有栖川有栖『新装版 46番目の密室』ネタバレる
『新装版 46番目の密室 (講談社文庫)』有栖川 有栖
再読。作家アリスシリーズの記念すべき第1作目。新装版を読むのは初。館シリーズもそうなんだけど、やはり時代を感じる。本書内で言われていた、アリスと学年が同じ皇太子殿下は、約30年の時を経て還暦を迎え、天皇となった。事件の犯人が抱えた秘密は、恐らく当時としては今より更に「墓場まで持っていかねばならない」秘密であろうと推測できる。石灰の絨毯についた足跡から導き出す答えは美しい。基本的に有栖川先生の作品はすべてにおいて紳士的な面が強いので、読んでいても大変に心地良いです。さぁ作家アリスシリーズの再読を始めよう。
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『リボルバー・リリー (講談社文庫)』長浦 京
元諜報員の小曾根百合と、父親から国家機密を託された少年細見慎太の逃亡劇。映画を観て気になり購入。映画で描き切れていないのでは?と感じた南のバックボーンや幣原機関のことが書かれてるのかと思っていたが、さほど深堀りされておらず拍子抜け。戦闘シーンに抑揚が感じられないので、より盛り上がる終盤に若干飽きがきてしまったのも残念。ただ、慎太が急速に大人になっていく姿は読み応えある。家族を惨殺された慎太が逃亡により急速に大人になるにつれてその復讐心もより具体的になっていく。彼を止めることは不可能だろう。苦い幕切れ。
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『日本史の論点-邪馬台国から象徴天皇制まで (中公新書)』
再読。タイトルの通り、邪馬台国の古代から象徴天皇制が続く現代まで、トピックを切り取り論ずる著。最初に来る古代の項が一番読みにくく、危うく挫折するところだった(笑)。その後の項は知識の有無の差は多少あれど、歴史の教科書を覚えていればある程度追えると思う。歴はそれほど長くないが大河ドラマウォッチャーでもあるので、それで補完しながら読めたこともあり、初読時よりずっと読みやすかった。歴史とは、研究時の社会情勢や環境に大いに左右される。それを念頭に入れておくだけでもだいぶ冷静に国を、社会を俯瞰できると考える。
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堺雅人『文・堺雅人2 すこやかな日々』ネタバレる
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『文・堺雅人2 すこやかな日々』堺 雅人
こちらも再読。2です。連載をテレビナビからCREAに移し、2009年から2013年3月までを書籍化したもの。タバコに始まりタバコに終わる2(笑)。でも根本は1と変わらず、そのとき取り組んでいる役柄を通して堺さんの頭の中を旅する感覚。何より役を通して社会を見ることが出来るのが良いなぁと思う。知識と経験と想像とアイデアがすべて結び付いていて自分の「筋肉」になっていないとこういう文章は書けない。不愉快じゃない天声人語を読んでる感じで、堺さんの頭の中は実におもしろい。単なる日記を綴られるよりよっぽど楽しいかな。
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堺雅人『文・堺雅人』ネタバレる
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『文・堺雅人 (文春文庫)』堺 雅人
再読。VIVANTの別班堺雅人が最高すぎて引っ張り出してきた。2005年から2009年までテレビナビで連載していたエッセイを書籍化したものが文庫になったもの。文庫には宮尾登美子との対談なんかも入っております。篤姫は脱落したクチなのでノーコメントですが、篤姫に限らず全編通して、日記というよりその時々に向き合っていた役柄への距離の詰め方が堺さん独特の言い回しで表現されていて読み応えがある。軽やかで着眼点が独特で、毒もあればやさしさも垣間見える。「死」の回なんて特にそう。軽やかに包み込んでくれるやさしさがある。
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ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』ネタバレる
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『チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)』ロアルド・ダール
映画観たことない気がするので、舞台の予習として。いやいやいや、ジョウじいちゃんファンキーで愉快で最高じゃん!みんなジョウじいちゃんに首ったけ間違いなし。
超レアなワンカの工場に招かれた子どもたち、行儀が悪く、節度がない子どもがこれでもかと脱落していく姿は、まぁ気持ちいいよね~。だって、クソガキ嫌いだもん(禁句)。必ずしも良い子でいるのがいいことじゃないけど、底意地が悪いのはダメよねぇ、という感じ。訳者のあとがきの名前の付け方がおもしろい。ていうか、めっちゃ遊ぶやん(笑)。これがどう舞台になるんだろうねぇ。
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#マストドン読書部
こういうタグやっぱあるんだ。『暗黒館の殺人』再読中で3巻まで読んだ。昔から、細切れに本を読むことができなくて、夜中に読み始めてもそのまま勢いで突っ走ってしまう。幸いにして私は今日まで休みなので、最終巻までいってしまいそう。
#fediibird
避難先のつもりが、気づいたら日常生活の喜怒哀楽そして嘆きを書き連ねるアカウントになっていた。あと絵文字リアクションにハマりました。