さるすべり @owl_oo_@fedibird.com

久しぶりにサワー種だけでカンパーニュを作った。見てよこれ。写真ではよくわからないけどダーレクに似ています。Exterminate!

ただホーム画面に出てきたのでなんとなくみ始めたグザヴィエ・ルグラン監督『ジュリアン』がとにかく恐ろしく映画内の日常の音に対してどんどん敏感になっていく。今いるここと地続きの恐怖というか今ここに恐怖があることのサスペンスというか。恐怖に晒されることは家の外で微かになる音に飛び起きるほど敏感になることだというのが身に沁みる劇伴を一切使わない恐怖演出。こわかったよー。孫が心配なら逆上した息子がジュリアンを引っ張って飛び出した時点で警察に連絡してよ生きた心地がしなかった。

それにしても私ほんとに水打たれたんじゃないかしら。

地下鉄に乗っているときいきなり焦燥感が湧き上がってきて途中で降り建物の中を目的もなくぐるぐる回ってしまったけど、急な寒さと人の多さからくるストレスで脳がバグを起こしたんじゃないかと今思う。しばらく家にこもりたい。一気に刺激が疎ましくなってきた。

ションハリさんアーサ王はモルゴースのやっていることを悟っていそうな気もする良くわかんなさでとりあえず甥っ子には優しいけど人間のふりを初めてまだ一ヶ月みたいな不穏さも感じる絶妙さだった。

クリスマスの宴でのアーサー王とグィネヴィアの衣装が聖堂が歩いてるみたいな豪壮さで拡大してほしかった。崩潰しつつある城から逃げ出す一瞬だけ映る若干ぼやけた人物にまで大変手の込んだお洋服を着せててもうすごかった。そこあと5回くらい見せて、それから次行って、と思っちゃうの映画としてどうなのか分かりかねるけど幸せだった。

グリーンナイト、館の内装が現代の金持ちのカントリーハウスっぽくてガウェインの服がスウェットぽくなるのおかしかった。

ごめんなさい緑の騎士はジョエル・エジャトンじゃないんだって...最後の笑顔が完全にジョエル・エジャトンに見えた自分の思い込みの激しさにびびってる...

グリーンナイト、冒頭のアイネイアースとその妻のトロイア脱出が鵞鳥とロバと家畜小屋を映す画面の端っこで展開し、その様子を眺める窓をガウェインのまどろみの夢に合流し水をぶっかけられるところで、ああ最高のやつを観に来ちゃったという幸せでほとんどクライマックスだったけど最後まで最高でしたよ。中世英語文学が語り直されて十牛全図が映画になったみたいだった。キャストをよく調べずに行ったのでジョエルエジャトンが緑の騎士で出てきた時点で感無量になってしまった。そうだそれしかない。

ソファーにかけてもいい感じ。でかい布はいい。

シナモンとカルダモン風味の南瓜きんとんカラメルソースがけとして美味しい。しかしプリンではない...かぼちゃに水分が思いの外ないとわかった時点で牛乳の量を増やすかかぼちゃの量を減らすべきだった。次回に期待。美しい盛り付けは一生できない。

ミッドナイト・クラブを始めたところだけどばちこさんとネトフリに愛されてるフラナガンがあまぷらに去って行っちゃうのか。ミッドナイト・クラブ、病を抱え死が近づくなか物語を語り続ける若者たち。暴君ではなく時間に語り聞かせるシェヘラザードのようでもあるし「続きはまた今度」の約束でもある。オムニバス的に物語が物語の中で増殖して演出も凝っていて贅沢。しかし大きい音でビビらせるホラーは卑怯は良かった。そんなメタな。オカルトによる病からの回復を願う主人公の探求がミステリーの要素だけど同時に痛ましく悲しい。

昨日寝付けないので#90sMovieTimeMachineを聞き始めたらニル・ヴァーナの凄腕ハッカーの眉間に当たりにUSBケーブルの差込口があるという話に多分智慧の眼の暗喩というか換喩なんだろうがやっぱりUSBアダプタとかいるのかなとか想像しているうちに結構序盤で寝た。見たことない映画を話だけ聞いて想像するの楽しい。思えば昔はそんなことをよくやっていた。

素敵じゃない？でかい布。いい。

銀行業で富を得た解放奴隷フェリクスの可能性が高いというブロンズのヘルマ柱型肖像は右に傾いたような非左右対称の顔にイボまで忠実に表現されていて謹厳な表情のようでいて少し笑いを含んでいるようでとても魅力的だった。「イボは絶対つけろ。美化するな。」と彫刻家に注文をつけたんじゃないかと想像するとおかしい。2000年前にのし上がった人間のナルシシズム。図録で見るとまるで違う顔のように見える。『ポンペイ展』

👍 って拳なのか。

そして素敵なポルトガルリネンのファブリックをこうてしもうたじゃ。誰かわたしの横っ面を張りとばして目を覚まさせてくれ。

バターを食べているようなブラジルプリンに魔が差してバニラアイスを付けた。王様の気分であるよ。めめんともり。