尾道には、Perfumeがかつて広島の観光広報雑誌に載ったとき撮影をした場所があるので、ファンのわたしはちゃっかり聖地巡礼もしてきました。当時の撮影はホンマタカシさんで、めちゃいい写真でした。
ホンマさんはフィルムの大きいカメラを使うそう。Perfumeの写真自体はここに載せませんが、加工で光の具合を真似してみました。
尾道ではいちばん有名な坂かと思われる、線路の向こうから即階段が始まる踏切(一枚目)、Perfumeの三人が段違いに棒立ちになってる写真で、わたしはのっちがいたとこに立って撮ってもらいました。Perfumeのと比べると奥の壁の塗りや、右側の階段の手すりとかがちょっと変わってました。
二〜四枚目はPerfumeのそれぞれの一人ショットが撮られた場所。例のキャバレーなんかがある古い街のほうです。
看板を頼りに探したけど、けっこう店が変わってたり建て替えかリフォームかで新しい外観の店になっていたりで、ウロウロしまくりました。
キャバレーなどがひしめいているほうに、築地小路という、暗くて怪しげな小径がありました。
抜けると、突き当たりに大きな井戸と神社があって、近くで家の植木を手入れしていた人が、井戸水をお飲み、と勧めてくれて、めちゃ美味い水にありつきました。ちょっとした探検みたい。
あとからバイクライダーっぽい人が慣れた様子で水を汲みに来ていたので、旅人にはよく知られた井戸なのかも。
さらにふらふら歩いて、海沿いの道に出ると尾道市役所があり、意匠が船を思わせ、新しくてきれいだなぁと褒めていたら、市役所から出てきた職員らしき人が「屋上に上がれますよ」と教えてくれました。
平日の日の入りごろで、ほとんど人はおらず、しかし絶景でした。休日とかは混むのかな。
もちろん尾道の崖を登りきった千光寺や展望台も絶景ですが、そちらは平日でもたくさん人がいたので、尾道市役所は穴場かもしれません。
ホテルの窓からは尾道水道と因島だけが見えました。海沿いのオレンジの街灯、暗くて波のない海、静かな造船所。
写真一枚目が尾道市役所からの眺め、二枚目がホテルの窓から見た尾道水道(海)と因島の工場。
ブックカバーコレクション第二弾。
今回は四六判、菊判、A5判といった大きめサイズです!
インスタのリールでどぞー↓
https://www.instagram.com/reel/CqIdamagcym/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
ブックカバーとは関係ない余談ですが…
動画のために何冊も続けて本をめくりまくっていて気づきました。使った本の中に、国書刊行会から出た「アサイラム・ピース」があり、これがすんごくめくりやすい製本だと!
見た目は普通の角背、ホローバック(開くと背の板紙と中身が離れて筒状になる)で、よくある無線綴じ(糊で背を固めているだけ。糸で綴じてはいない)なんだけど、本文紙がしっとりした柔らかくしなりのいい紙だからかなぁと思いました。
手元にあるひと、ぜひ別の本とめくり比べてみてください。
特にテーブルとかに置いて、片手でめくると違いがよくわかります。
「アサイラム・ピース」の装丁は水戸部功さん、印刷・製本は中央精版印刷株式会社でした。
今回のお気に入りはこちら↓
東京・神田の近江屋洋菓子店の紙袋に、昔のバイト先のレストランで貰った、エビが簀巻きにされてた油紙をかけました。油紙はちゃんと洗ったから臭くないよ。
シワの入った油紙のかっこよさ!
もう資料としてはいらなくなったフライヤーや包装紙を、整理がてら次々とブックカバーに仕立てています。
たくさんあるので動画にしたよ!↓
https://www.instagram.com/reel/CqATPOsALHW/?igshid=MDJmNzVkMjY=
文庫、新書、ハヤカワ文庫、平凡社ライブラリーといったラインナップ。
紙で作るとサイズを好きにできて、ハヤカワ文庫や平凡社ライブラリーといった特殊サイズにもばっちり対応できます!
二冊目以降に使う場合、折り目が気になるときは、グラシン紙だけ取り替えたら多少ごまかせるかな?
いちばん好きなやつ↓
東銀座にある肉屋、チョウシ屋の包装紙に、透けすぎるので水玉包装紙を裏にプラスしたキュートな仕立て:sticker_recommended_by_takkyu:
平凡社ライブラリーサイズ。
長年、行きたい行きたいと思い続けていた、岡山県笠岡市にあるカブトガニ博物館に行ってきました!
カブトガニは岡山県笠岡市あたりから、福岡の北部沿岸あたりまでにしか生息していない、海にすむ、カニよりクモに近い種です。
笠岡市はカブトガニ保護が盛んで、博物館は保護地区のそばにあり、観光もカブトガニで盛り上げ、カブトガニまんじゅうなどのお菓子もあります。
初の生・カブトガニ!
だいたい雌雄がつながってわしゃわしゃしていました。後ろがオス。でも、ときどきオス二匹のつながりもある(写真一枚目のうしろ二匹は、形から見てたぶんオス)。メス一匹にオスたくさんの電車ごっこ状態のときもあるらしい。
これはもちろん産卵のためなんだけど、年中この状態で番っているそうだ。なんで……
飯はメスが優先で食べ、食べ残しを後ろのオスにまわすが、全体的な進退など動きのコントロールはオスがしているとか。
とにかくたいへんキャッチーな形です。
この丸くカブトに見える前半内部に卵管が張り巡らされていると展示で見て、驚きました。ただの鎧だと思ってた。カブトっていうから…
タイではカブトガニを食べるそうなんだけど、それもメスだけで、このカブトのとこを割って中の卵を食べる感じなんだって。
今日はガルシア=マルケス の誕生日だそうです。
頭にかぶるというより首が本にすげかわっている状態の人形。
https://twitter.com/tomodaton/status/1632696237018460160?s=20
一連のBTを読んだので見てみたら、春日武彦の著作コーナーを作っているほどのわたしは、2003年に出た「家屋と妄想の精神病理 あるいは、狂気とアナクロニズム」を持っていました。
春日武彦さんは映画や小説にも造詣が深く、わたしも春日さんが本で取り上げていたから読んで好きになったという作家が何人かいます。ナサニエル・ホーソーンとかパトリック・マグラアとか。
ちなみに近年の著作でのおすすめは、「私家版 精神医学事典」。
"五十音順でもなければアルファベット順でもなく、「連想」の連続によって見出し語を紡いでいく" 帯より
という精神医学にまつわるトピックの連打がおもしろい事典です。上製本のほうだと、ひとつのトピックにつき、2段組で1.5から2ページくらいの短さで書き連ねています。
昔の著作なら「顔面考」が好きです。
漫画での顔の表情、醜形恐怖などの考察が例を挙げながら博覧強記に語られます。
両方とも、文庫があるよ! そして両方とも、河出書房新社から出ている…(顔面考の上製本は紀伊國屋書店)。
2000年代前半から溜めに溜めていた展示やなんやかんやのフライヤーの整理に、最近手をつけはじめました。
自分が行った展示はけっこう覚えているものです。
フライヤーの量からすると、わたしはヤン・シュヴァンクマイエルの展示には欠かさずと言っていいほどさかんに出かけていたようです。ここ数年は開催されていない気がするけれど、それは彼がもうアニメや映画からは引退すると宣言してしまったからでしょうか。
2009年にはチェコに行き、シュヴァンクマイエルのアトリエも訪ねたのですが、あいにくその日は開いていませんでした。写真はアトリエの外壁に手をつきうなだれているわたし。
下から見上げたアトリエの窓にはシュヴァンクマイエル作と思われる歩く水差しが……(二枚目)
泉屋博古館東京のリニューアルオープン記念展Ⅳ 「不変/普遍の造形」へ行きました。
わたしはこういう、動物を表現したわけじゃないけど歩けそうな昔の器がすきなんだ……
入口には、フライヤーデザインにも使われている、みみずくを模した青銅器(鴟鴞尊/しきょうそん)のレプリカが、フェイラーの苺柄ハンカチをマントに仕立てて鎮座していました。お似合い。
ところで、「泉屋」は住友の昔の屋号であり、住友は銅精錬や細工から財を成したってご存知でしたか。わたしは今日ミュージアムショップにあった「住友の歴史」って本を立ち読みして知り、へぇーって言いました。
だから青銅器集めてんのかな……?