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『君たちはどう生きるか』を観て考えていたこと 

初見のとき「母だろうと、空襲の火で焼かれたら苦痛を伴って死ぬのだが……」という気持ちがまず前にでてきてしまったのですが(母性信仰的なものへの拒否感)生活しながら何度も考えているうちに、「ヒミは火属性の加護があり、火を怖がらなかった」という設定は、眞人がそう思わずにはいられなかった願いと祈りで、母は苦しんで死ななかったと思いたい、明日を生きていくためのファンタジーなのだと思ったら、なんだか腑に落ちるものがありました。

震災のときに喪服のクリーニングが追いつかない時期があり、行く先々で「あの人海が好きだったからねえ」「きっと海で遊んでるよね」と何度となく聞いた。人にはどうしたって物語を引き寄せないと生きられないときがある。それは実感として知っているので、やっと飲み込むことができた気持ちです。

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