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上杉茂憲(もちのり)は、明治時代の沖縄を治めた県令(知事)。
元は上杉謙信の流れを汲む米沢藩(山形県)の藩主でしたが、明治14年、琉球処分から間もない沖縄に県令として赴任、数々の改革を行いました。
こちら『沖縄の殿様』(2015刊)は、そんな茂憲の”県令奮闘記”です。
(続く)→

(続き)→ 『守礼の国』(1968刊)は、琉球王朝を舞台とする長編歴史小説。
名宰相・蔡温の部下である山本親雲上を主人公に、中国と薩摩に翻弄される琉球の苦悩を描きます。
また、琉球へのペリー来航に材を取る中編小説「琉球の孤独」も収録。
装丁は民藝の大家・芹沢銈介。
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『ひめゆりの塔』(1950刊)は、ひめゆり学徒隊の少女が見た沖縄戦の惨状を。
『沖縄の民』(1956刊)は、疎開船対馬丸の沈没から沖縄戦・疎開生活・米軍統治まで、戦前〜戦後を生き抜く沖縄の人々の姿を、それぞれ描いた小説。
いずれも半世紀以上前の作品ですが、その重みは今も変わらない名著です。

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沖縄出身の小説家・石野径一郎氏をご存知ですか。
1909(明治42)年、首里士族・高江洲家に生まれ、17歳で上京。
戦前から同人誌や社会運動に参加、戦後は故郷・沖縄の歴史や人々を見つめた重厚な小説を多く著しました。
(続く)→

(続き)→ 描かれるのは、孫がいる年齢ながら逞しくも純朴な男性・良次郎から見た、大人達の社会。
序盤こそ良次郎と孫娘の交流などもありますが、次は一転、アイヌの彫刻家の話へ。
後半からは、沖縄戦で死んだ良次郎の兄を巡る旅が始まり、アイヌ兵を慰霊する「南北の塔」も登場します。
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著者の加藤多一氏は1934年北海道生まれ。
雄大な自然と子どもの触れ合い、反戦などをテーマに優れた児童向け小説を著しています。
兄を沖縄戦で亡くしており、本作の中で良次郎が抱く兄への哀悼や沖縄への悔恨は、著者自身の心情そのものでしょう。
北海道から沖縄戦を見つめた、稀有な一冊です。

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『きこえる きこえる ぽう神物語』(1994刊)は、一風変わったジュブナイル小説。
物語の舞台は、前半が北海道で後半は沖縄へ。
語り手は、あらゆる生物・無生物に憑依できる「ぽう神」。
ひょんな事から良次郎という男性を気に入り、彼のボロ靴に憑依して、様々な体験を共有していきます。
(続く)→

(続き)→ 本誌では、様々な器とそれを作る作家、そして”使い手”達にも取材。
どのような目で器を選ぶのか、どんな料理を盛り付けるのか、どのようなシーンで用いるのか…など、器が暮らしと関わりながら紡いできたストーリーが語られます。
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もちろん、お気に入りの器が見つかるショップや、やちむん市などのイベントの情報も。
あなたも沖縄旅行のプランに、器探しを組み入れてみては?
品切れしていたバックナンバーも併せて入荷していますので、この機会にぜひ。

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沖縄の雑誌『おきなわいちば』、最新の86号が入荷しました!
特集は「日々の器」。
陶器・漆・ガラス・木など、バラエティに富んだ素材で作られた食器が紹介されています。
(続く)→

(続き)→ 口に含めばパリパリした歯応えと共に、あの島豆腐の風味が優しく広がります。
油っぽさが少なく、軽い食感と相まって食べ始めると止まりません😅
「アーサ塩」は、さっぱりした塩味に上品な香りの海藻”アーサ”をプラス。
「チーズ胡椒」は、チーズのコクと胡椒の刺激が、ビールのお供にピッタリ。
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もちろん保存料・着色料・化学調味料は不使用。
宜野湾市の株式会社「あかゆら」代表・姜斗連(カン・ドゥリョン)さんが、沖縄で愛される島豆腐をどこでも手軽に食べられるようにできないか…と試行錯誤の末、完成させました。
島の食文化に新たなアイデアを重ねたこの味を、ぜひお試しください😋

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沖縄より、新しいお菓子が入荷しました!
それがこちら『かんさんの 島どうふチップス』。
その名の通り、沖縄の母なる味”島豆腐”から生まれたスナックです。
味つけは「アーサ塩」と「チーズ胡椒」の2種。
(続く)→

(続き)→ 8月に終戦を知らせようとした住民とその家族を、スパイ容疑で斬殺した久米島の日本軍部隊も、9月7日にようやく投降。
しかし沖縄県民の戦没者数は9月だけで2600人を超え、さらに10月まで投降を拒否した部隊の証言も。
また一方、米兵による女性への性犯罪も、すでにこの頃から多発していました。
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避難壕からの追い出しや幼児殺害・住民の食糧の強奪・捕虜の否定と強制集団死・マラリア発生地への強制疎開・スパイ容疑による殺害…。
沖縄戦では、米軍だけでなく日本軍も多くの住民を傷つけ、死に追いやりました。
「軍隊は住民を守らない」、この教訓を私達は決して忘れてはならないでしょう。

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79年前の今日・1945年9月7日は、沖縄戦が公式に”終了”した日。
南西諸島の日本軍が降伏文書に調印、この後奄美・沖縄の島々は日本から分離され、米軍統治が本格化します。
こちら『沖縄戦新聞』(2005刊)は、当時の出来事を現代の視点に基づき記事化した新聞。
第14号でこの降伏を報じています。
(続く)→

(続き)→ 東京の大学やハワイで出会った沖縄ルーツの友人達、内地から沖縄に向けられる差別やヘイト、横浜・鶴見や沖縄・伊江島への取材体験…それらを通して、時に沖縄の人々に励まされ、時に沖縄との距離感に悩む内マ田さんの姿は、今まさに沖縄に向き合おうとする読者にも勇気を与えてくれるでしょう。
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本土から沖縄を語る事のエゴを自覚し、痛みを感じながらも、このZINEを作りあげた内マ田さんの真摯な姿勢に拍手を送ります。
本誌の最後に書かれているように、これを読んだ人がどんな沖縄と出会い、何を感じるのか…、ぜひ私も聞きたいし、また意見を交わせればと思います。

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新しいZINE、『AKISAMIYO CLUB ZINE』が入荷しました。
埼玉出身の著者・内マ田さんが、自身と沖縄との10年に渡る関わりを綴った”A面”と、お薦めの沖縄本6冊を紹介する”B面”の2部構成。
ちなみに表紙のタイトル下に描かれた模様は、A面で語られる思い出の場所に由来します。
(続く)→

(続き)→ ①『沖縄の葬式』は、沖縄の葬儀の行い方や歴史から、費用・業界事情までを解説。
明治時代からの死亡広告の変遷や、広告文を考える際の注意点なども。
これからの葬式はかくあるべし、という著者の主張も展開されるユニークな一冊。
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②『沖縄の人生儀礼と墓』は、誕生・婚礼・供養などにまつわる沖縄の儀礼を解説。
「亀甲墓」に代表される沖縄独特のお墓についても、その歴史・種類・構造から建築祭礼(お墓を建てる間に行われる儀式)まで説明。
2冊とも、死者や先祖に対する沖縄の人々の接し方が窺える、興味深い内容です。 [添付: 5 枚の画像]

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昨夜の「ちゅらさんトーク」で、沖縄の新聞の「お悔やみ欄(死亡広告)」や「お墓」についてお話ししました。
ご参考までに、こちらの2冊をご紹介します。
①『沖縄の葬式』(1995刊)
②『沖縄の人生儀礼と墓』(1999刊)
(続く)→


(続き)→ 例えばP.WとはPrisoner of War=捕虜のこと。
戦中・戦後、沖縄の人々が入れられた捕虜収容所では、戦闘員捕虜にP.W、非戦闘員にはCIV(Civilian=民間人)と背中に書いた服を着せ、区別したそう。
本書はそこから、収容所の食事やトイレ事情、捕虜達が唄った哀歌”PW無情”まで、様々な逸話を紹介。
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それぞれの言葉から見えるのは、日本から切り離されつつアメリカの州でもない沖縄の特異な状況、米軍による強硬な統治、住民の想像を絶する苦労、そして抵抗から生まれた僅かなユーモア。
そんな戦後沖縄の“アメリカ世(ゆー)”を知る事は、今の日本社会を覆う問題への気づきにも繋がるでしょう。

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P.W・B円・軍作業・琉米親善…いずれも戦後、米軍統治下の沖縄にあった物事を表す言葉です。
こちら『ことばに見る沖縄戦後史』(1992刊)は、今や失われつつあるそれらの言葉を紐解き、当時の社会の仕組みや人々の暮らしを解説する本。
①・②に各27ずつ、合計54の言葉を収録しています。
(続く)→

(続き)→ エッセイのテーマは、その時々の社会情勢から、身近な出来事まで。
基地問題やコロナ禍が俎上に上がる一方、家族友人との関わりや西表での幼少期の体験、復帰前から縁のあるコザへの想いなども。
また”沖縄の言葉で小説を書く事”への論考もあり、氏の小説を読み解く手がかりにも。
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読みやすい文体で時にユーモアも交えながら、鋭い視点と深い思索でテーマが掘り下げられ、読者に気づきを与え内省を促してくれます。
なお、崎山氏の小説『うんじゅが、ナサキ』(2016刊)も併せて入荷。
言葉がリズミカルに跳ね、イメージが湧き上がる氏の小説にも、ぜひ触れてください。 [添付: 6 枚の画像]

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沖縄の作家・崎山多美氏の最新作『石の声は聴こえるか』(2024刊)、入荷しました。
崎山氏は1954年西表島生まれ、現在は沖縄市在住。
これまで『ゆらてぃく ゆりてぃく』(2003刊)など6冊の小説集と2冊のエッセイ集を上梓。
3冊目のエッセイ集となる本作は、2003年〜21年に発表した文章を収録。
(続く)→

(続き)→ 石川真生さんは1953年、沖縄県大宜味村生まれ。
1975年からコザの米兵街のバーで働く女性や黒人米兵を撮り始め、また港湾労働者・自衛官・出稼ぎのフィリピン人女性などと生活を共にして、その赤裸々な姿を捉えた鮮烈な写真を発表。
50年に渡る活動を経て、日本写真協会賞・土門拳賞などを受賞。
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監督の入砂博史氏は1972年広島生まれ、ニューヨークを拠点に活躍する気鋭の映像作家。
本作では、真生さんが熱き70年代の沖縄を捉えた作品から当時を回想し、人々との物語を語るのだそう。
見る者の心に突き刺さる写真を撮ってきた真生さんが何を語り、その生き様がどのように描かれるのか、とても楽しみです。

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