富澤商店 @東京都江東区
クラフトビールを飲み始めたのは、かれこれ17〜18年前。当時国内でクラフトビールを飲めるビアバーは数少なかった。国内のブルワリーだって数えるほど。でも大手メーカーが作るピルスナーとは異なるエールタイプのビールに魅了され、多い時は週4回以上馴染みのビアバーに通い続けた。
今ではクラフトビールは大きく広まり、ビアバーも増えた。これはいいなぁと思えるビールを醸す生産者も多くなってきた。一時的なブームじゃなく是非根付いてほしい。
門前仲町にあるこのビアバーは比較的早い時期にお店をオープンし、心地良い空間と美味しいクラフトビールを楽しませてくれる。
長野県出身の店主が取り揃えるビールは、どれも良い選定ばかり。生産者が増えた分、クラフトビールの味も出来栄えも生産者ごとの優劣の差が大きくなった。目利き味利きに優れたお店を選ぶのが大事と思う。
つづみ @広島市中区
広島に来たからには小いわしを刺身で。いわゆるカタクチイワシ。四国・松山では、これをほうたれいわしと呼ぶ。頬が垂れるほど美味しいから。新鮮な小いわしが手に入る土地だからこそ食べられる美味しい魚。
お酒は亀齢。とっくりには亀のイラスト。広島の酒蔵はサミットで一気にメジャーになると言ってたけどどうだったんだ?
ここは初老のご夫婦が営む小さなお店。寡黙なお二人。常連さんにも最初の二言三言程度で後は良い意味で放置。と言って愛想が悪いわけじゃない。だからみんなそれぞれ楽しそうにのんびり飲んでる。
こんなに安くて美味しくて寛げる店はなかなかないんじゃなかろうか。
さくらや @長野県佐久市
佐久平に着いた途端に、わっ涼しっさすが避暑地と。でも居酒屋さんに入った途端にお店の女性は「今日は暑いですねぇ」と言う。
いやいやいや、ホテルに入って部屋の冷房止めたのは初めて。涼し過ぎますぞ。でも、こちらはエアコンのない家も少なくないそう。いい気候だこと。
それよりなによりこの店の居心地の良さったら、なにこれだ。夏野菜の揚げ浸しとか手作り餃子とかを美味い美味いと食べてたら、これ近所で採れたきゅうりを味噌で漬けたから食べてみてと持ってきてくださる。聞けば味噌も当然手作り。
酒は、ここから近い酒蔵をと選んでもらって、寒竹。そして千曲錦。
外は激しい通り雨。美味しいもの食べながらのんびりとお店の女性3人と会話を楽しむ。いったいこれ以上なにを望む?
源蔵本店 @広島市南区
この店のタイトルは大衆食堂。もちろん定食もある。けどここは酒場。さよりの刺身をと頼んだら今日は無いんよとの返事。「何があるか見る?」とおばちゃんが冷蔵庫まで手招き。ついて行ってその中から瀬戸内のシャコ、更におばちゃんオススメの「魚の皮」はポン酢にもみじおろし。おや、皮うまーい。シャコは爪を食べんにゃぁね。
ビールの続きのお酒は酔心の上撰を冷やで。安芸ならではの穴子の付け焼き。そして豆腐の煮付。出汁で煮とるだけなんよとおばちゃんは言うけど、これはまた食べたい。
相席の常連さんが帰り、一人酒してたら「新聞でも持ってきましょうか」とお店のお兄さん。温かいねぇ広島。テレビでカープに点が入ると店内大騒ぎ。今日のバックネット裏のチケットを持った隣のカープ女子達は、一杯引っ掛けて気合い入れてから参戦すると言う 笑