アナール学派に属する歴史家である著者のフランチェスコ研究をまとめたテキスト。
これを読むとフランチェスコをはじめとする托鉢修道士たちは、「祈る人」として修道院の中に篭るのではなく、「祈り、かつ働く人」として都市で活動した事実がわかります。
それはヤコブ書をその土台にもつAAの霊性にも当てはまります。また、托鉢修道士たちの霊性は、『宗教的経験の諸相』でジェイムズが描くプラグマティズムを前提とした、現実の生活の中で働く霊性でもあるでしょう。
12&12でフランチェスコに触れたAAメンバーの次のステップにおすすめの著作。
現在の日本のAAの衰退と崩壊の過程がなぜ起きているのか、そんな分析も含めて記事にしました。
なんでも、ビル.Wが入院したときに読んでいた本の一つだとか。
どうやら初期AAで流行っていた一冊のようです。12&12に「フランシスコ平和の祈り」が出てくるのですから、そうであっても不思議ではありません。
この本の原典の最古の版は1390年だそうで、アシジの聖フランシスコの没後150年後に書かれた彼の伝記です。
フランシスコ自身はほとんど著作を残していませんので、貴重な証言集になるのでしょう。欧米のキリスト教文化ではよく読まれている一冊、霊性の修養に役立つでしょう。
山谷に民間ホスピス「きぼうのいえ」を創設した山本夫妻をめぐるノンフィクション・ドキュメント。
この本の内容は様々な角度から学ぶことができますが、霊性の持つ負の面という観点を描き出すという観点からも意義があります。
ジェイムズは回心をはじめとする宗教現象の有用な面に多数言及しますが、その裏の負の面にも言及をしています。そういった霊性をめぐる様々な論点を理解するためにも、有益な一冊です。
AA.HummingBooksグループからお知らせをいただきましたので、シェアします。
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AA.HummingBooksは月曜から金曜の朝(6:00〜7:00)に、AAの原理の理解に役立つとおもわれるさまざまな書籍を読んでいます。
https://aahumming.one/morning
最近は、アクロンの初期メンバーに人気のあった
・エメット・フォックス著「山上の説教」
・ヘンリー・ドラモンド著「世界最大のもの」
を読んできました。
参加メンバーのメッセージもホームページに掲載していきます。
https://aahumming.one/kajitu
禅というのは座禅を中心とした修業で自力で悟りを得るものだと、このテキストを読むまで勘違いしていました。
『宗教的経験の諸相』の中の「受動性」という概念を理解させてくれたのもこの本です。その概念の豊かさ、そして概念の実践としての禅という新しい理解を開いてくれました。
禅という宗教現象を知りたい方にぜひおすすめしたい一冊。
ジェイムズの認識論は多元論とともに根本的経験論があります。
それは主客の二元論を拒否し、人間の日常生活の親密な経験を擁護する思想でした。
なぜジェイムズが『宗教的経験の諸相』の特に「哲学」の講において、執拗に主知主義を批判し経験を重視するのか、その重要な点を理解するためにはこのテキストが必要です。
ミーティングのご案内です
明日3月13日
(水)21:00~22:00
※毎月第2水曜日
「回復の『ステップ』」 ジョー・マキュー著
第3章 決心する(ステップ3)p49〜
読み合せと質疑応答を通してステップ3の理解を深めましょう。
ホームページからzoomミーティングに参加できます。
「人間というものはよほど意味を求める欲求が強いらしく、苦悩しつつある時でさえ、そこに何ほどかの意味を感じたいらしい。いったい何のために毎日こんなに苦しんでいるのであろう、と彼はつぶやく。苦しむことで何事かが得られるなら、何かの目的が果たされるなら、苦しみもまだ耐えやすいのだ。」p.133
『生きがいについて』には上記のような一文があります。そして、その「苦しみの意味」をジェイムズが描く「回心(Conversion)』によって得た愛生園のハンセン病患者たちの実例が描かれます。
このテキストは『宗教的経験の諸相』の内容が確かに日本でも起き、人の苦悩を解決したという証(あかし)になっています。
24年3月のスタディ通信を更新しました。約3年越しのテーマをまとめられて、ほっとしています。
#お知らせ
https://note.com/shima_2019/n/n1735569dd296?sub_rt=share_pb
心の家路にBBスタディ・ガイド移管のお知らせが掲載されました。
『諸相』スタディにBBスタディ・ガイドが移管されるのは、3月23日からです。それまでは心の家路(ひいらぎさん)開催です。
シラバスを更新しました。
24年4月のミーティングスケジュールを更新しました。
現代思想23年10月号は「スピリチュアリティの現在」特集。
どの論考も非常に参考になりますが、柳澤田実氏の『感情が「現実」を作る時代――なぜニューエイジというアメリカの病はこれほど根強いのか』は『諸相』スタディのなかでも取り上げました。
ジェイムズの「二度生まれ」と「一度生まれ」という概念、また自己放棄(self-surrender)や「健康な心」という概念を理解するためにも役に立ちます。
アメリカの反知性主義の歴史を知りたければ、まず参照すべき必読書。
AAを理解するには反知性主義を避けて通るわけにはいきません。12の伝統、12の概念がなぜ生まれ、どのような意図を持っているのか。
AAメンバーはもう一度、伝統と概念を学び直す必要がありそうです。
『諸相』スタディはスタディ・ミーティングを行う #AlcoholicsAnonymous の特別グループです。
毎月第1土曜日20時からZoomで、W.ジェイムズ著『宗教的経験の諸相』をつかったスタディ・ミーティングを開催中