海ぼうず @香川県さぬき市
かべじゃこ唐揚げ、ベイカ酢味噌和え。
かべじゃこは、じゃこ天の原料にすることが多いという小魚で、首の後ろのとこに大きい石があるけん取るんが手間かかるんよ、と大将。サクサクで食べる手が止まらない。これいいなぁ。ポテトチップスの袋に封入して持ち帰りたいくらいだ。
ベイカはやはりこの辺りならではのイカで春から今頃までが旬だそう。イイダコくらいのサイズで、ほんのりとしたワタの風味がイケナイやつ。オレに酒を飲ませる。
お酒は国重。地元綾菊が杜氏の名前を冠して造る渾身の酒だそう。綾菊の買収話が出た時に国重だけ買うと言われて、それだけは手放さないとした酒なのだと。お代わり。
こういうところで美味いものに巡り合うのだなぁ。
いこい @大阪市北区
今宵は阪急中津駅ガード下のディープな大衆酒場にて、どて焼きから開始。暑かった1日をビールで癒す。昭和32年からやっているという店は全体が飴色。蚊取り線香が漂ってきそうな雰囲気だ。これに合わせて、電車が通るガタンガタンという音と振動がノスタルジック。昭和だよ。
長く続いているというのは、やはり魅力があるから。だからこういう店を選ぶと、味も雰囲気も間違いない。
大きなテレビでは野球中継。向こうのテーブルでは大阪マダム6人が姦しく宴会中。楽しそうだ。
それにしても、こんなに寛げる店は珍しい。家でゴロンと横になっているような気分。飲み物を剣菱にかえて、季節の鯵など。
寿司一 @兵庫県淡路市
夏は鱧。鱧料理というと京都のイメージがあるけど、京都の鱧の多くは淡路島からやってくるのだそうだ。それなのに淡路島で鱧を食べようとすると前日までの予約が必須。取っておかないとみんな京都に行ってしまうのだろう。
その淡路島で今宵は鱧を。ええ、予約しましたとも。だって予約しないで食べられなかった悲しい思い出があるから。
鱧の子の和え物や落としに続いては、郷土料理の鱧鍋。天日干しをした鱧のあらを加えた出し汁にこの時期に一緒に旬を迎える淡路島玉ねぎをふんだんに入れ、キラキラの鱧の身をくぐらせるとすぐにフワッと広がる。鱧の子も肝も美味い。後から出てきた鱧の天ぷらもプリプリだ。合わせる酒は地元の都美人と千年一。仕上げは玉ねぎの甘みと鱧の旨味が溶け込んだ汁に素麺を入れて。あー、夏だ!
3年越しの願いが叶いましたぞな。大満足。これを京都で食べたら高うおすやろなぁ。