カブトガニ博物館に行ったとき、宿泊地は尾道にしました。カブトガニ博物館は岡山県笠岡市、尾道は広島県ですが、ふたつは在来線で40分くらいの距離。乗り換えもなし。電車の本数は少ないですが、アクセスしやすかったです。

尾道に三泊して、宮島から岡山県倉敷市まで足を東西に伸ばして観光しました。
尾道の街はほんとによかった。
向かいの因島までは船で五分。川みたいな幅の海! 渡し船がひっきりなしに行き交いしていて生活感があります。因島には造船所が並んでいて、海沿いの工場群を眺められるのもいい。あちこちに自由に座って休憩や食事ができるベンチとテーブルが置いてあります。ベンチも寝転がれるタイプのシンプルなやつ。
駅前から海沿いに東へ伸びるアーケード街には見る限りでは一軒もチェーン店がありませんでした。すでに閉店して空っぽ状態の店や、老朽化がすすんで壊さざるをえないだろうなという低層のビルが多くはあったものの、飲食店、食料品店、ホテル、土産物屋、雑貨や衣料品店などがけっこうたくさんあります。映画館や古本屋も!
アーケード街が途切れてむこうの東側、バーやキャバレーが路地にぎゅう詰めになっている場所のほうが、尾道では古い街だそうです。あんまりそっちのほうでは観光客は見なかったな。でも、観光客には若い人が多かったです。

キャバレーなどがひしめいているほうに、築地小路という、暗くて怪しげな小径がありました。
抜けると、突き当たりに大きな井戸と神社があって、近くで家の植木を手入れしていた人が、井戸水をお飲み、と勧めてくれて、めちゃ美味い水にありつきました。ちょっとした探検みたい。
あとからバイクライダーっぽい人が慣れた様子で水を汲みに来ていたので、旅人にはよく知られた井戸なのかも。

さらにふらふら歩いて、海沿いの道に出ると尾道市役所があり、意匠が船を思わせ、新しくてきれいだなぁと褒めていたら、市役所から出てきた職員らしき人が「屋上に上がれますよ」と教えてくれました。
平日の日の入りごろで、ほとんど人はおらず、しかし絶景でした。休日とかは混むのかな。
もちろん尾道の崖を登りきった千光寺や展望台も絶景ですが、そちらは平日でもたくさん人がいたので、尾道市役所は穴場かもしれません。

ホテルの窓からは尾道水道と因島だけが見えました。海沿いのオレンジの街灯、暗くて波のない海、静かな造船所。

写真一枚目が尾道市役所からの眺め、二枚目がホテルの窓から見た尾道水道(海)と因島の工場。

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尾道には、Perfumeがかつて広島の観光広報雑誌に載ったとき撮影をした場所があるので、ファンのわたしはちゃっかり聖地巡礼もしてきました。当時の撮影はホンマタカシさんで、めちゃいい写真でした。
ホンマさんはフィルムの大きいカメラを使うそう。Perfumeの写真自体はここに載せませんが、加工で光の具合を真似してみました。

尾道ではいちばん有名な坂かと思われる、線路の向こうから即階段が始まる踏切(一枚目)、Perfumeの三人が段違いに棒立ちになってる写真で、わたしはのっちがいたとこに立って撮ってもらいました。Perfumeのと比べると奥の壁の塗りや、右側の階段の手すりとかがちょっと変わってました。
二〜四枚目はPerfumeのそれぞれの一人ショットが撮られた場所。例のキャバレーなんかがある古い街のほうです。
看板を頼りに探したけど、けっこう店が変わってたり建て替えかリフォームかで新しい外観の店になっていたりで、ウロウロしまくりました。

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