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今日はどこも寒かったみたいね。多摩市も寒い。

マフラーを頭に巻いているひとたくさんいる……

gnckさんも評論家/キャラ・画像・インターネット研究だし、きりとりさんもデジタル写真論研究だし、ほとんどいないよなあ。みんな求められて美術批評を名乗るときもあるけど、なんで積極的に名乗らないのかは一考に値するかも。

美術批評家を名乗ったほうがいいって勧められたけど、とまどいがある。同世代でいえば、美術批評家を「積極的に」名乗っているのって勝俣くんくらいで、ほとんどいない。だからこそ名乗れっていう話なんだけど。

自分のこれからの仕事は一見政治的にみえない作品に政治性を読みとる仕事かなと思いはじめている。

原稿について友人に電話した。話すの大事。

「私の出した写真集について、かつてのわれわれの雑誌の仲間であり、今なお最も親しい友人である多木浩二は「身体を世界に貸し与える」ことによって成立する写真であると言い、それにもかかわらず、「主体を超えたものが主体を決めてしまう」こと、そのことに私はロマンティックに苛立っているのだと批評した。当時、酒を飲めば、「いかにも私が居なくても世界はあるだろう。私が居ない限り、世界があろうとなかろうと知ったことではない」などとうそぶいていた私は、いまようやくそのことの意味に気づきはじめているのかもしれない。しかし、もし彼の語ることを本当に突き詰めていくならば、私の写真集よりはあきらかに彼の言葉が先を超えていたと言うべきであろう。いや、批評というものが詰まるところ、一つの作品を媒介にして、批評者が、おのれ自身を語るものであるとすれば、それはなにもとりたてて言うまでもないことであるのかもしれない。だがいままさしく私の思考は私の視線をはじき返す事物の視線というものに辿りついていることだけはたしかかである。」(中平卓馬『なぜ、植物図鑑か』22–23頁)

友人とテキストしていて、原稿を書き終わったあと、ふと、誰に宛てて書いているんだろうと思うことがある、と。わかるわー。そして、未来の読者に向けて、と納得する——とりあえず。

『Dragging Away: Queer Abstraction in Contemporary Art』いい本だ。けっこう知らない作家たくさんいる。

専門じゃない分野について学ぶにはそれなりに時間を使う。当たり前だけど。まあ、マイペースにいこう。

ところが、いわゆる意味というものは、文がよびさます興味のことにほかならない。それ以外に意味の定義はありえないし、この定義自体、文の新しさと一体をなしている。何時間もつづけて人の話を聞いてみても、まったく興味がもてない……。だからこそ議論をすることが困難になるわけだし、またけっして議論などしてはならないことにもなるのです。まさか相手に面と向かって「きみの話は面白くともなんともない」と決めつけるわけにはいきませんからね。「それは間違っている」と指摘するくらいなら許されるでしょう。しかし人の話はけっして間違ってはいないのです。間違っているのではなくて、愚劣であるか、何の重要性ももたないだけなのです。重要性がないのは、さんざん言い古されたものだからにほかならない。重要性や必要性、あるいは興味という観念は、真理の観念よりもはるかに決定的です。」(ドゥルーズ『記号と事件』261)

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「 私たちは無用の言葉によって、さらには途轍もない量の言葉と映像によって責めさいなまれている。愚劣さはけっして口をつぐもうとしなかったし、目をとじようともしなかったのです。そこで問題になってくるのは、もはや人びとに考えを述べてもらうことではなく、孤独と沈黙の気泡をととのえてやり、そこで初めて言うべきことが見つかるように手助けしてやることなのです。押さえつけようとする力は、人びとが考えを述べることを妨げるのではなく、逆に考えを述べることを強要する。いまもとめられているのは、言うべきことが何もないという喜び、そして何も言わずにすませる権利です。これこそ、少しは言うに値する、もともと稀な、あるいは稀になったものが形成するための条件なのですから。私たちを疲弊させているのは伝達の妨害ではなく、何の興味もわかない文なのです。

荒川ナッシュ展は子どもの主体性というか、子どもが自由に能力を発揮できる空間を装っておきながら、その裏で大人の監視の眼が張り巡らされていることが一番気になったんですよねえ。子どもは制度をなんら共有していないから、普通に作品に触ってくるが、しかしそれは禁止されている。ほかならぬ制度によって。つまり、これもまた「委託された制度批判」にみえてしまった。

あ、今日、高橋さんたちの美術史と批評のイベントやっていたのか。聞き逃した。やっぱツイッターみないと情報拾えないな。

アイデア。作品と批評の関係をある種の恋愛論として書けるのでは。ここ最近の経験から。

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自律的に物を書くとはどういうことか。

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