安倍内閣のときは、内閣がそう発表したわけでもないのに「この政策にはこういう深い意味があるんだ。そんなこともわからないのか」と言う人がTwitterにたくさんいました。それを見るたびに、「本当に尊師に従っていいのだろうか。やはり人を殺すのはまずいのでは」と思いつつ「いや、尊師にはわたしにはわからない深い考えがあるのだ。わたしの修業が足りないからわからないだけだ」と考えて犯罪にまで至ったオウム事件の実行犯を思い出していました。安倍さんは麻原と同じだと言いたいのではなく、周囲が勝手に意思を読み取り始めるのは危険だという話です。
菅・岸田両内閣ではそのような「解説者」が減ったように思っていたのですが、今回の地震でまた増えてきたように思えて気がかりです。
「日本海側の原発がろくに稼働してなかったのは不幸中の幸い」みたいなことをTwitterで言ったらバズってしまい、そこそこ「クソリプ」も来たのですが、「関西電力は20%ほどが原子力発電(日本海側の原発はそこそこ稼働しているぞ、素人が)」というリプライをもらったので、調べてみたら確かにそうで、実はここまで「回復」していたとは知りませんでした。改めて、ここまで回復させた関電にムカついております。
https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/info/monitor/live_unten/index.html
ほんと、日本海側の原発が動いていなくて良かった。もう、日本は原発を稼働してはダメな地域なんだ、という考えを持たねばダメ。
今朝、新聞を広げたら、いきなり恩師のお顔がありびっくり。島薗進先生、おめでとうございます。記事を書いているのは、この前知り合いになった岡田匠さん。
朝日賞のみなさん:朝日新聞デジタル
当たり前の判決が出て良かったけど(にしても、賠償額が低い。個人のふとことが痛まないんだから、もっと上乗せして計算しろや)、保釈を認めなかった裁判官(裁判所)も反省しろよ。友人の弁護士は「検察の出したものを丸写しするだけの裁判官も(残念ながら)いるんだよな。あんなの、大卒の仕事じゃない」と昔disっていた。ついでに言うと、刑務所、拘置所の医療のバイトをしていた医者の友人も「だいたい仮病を疑う癖がついているから、どうしてここまで放っておいたの、という状態になってからようやく運び込まれる」とも言ってたっけ。二つとも酒飲みながら聞いていた話だが、よく考えたらあまりにも深刻な人権侵害だよな。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231227/k10014301301000.html
久々に国会中継(文教科学委員会)を観ていた。ろくでもない改正(改悪)案が、予想通りではあるが強行採決された。どうして、金の卵を産むガチョウの首を絞めるようなことしか考えないのかねえ。蓮舫さんから「付帯決議」が挙げられたけど、どこまで守られるか。
そもそも、この20年ほどの「改革」で国立大学がどうなったか、というのは明白なわけで、要するに失敗したわけですよ。「足らぬ足らぬは工夫が足りぬ」とか「徐々にお金は削るけど、前年に優る成果を出してね」とか、まともじゃないことを要求され続けたわけです。
それを「失敗は教員が言うことを聞かなかったから、もっと言うことを聞かせなくちゃ」という考えから出されたのが、例の改正(改悪)案と僕は大雑把に認識しています。「あまりしない方向で」といっている「天下り人事」がどれだけ行われるかで、その本音が見えそうです(できれば見たくはないが)。
ともかく、「クラファンで大学設備や光熱費、研究費をまかなえ」みたいなことを常態化させるわけにはいきませんし、それに近い状態を作っている時点で、これまでの諸改革は大失敗だったと言えるでしょう。そしてそのような格差を増大させる恐れが多分にある法案には断固反対します。
これは嗤う。嗤わずにはいられない。岩田某の「ジャーナリスト」としての資質などはこの際どうでもいい。こんな戯けた言い訳が通じるかも知れない、と考えていることが問題なのだ。
そもそも、国会で嘘をつきまくり、公文書改竄を命じた奴がこんな殊勝なことを言った、というのを信じられるものか。しかも、叱ってもその悪習は終わらなかったではないか。安倍に細田と、ダブルで「死人に口なし」を駆使する冷徹さだけはすごいけどね(褒めてない)。
【岩田明子 さくらリポート】安倍元首相は激怒、会計責任者に「ただちに直せ」自民パー券疑惑、岩田明子氏が緊急取材「裏金」は細田派時代の悪習だった(1/3ページ) https://www.zakzak.co.jp/article/20231212-2MA26FSDX5KBBCRT3SWUCLGHTE/
官房機密費から、影響力のある文化人やタレントに裏金が回っていたかも知れない、というゴシップが流れてきたが「そうだろうな」くらいにしか思えないほど感覚は麻痺している。一つ言えることは「数百万円程度のはした金で魂売るような真似をしなくてもいい身分にいて良かった」ということ。
「貧すれば鈍す」とはよく言ったもの。『歎異抄』の言葉を借りれば「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。」だね。俺だって困っていたら、どうなったことか。でもその後は認知的不協和をごまかすために一生言い訳を続けていかなくなるから、やっぱトータルで見ても損だよな。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c70285548be37d0f8fab2a6249aaf8074e168f2
自民党裏金問題を眺めるたびにつくづく「アベガー」は正しかったと思う。安倍晋三の政権下において、その手段を選ばぬ権力維持の手法、内閣府により官僚人事を掌握することによる恐怖政治、歴史修正、教育基本法の破壊、排外主義、統計改ざん、ネトウヨの組織的な活用、ネット上のプロパガンダ拡散、一貫性のない経済政策、見た目だけにこだわる外交、対米隷属、公私混同、ネポティズム、身内びいきの国有財産(土地)払い下げ、など多岐にわたるが(ズラズラ書いていているが、それでもこれだけじゃないよな、と思い始める)、こうした諸々の問題満載な状況で、批判する側が指摘する点も多岐にわたった。「アベガー」は、こうした問題続出の状況で「安倍が悪い」と批判する人間を揶揄する蔑称として使われたが、そういわれても仕方がないぐらい、諸悪を誕生だせたのである。
国境なき医師団の車列がイスラエル軍の攻撃を受けたそうです。
皆殺しを目指しているネタニヤフとイスラエル軍としては命を助ける人たちの存在も消したいのだろうね。
これを止められないことが、毎日世界中に絶望の種を撒いている。この責任をどう取れるのだろうか。
https://www.doctorswithoutborders.ca/msf-convoy-attacked-in-gaza-all-elements-point-to-the-responsibility-of-the-israeli-army/
本当にひどい話。国をあげて「歴史修正」をやっているようなもの。不都合な過去を直視しなければ、いずれその過去に復讐されるし、国際的な信用もなくす。
世間ではTBSビデオ問題と坂本弁護士一家殺害事件を知らない人も増えてきただろうと思うけど、日本でマスコミに関わる仕事をする者として知らないなんてことは許されないと思う。研修等でしっかり教育すべきこと。
だいたいNHKは2001年にも従軍慰安婦に関する番組を内閣官房副長官だった安倍晋三らに事前に見せて検閲させた上、番組改編するというとんでもない事件を起こしていて、その反省もきちんとすることができていないのよな。今回の事件を見ていると、番組制作に関わっているスタッフの放送関係者としての矜持も自覚もまったく感じられないよな。
皆さん突っ込んでいますが、「最後までパイロットが頑張っていたから墜落ではなく不時着水」というのは「方向転換しただけだから転進」「補給もなく餓死したけど英霊」「募っているけど募集ではない」というのと何が違うのか。
まあ、パイロットは不運でした。ご冥福を祈りますが、そんなもの市街地の近くで飛ばすなよ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231129/k10014272131000.html
これはそう思う。ちゃんとした研究者なら、自分のエピゴーネンというか、「劣化コピー」を育てて喜ぶ、なんてことはないだろう。僕の恩師(島薗進先生)もそういう方だった(僕を突き放したりはなさらなかったが)。なので、僕は恩師の論文を引用したようなこともほとんどない。
なお、考え方、モノの見方はいつの間にか大きく影響を受けていたらしく、以前友人の博論草稿に赤を入れてあげた時、彼から「島薗チックなご指摘ありがとう」という返事が来たことがあった。要するに僕が指摘したことと、島薗先生が彼に指摘したことに結構重複があったらしい。彼の言葉に驚くとともに、少し嬉しかったのも事実。
Twitterだと恩師と相互フォローで、ちと気恥ずかしいので、こっちに書くことにしました。
https://x.com/taro_tsurumi/status/1727830364926971917?s=46&t=ZriP7UCYenP2FtvsY4iETQ
川瀬貴也。大学教員。宗教学者。専門は日韓近現代宗教史。宗教学、思想史、近代文化史、社会学の周辺をぐるぐるしているつもりです。発言は個人の見解であり、所属とは無関係です。