米田康治の漫画って、毒吐き系としてみられたことで女性読者が生まれていたとも推定できる。

女性漫画家によくある「毒吐きます」系統の派生で見ればいいんだろうというふうに考えがまとまったりしたのだが、「毒を吐く」芸で描いてる漫画家って女性だと明白にいるし、系譜があるよな〜、と思ったが、いざ「どんなの?」と言われると、まとまった言説ないかもしれんなあ。

東京最低最悪最高は、アンチマンよりも批判する際に怯ませるものがあるのは、日本のポピュラーフェミニズムの需要とあの作品の需要が重複しているからだろうな。日本エンタメの秩序だと、あれは異議申し立てや告発、ステートメントの代理に近い位置を占める。(ゆえにアンチマンだって「現状に対する異議申し立て」として潜在的に読まれうる。社会のセクシズム秩序があるために二つは対称的とは言い難いが)

あ、そりゃそうか
>だってジャンプラ読み切りのトランスフォビア漫画の人だよ...

スルメロックほどはひどくないと思う。私はなぜかそこまで嫌悪はないんだよな。

嫌悪も反感もあんまりない。「ここ掘っても可能性ないだろ」というジャッジをすごく濃厚に感じるだけで…。

「なんか最後はけっきょくいい男として描かれるあたりが少女マンガレギュレーションでは?」
「でもそれって、作品をコミュニケーションや人格として取り扱う秩序が強いから、アンチマンみたいな暴力発露で終わらず、差が出るとかそういう残念な話にもなるよ。言うほど差が見えない気もする」
とかなんとか話した。

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「東京最低最悪最高」流しで済ますのもどうかと思い、ふたたび頭からまじめに読んだ。(アンチマンと比べると)反感は無いんだが、この作風だと期待ができなさそうという感覚をうまくいうのが難しいな。

対立図式への揺さぶりが少ないのは特に問題じゃないように思う。通り一遍のモノローグにあまり感じさせないのは、漫画の腕があるからだというのもわかる。
「コミュニケーションを擬態してること」が作品の狭さに見える、というのがやはり鍵かな…

者の頭のなかで固定された図式と予断をなぞって展開し、想定読者に奉仕してる感じがする。しかしウェブのアテンション獲得で成功を狙うとこうなる。
雑誌というバッファがなくなり、作品がダイレクトなコミュニケーションを擬態するようになった。いまや雑誌編集者もそれを追随して作品を練ってくる。

なるほど。逆に言うと、図式を覆したり、対立にはまらないゾーンを出してきたり、と転がすと、豊かにみえるのかもしれない。

露悪ってほどではない。誰しも「あるある」で社会と世界を認識している。それをまぶせば受ける。
世の中の大半の人は、虚構に「自分がこのの中にいる」のフックしか求めてないし、作品世界の多元性なんか必要としてない。

いま、ネットで受けるにはこれだ、ってなってて、実際にそう書くと受けるし、インテリも「わかる!」とか言いまくる、情勢が確立されているんだよな…。

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ノンジャンルにすると、途端にエッセイ共感狙いのスタイルにあっという間に吸い込まれる罠がある

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エッセイとノンフィクションっぽいもの色を入れれば途端に褒めだす人というのは世の中にたくさんいるわけだが、ジャンルフィクションの方を豊かにした方が、作品のバリエーションを伸ばすことが出来そうだ。

「東京最低最悪最高」流し読みした。これ「アンチマン」女性版だな。

bigcomics.jp/episodes/a9da5512

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