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アニメ版赤毛のアン|46話「マシュウの愛」

アンに語りかけるマリラ「あんたは本当によくやったね(中略)奨学金まで貰う事になったり立派だったよ。あたしは鼻が高いよ。レイチェルは驕れるものは久しからずとか言って女が高等教育を受けてもロクな事はないなんて言ってるけどね」→皿を洗いながら嬉しそうに聞いているアン
「あたしは全然そうは思わないよ」→目を見開き、皿洗いの手を止めてマリラを振り返るアン「マリラ…嬉しいわそう言って貰えて」感極まるのを表に表さないように抑えているような、かすかに震えるような潤んだような表情と声

中年になった今見返すとこのシーンが本当に良くて…。
子どもの頃にはこのやりとりやアンの反応が内包するものを把握する事はできなかった。今だからわかる。
女性かつ孤児のアンが思うままに勉強を続けていく事の社会的ハードル、自身のその選択をマリラに肯定された時の喜び…。

これはアニメ版オリジナルの演出みたい(マリラの台詞は原作通りだけどアンの反応はアニメ版で付け足されたもの?少なくともアニメ版底本の神山訳版にはない)
声優の演技もキャラの芝居も演出も全て大好きなシーン。

夕暮れのあなたは、少し首をかしげて|15話
comic-walker.com/contents/deta
最初に読んだ時はひろかの夫の不倫相手の幼稚さにイライラしたんだけど、読み返す内にひろか夫は不倫するのに都合の良い幼稚な人間を選んだんだなあ…というのがめちゃめちゃ納得できてうわー!嫌ー!!
不倫で発生する自分のリスクについての想像力がないのが不倫するのに都合良いし別に本命彼氏がいるずっと年下の女性(おじさんと結婚する気は無い)だから結婚迫られる心配もないしどう考えても別れる時の楽さも考えて不倫相手選んでんな???作中でいうところの「後くされないからですよね絶対」
「同世代の男子はこどもみたいだし」と語る不倫相手自身がこどもみたいに見えるのがウワー!ひろか夫嫌ー!!

多分ひろか夫ってひろかが翻意して自分と一緒に暮らす、を目的にしてないよね。離婚しない事でひろかに干渉し続ける嫌がらせ…相手の人生を阻害し続ける…支配欲…。
モラハラ描写が好きな訳じゃないけど精度の高いモラハラ描写を見ると作り手に声援を送りたくなるというか…何?とにかく雑じゃない加害描写が見たいわけ…見たくはないんだが…何?(自分の感情を表現する言葉がわからない)

ながたんと青と53話、感想書きたくてたまらんのですが全然上手く書けないので47話48話の感想ログ読み返してみる。
47話
torinoko51.o0o0.jp/blog/tegalo
48話
torinoko51.o0o0.jp/blog/tegalo

この時は本当に辛かったけど、鈴音の人権が尊重されて本当に良かった…良かった…。

最近アニメ版赤毛のアンを見返している。
比喩でも何でもなく見てると実際にボロボロ涙が出るのだが、初見時から20年以上経つのに何度見ても泣いてしまうのどうかしてるのではと思ってしまう…がどうにもならない。
・一桁年齢時に原作読んだ時はアンに感情移入しながら楽しみ
・10代でアニメ見た時はマリラに萌え萌え
・20代で見たら子ども時代のアンのエキセントリックさに今更驚きこの育てづらい子を好きだというマリラの愛…となり
・30代で自分の親の老いを感じ始めるとマリラとマシューの老い描写が身にしみ親の死を経験してラストのアンの決断がより切実に感じられ
・中年を迎える今とこれから先自分自身が老いていくにつれマリラへの感情移入がより強くなっていくのだろうという
年齢が進む度に見方が変化していく赤毛のアン!
自分の中ではまるで古びないのだがあまりの古びなさに自分が全然成長してないせいではと悩んでしまうほど見る度に新鮮に泣く!いつまでも卒業できない!今日も「十五歳の春」「クイーン学院への旅立ち」を見て泣いた(マリラ泣くと泣いちゃうから…)

好きな映画10作〜のタグでひとごろし挙げたので以前Twitterでつぶやいたひとごろし感想ログをてがろぐにまとめてみた。
以下は一部抜粋。
torinoko51.o0o0.jp/blog/tegalo

これ、ラストを思い返してみると封建主義とか「男らしさ・強さ」とかに舌出してみせるというか服従しない終わり方でとても良かった記憶。

武士達が六兵衛を決闘の場に引きずり出すくだり、失神や失禁した特攻隊員を無理矢理戦闘機に乗せていたという話を連想してしまう。
作中一番怖かったシーン。
武士達の滑稽さがまた怖さを煽る。

主人公が「武士の美学」「男らしさ」のかけらも無いところが良い。
本当に武芸ダメで知恵者でもない(あれは知略とはまた違うと思う)人格が立派な訳でもない。
日本のエンタメの美化された武士像からとことん離れたキャラなのが良い。

封建主義社会で、人間を権力者の為の道具としてしか見ない社会では「役に立たない人間」であり続ける事自体が権力へのサボタージュというか反抗というか。権力者に都合の良い道具にならないという事。なんか癒しを感じてしまった。

新九郎、奔る!新刊発売に伴って各サイトで4巻まで無料公開中
bigcomics.jp/series/bcf25ae43b

同作者でドラマ化決定の白暮のクロニクルは3巻無料
piccoma.com/web/product/12183?

新九郎、奔る!1話の好きなくだり、「千代丸!来ましたね!」からの次々と家族が登場する流れ。
主人公の家庭環境や各キャラとの関係性が何も説明されないのに淀みなく読者に伝わってくるの、めっちゃ上手い漫画読んでる〜〜〜!て気持ち良くなっちゃう。
(多分腹違いの)姉とは気の置けない仲で母とは多分血が繋がってなくて上手くいってない(多分腹違いの)兄との仲は良好…というのと各キャラの性格が3ページで大体掴めるスムーズさ。
「来ましたね!」見た瞬間にこの姉絶対好き!!!!となった。
この主人公は多分庶子でそれで家族と暮らせないんだな〜というのが想像できた時点で辛いし読んでて今後の展開に対して緊張感を覚えているところで、登場即大歓迎の腹違い姉は好きに…なる!!
須磨は“冷たい継母“だけど全然嫌いになれない…描写を積み重ねる前の初見時から…。むしろ好きなんだよなパワハラ気味の良くない人なんだけど〜!ゆうきまさみの描く親、強権性がリアリティあって昔から印象深かった。

全部買って読んだ…自分の筆力では凄い…という言葉しか出てこない…。
パーシー期待通り超〜〜〜可愛いな!!!とか女達皆好き!!!!とかは出てくるんだけど。
めっちゃダイレクトに女性の人権の話をしていてさらにその表現の凄さとか…5巻の展開とか…もう全然言葉にできない。
webでは最終2話が公開中なので、最終巻出るまで我慢できずに読んじゃいそうでも我慢〜。

黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ | 第1話 フランケンシュタインの怪物
comic-days.com/episode/3269754

いつか死ぬなら絵を売ってから|第11話 シードベッド②
youngchampion.jp/episodes/91d1
一希もう絶対に誰にも踏み躙られないでほしいのに、隣にいる透が傷つける候補者筆頭だし凪森は文字通り芽を摘み取ってるしイヤーーーーー!!!!!!!!!
一希の心象風景に何かが芽吹くコマからの凪森が芽を引きちぎるコマ、表現が怖すぎてヒッてなった。
一希の事が(読者にも)わかっていく度に一希の事どんどん好きになるけど、その分絶対来る一希の心がズタズタにされる展開への怖さが増す。イヤー!!透のバカ!!
翼と輝の良識と次回のサムネが救い…。

山ねずみロッキーチャック 第13話
animestore.docomo.ne.jp/animes
富山敬の泣き演技、可愛いとか萌える等の感情を「痛ましさ」が圧倒してしまい胸が苦しくなる。
そりゃロッキーやピーターもレッドに同情して涙するよ…。2匹の涙の流れ方もすごく胸に来る。
涙がにじむ、というのかなあの泣き方は…すごく好きアニメーション…。

piccoma.com/web/product/4171
昔、ヒカルの碁の持碁回(第71〜73局)を連載時読んでて「面白いけどこのボンクラ都議バカっぽく描き過ぎてリアリティなくね?(戯画化しすぎでは?)」と思ってた。
それから時が経ち政治に関心を持つようになり、政治家のエピソードや発言、SNSでの振る舞いを色々見てきた結果「あの暴言セクハラボンクラ都議めっちゃリアリティあったのでは?????」という気持ちになっている。というかもっと酷いのいるしね現実に…。
現実にもああいう感じでデキる秘書や部下にフォローされまくって何とか仕事こなしてる(こなしてない)議員いっぱいいるんだろうね。
ヒカ碁のあのボンクラ都議、きっと与党系の世襲議員orどっかの会社の◯代目(仕事は部下達が代わりにこなしてたやつ)が立候補して当選…とかだよ〜!どう見ても自力で出世とか事業成功とかできると思えん!!

ヒカ碁のチョイ役大人キャラの現実にいそうな感じめっちゃ好き。
ヒカル母とかさ〜…ヒカルが囲碁から離れた時に学校の先生に相談に行って高校受験させなきゃ!て焦ってるのとかめっちゃリアルで好きでしたわ…。

ハローキティのロンドンにおりた宇宙人 animestore.docomo.ne.jp/animes
富山敬目当てに視聴。
正直話には全然期待せずに見たのに、思いがけず感動してしまった。
「泥棒が偶然出会った主人公達の優しさに触れ改心する」という今までの人生で何度見たかわからない定番人情噺なんだけど、すごく良くて…。
当然すぎるが富山敬の憎めないやさぐれ小悪党演技がもうめちゃめちゃ良い。
別れの手紙を読み上げるあの優しい声聞いてるだけで泣いてしまう。
泥棒キツネのキャラデザもすっごい可愛い。

物語中盤、キツネとタヌキの泥棒二人組がソファに並んで座った状態(間に盗んだ宝石の入った鞄が挟まっている)でずっと話が進むんだけどラストで自首後パトカーの後部座席で寄り添う二人の絵がすごく良くて胸がギュッとなる…対比…好き演出…。

白暮のクロニクルの最終話を読んだ時に感じた気持ちを当時は全然言語化できなかったんだけど、今なら少しは書けるかなという気がしたので書く3 

ラストがあれなら魅とあかりは恋愛抜きのバディでも良かったんじゃない?と思った事もあったけど、二人がロマンスを含む関係性だったからこそ「これ二人がくっついても苦しい事何も変わらんな」「結ばれなかったけど幸福な結末だったな」→差別の問題なので愛で解決しないし恋愛が成就しなくても差別が解消されつつあるなら幸福な結末になるというのが可視化されて私にとっては良かったなと思った。

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白暮のクロニクルの最終話を読んだ時に感じた気持ちを当時は全然言語化できなかったんだけど、今なら少しは書けるかなという気がしたので書く2 

で、最終話。前話までの絶望が嘘みたいに、寂しくて切ないけど穏やかで温かいラストで。
ここからどうやったらマシな状況になるのか何もわからん〜〜〜〜〜!!!と読んでて苦しくて苦しくてたまらなかったのにどうしてこんなにあっさり着地…?わからん…いや話の展開としては何もおかしい事ないし私が嬉しいのはオキナガの皆が元気そうだから…でも何もわからん…あんな苦しい話がどうしてこんなに美しく…?

「自分が読んでて辛かったのはオキナガが差別されていたから。その差別が最終話(数十年後)では今までよりマシになっていたと思われるので辛さが解消されて幸福な結末だと感じられた。白暮のクロニクルはずっと『マイノリティが差別される話』をやっていたんだけど、私にはそれがわかっていないのでどうすればマシな状況になるのかわからなかった。差別の話なんだからハッピーエンドの条件は『差別がなくなる(マシになる)事』しかない。恋愛じゃ解決しないのは当然」
というのが人権や差別について考えるようになってやっとわかった。

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白暮のクロニクルの最終話を読んだ時に感じた気持ちを当時は全然言語化できなかったんだけど、今なら少しは書けるかなという気がしたので書く 

まず最終巻直前の10巻の終わりが絶望的で。ここからどうやったら登場人物達が救われるのか全然想像できなかった。
「羊殺し」の犯人は捕まえたのに誰も何も救われない。「捕まえたのに」というのがもう本当に絶望的で。物語全体を通じての問題は一応解決した、のに酷くなる展開しかなかったから。
ただでさえ追い詰められてるオキナガはオキナガの連続殺人が明らかになった事でより迫害が酷くなるだろうし、魅個人も犯人を捕まえても何も救われず苦痛が強くなるばかりで。
どうにか皆幸せになってほしいのに都合のいい想像ですらこの状況がマシになる展開が全然わからなかった。
魅とあかりのカップリングに萌え萌えしてた私でも、二人が結ばれたとしても何っっっっ一つ救われる気がしなかったこの絶望っぷり(「普通」は愛の力で絶望的状況から一発逆転でいい感じに持って行くけど、これはファンの都合のいい夢想でも無理無理だから)
肝心の最終巻も最終話1話前までただただ辛い展開で…辛い…辛い…。

第5話 | ボールアンドチェイン
shuro.world/episode/27997/
今まで読む度に悲鳴上げてたボールアンドチェイン、やっとパッと見は明るい回…明るい?明るい要素はある…パッと見…。
でも何もかも悪い事の始まりになりそうと思えてしまい不安しかない!!!
髪切ったけいとのビジュアルが超イケてるのと新キャラはるかが好きな感じなのは良かった。
あと以前けいととあやが出会った時のけいとの反応、「こんなおばさんになりたくない」的なやつだったらどうしよう…と思ってたけどそういうのじゃなさそうで安心。

Fedibird

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