新しいものを表示

ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」を読んでみた。映画化は何パターンか観てるけど、名作らしい『回転』は観てない(すごく観たい)。
なので粗筋知ってるはずなのに、原作は最後まで先が読めず。ただ、延々と饒舌に続く語りの巧さで、何が恐ろしいもの、悪きものなのかはジワジワ伝わってくる。入れ子構造なのに閉じないまま終わるのがすごいし、ねじの回転ってタイトルが一番怖い…
そういやフラナガンもつい最近翻案映像化したっけ。どうなってるんだろ。怖そう。

『モンキーマン』観た。「デブ・パテル 怒りのデス・ロード」だった。マッドでヴァイオレントな復讐劇、一度死んで蘇る名無しの英雄の旅。確かに神話だし、名前を捨てた主人公が民衆にそう呼ばれることで名前を得る話。
狂気で突っ走る個人戦アクション、スタイリッシュな団体戦アクションと、前半後半でアクション演出の違いがくっきり。後半のがジョン・ウィックぽいけど、割れない窓!とかカオスな肉弾戦の方が面白かったな。爛れた手や漂白のアイコン性、神々の寓話性、血と水と油の入り混じったビジュアルと、畳み掛ける民族楽器がサイケデリックなイメージ。それにしてもデヴ・パテル(正しくはデーヴ・パテール?)すっかり立派になって…頼もしいね。

フラナガン『HUSH』の特典付きコレクター・エディションBlu-rayが出る!但し、米国カナダのみの発売……日本でも買えないかなあ(ジタバタ)

長年タイトルは知ってても観る機会がなかった『100人の子供たちが列車を待っている』をwowowでやっと観られて嬉しい。この頃のミニシアター映画って当時得た情報だけはよく憶えてるんだよね。すごくいいドキュメンタリーだった。
映画館に行ったことない映画を観たことのない子どもたちのための「映画教教室」なんだけど、まずはゾートロープからってのが驚きだった。これも物理!(『エンドロールおつづき』とは意味合いが違うと思うけども)フィルムがイモムシになって行進するのも好き。もちろん上映会もあるし、映画の仕組みを学ぶこと、小さな穴から自分の目で見ることが喜びに繋がっていくんだ。

9月のNetflix、ジェレミー・ソルニエ久々の新作と、ナターシャ・リオン&エリザベス・オルセン&キャリー・クーン三姉妹の『喪う』(Netflixらしい邦題!)が入るというので、ちょっと誘惑。『失明に関する所感』のピーター・ミドルトン監督のアポロ13ドキュメンタリーも気になる。

@vertigonote 確かに映画愛というより、映写機とフィルムへの偏愛、フィルム原理主義映画って感じでした。通過する列車もフィルムのコマと時間の流れそのものに見え。「これがほんとの映画泥棒」にも笑ってしまうし、溶鉱炉がすごい恐ろしかったです。まず物理!その発想はなかなかない…光を捕まえようとしたサマイくん自身が光に、映画になるんですよね。

映画館で帰りのエレベーターで乗り合わせたりした見知らぬ人と挨拶することがたまにある。先日も自分含め2人しかいなかったんで、そういう時って妙に連帯感も感じるし、帰り際におやすみなさいって声をかけてしまった。そりゃあ誰にでもってわけじゃないけど、良い映画観た後だと余計にそうしたくなるよね。

地元映画館、来月『シャーリイ』やってくれるの嬉しい楽しみ。けど、シャーリイ・ジャクスン「くじ」以外殆ど読んだことないんだよな…映画についていけるかな…

しかし、アルバ・ロルバケルとアンドレア・ライズボローって見た目も存在もそっくりじゃありませんか?前に『ルイス・ウェイン〜』でアルバ・ロルバケルが英映画にも出てるーと思って観てたらライズボローで、どこかで2人が入れ替わってても気づかないと思う。

思い出したら『幸福なラザロ』も怪談だった。けどまあ、なんか掴みどころなくてその割に窮屈でもあった前2作より楽しめたとはいえ、この映画がすごく好きな人に比べたら、そこまで…ではある。

『墓泥棒と失われた女神』観た。フェリーニやテオ・アンゲロプロス、そしてミランダ・ジュライを思い出すとこもあるインセプション&怪談&穴掘り映画。アリーチェ・ロルバケル『夏をゆく人々』『幸福なラザロ』はいまいちピンと来なかったけど、これはジョシュ・オコナーが突っ立ってるフォルムがもう絵になるし、わかりやすい魅力。地上は愚者たちの饗宴、地下で眠るのは聖者。列車で運ばれ、トライアングル、口琴(?)、ベルの音で目覚め、鏡を通しても夢の結末は見られない。でも見えないものと共にある(アーサーが副葬品)。リアリスモはファンタズマ。そうあってほしい最後も好き。面白ダンスもあるよ。

この夏の日課として、『シュミガドーン!』のキーガン=マイケル・キー百面相を100本ノックみたいにスケッチしてみる。

映画館で気合い入れて本気で観るのとは別に、中にはおおっぴらにするほどでもないというか、結構ギルティプレジャー的な映画もあるよね…主食とおやつみたいな。で、おやつばかりで満腹になっちゃうと主食が入らなくなる恐れも…

@vertigonote 映画のカン(上手い表現ですね)、なかなか取り戻すの難しいです。やっぱ映画館でタイミングよく良いものに出会って没入してこそ得られるのかしら…そのセレクトがまた悩ましいところだったり。コットはすごくよかったです!

「1日1本、365日毎日ホラー映画」電子書籍がいま70%offなんだけど、これ読んだ方がいいすかね…?

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は、撮影が『コット、はじまりの夏』と同じ、アイルランドのケイト・マッカラだった。

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』観た。悪臭や汚れを纏い、最低限しか物を持たず、善意の施しを頼りにひたすら進む。それを人は巡礼と呼ぶ。種を植える…と歌う曲が流れてきたし、ちょっとジョニー・アップルシードぽかった。
「神を信じてない」ハロルドだけど、啓示に導かれた旅先の電話ボックスでもカフェでもお互いを相手に告解して、聖なる光の差す方へ。けど、巡礼者ハロルドに置き去りにされた妻がもう一人の主人公で、むしろ光が差し込まない側にいる彼女の抱えた思い生々しく突き刺さってくるの。ペネロープ・ウィルトン演じる複雑な陰影がよかった。

ロドリゲスが今更なんでこんな映画を…と謎だった『ドミノ』観た。フタを開けてみれば、なあんだ、いつものオースティンを舞台にした、ボディ・スナッチャーもの映画じゃん!ちょっとゾンビ入ってるし。そしてこれも、家庭より会社優先の大人が子どもにダメ出しされる話だった。
ところでいつものTroublemaker StudiosでなくDOUBLE Rプロダクションって、息子たちと共同の新レーベルかしらん。

『シュミガドーン!』はもしS3やろうとしても、その後のヒットミュージカルってジュークボックス系が多くなるからパスティーシュ・ソング作りにくいよな。オリジナルソングだと『RENT』『ウィキッド』『春のめざめ』『ハミルトン』くらいか…それも観たいけど、でもあの一座キャストでは無理があるし(同カンパニーであることが大事よね)。『イントゥ・ザ・ウッズ』は既に基本にあるし、ソンドハイム先生続くのもね…などと考えたら、やっぱS3は難しいのかもしんない。

古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。