映画「ライオン少年」の今のところ中国でしか売っていない設定資料集がどうしても欲しくてじたばたしていたときに「タオバオにあるんじゃないですか?」とwaveboxから情報をいただいたので、大喜びでなんとか調べて手配したところ「まだ公式通販は始まっていないので、今あるものは流出品ですよ!」と中国の方がわざわざ教えてくれたことがありました。
後日「スカーフさん、公式の通販はここです」と正規の通販も教えてくれて、この一連の親切が私はほんとうに嬉しかったのです。(先に頼んだほうはすぐに代行業者の方を通してキャンセルして、ちゃんと公式のものを買うことができました。)
私が知識不足でうっかり公式じゃないものを買おうとしてしまったとき「見境なく流出品を買おうとしてる!」とは思わずに「オタクなら絶対に公式のものを買いたいはず!」という国を超えた謎の信頼を感じて、そのことがとても嬉しかった。海を超えて届いたハードカバーのでっかい本をみるたびに親切な方のことを思い出すことでしょう。
10年ほど前、パティ・スミスがフジロックで原爆の話をして、我がことのように「I'm sorry」と言ったときに(そんなことを言ってくれるの?!)と本当にびっくりしたんだけれど、私は何にびっくりしたんだろう。こんなことを言ってくれる人がいるなんて、思いもしなかったからだ。では、どうしてそう思い込んでいたんだろう。そのことをここしばらく考えていました。あのときのパティの言葉、反戦のメッセージに勇気付けられながら、自分から沸いてくる卑屈な感謝の気持ちがあり、それはもしかすると特段持たなくていいものだったのかもしれない。パティの反戦の気持ちにただ連帯するだけでよかった。幼すぎてあのときは分からなかった。
#運動ドン
今月は19日ほどフィットボクシングをしたみたいです。とにかく朝起きて、白湯を飲んだら目が覚めていようがいまいが、何も考えずフィットボ30分する。これがけっこう自分には合っていたみたいで、夏バテがマシになり、メンタルの改善が見られました。身体が動いて、ちょっとだけタスクをこなしやすくなり、朝も勝手にさっさと目が覚める。できれば夜も30分するとかなり良いけど、できなければ無理しなくてよい。とにかく朝だけはやるようにすればOKという気持ちで、のんびり8月も運動しようと思います。
トップガンやKGFのこと、もっと好きになりたかったのに、有事との距離が近すぎる世だと、あらゆることが気になってしまい、クーっ!!!暴力を暴力でなんとかする映画をめいっぱい愛したいのに(そういう映画が大好きなのに)そうさせてくれない世のアンチだよ。
『君たちはどう生きるか』を観て考えていたこと
初見のとき「母だろうと、空襲の火で焼かれたら苦痛を伴って死ぬのだが……」という気持ちがまず前にでてきてしまったのですが(母性信仰的なものへの拒否感)生活しながら何度も考えているうちに、「ヒミは火属性の加護があり、火を怖がらなかった」という設定は、眞人がそう思わずにはいられなかった願いと祈りで、母は苦しんで死ななかったと思いたい、明日を生きていくためのファンタジーなのだと思ったら、なんだか腑に落ちるものがありました。
震災のときに喪服のクリーニングが追いつかない時期があり、行く先々で「あの人海が好きだったからねえ」「きっと海で遊んでるよね」と何度となく聞いた。人にはどうしたって物語を引き寄せないと生きられないときがある。それは実感として知っているので、やっと飲み込むことができた気持ちです。
豊かなにゃぽつき #勉強ドン